事業内容
CRGホールディングス株式会社は、持株会社の下に連結子会社5社・持分法適用関連会社1社を擁する総合人材サービスグループ。中核の株式会社ミライルがコールセンター・物流・製造・エンジニア等の幅広い領域で人材派遣・紹介・請負を展開し、株式会社プロテクスがペットケア関連製品の製造請負を担う。
障がい者雇用支援(株式会社パレット)、通訳・翻訳・宿泊管理(株式会社オシエテ)、事業者向け金融・M&A仲介(株式会社クレイリッシュ・CRGインベストメント)を加え、多様な収益源を構築している。主要顧客は金融・通信・製造・物流業界の企業群であり、全国規模の登録スタッフ基盤と独自基幹システム「C3」を競争基盤とする。
2018年東証マザーズ上場、2022年グロース市場移行。
ビジネスモデル
売上高の約96%をHR関連事業が占め、派遣スタッフの稼働時間に連動した労働力提供対価が主収益源。コールセンター・物流・製造向けに全国ネットワークを活かした大量マッチングを行い、スーパーバイザーとオペレーターをセット派遣する「ユニット型派遣」で高付加価値化を図る。
フィナンシャル事業(売上高598百万円)は手形割引・不動産担保融資等の金融収益とM&A仲介フィーで構成され、HR事業の収益変動を補完する役割を担う。
企業の強み
ホワイトカラー・ブルーカラー・オレンジカラー・エンジニアの4領域をカバーする全国規模の登録スタッフ基盤を保有。独自開発の基幹システム「C3」によるAIマッチングとRPAによる事務効率化を組み合わせ、迅速かつ精度の高い人材供給体制を構築している。
2024年10月、株式会社CRドットアイが株式会社キャスティングロード及び株式会社ジョブスを吸収合併し「株式会社ミライル」として発足。クロスセル強化・共通費用効率化・成長事業への経営資源最適配分を実現し、2025年9月期のHR関連事業セグメント利益は前年同期比102.2%増の190百万円となった。
株式会社オシエテが保有する35超言語・2,000名超の通訳者登録基盤を活用し、外国人観光客向け宿泊管理事業に参入。東急不動産ホールディングス子会社ReINN株式会社との業務提携契約を締結し、予約管理・清掃手配・収益管理等の宿泊施設運営サービスを展開している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期19,475百万円をピークに4期連続減収後、2025期16,420百万円で底打ち感が出ていたが、2026年9月期中間期は8,299百万円(前年同期比2.6%減)と再び減収。HR関連事業が6,466百万円(同3.1%減)と苦戦する一方、製造関連事業は1,829百万円(同18.6%増)と急拡大。
利益面では、シンジケートローン手数料64百万円という一時的費用が経常利益を大幅に圧迫し、中間純損失30百万円に転落。通期予想は変更なしだが、下半期での大幅な業績改善が前提となっており、外部環境として有効求人倍率1.18倍・完全失業率2.7%という人材需給の安定が追い風となるかが焦点。
成長戦略
製造関連事業の独立成長とHR事業の付加価値化・多角化による収益構造の転換
東金製造工場等の既存拠点の安定稼働に加え、製造業向け人材派遣の強化と新規請負先の開拓を推進。2026年9月期中間期にセグメント利益141百万円(前年同期比221%増)を達成し、HR事業の収益変動を補完する第2の柱として確立しつつある。
サテライトオフィス事業の新規顧客獲得・拠点開設に加え、カウンセリングと定着支援を一体化した新サービス「Canvas+」を提供開始。株式会社ココドコロとの協働により、休職・離職リスク軽減という企業課題に応える高付加価値モデルを構築中。
オシエテが都内を中心に宿泊施設運営受託を拡大。業務提携による都市型民泊事業の運営サポート強化、多言語対応・清掃・品質管理のワンストップ提供でオーナー負担軽減とゲスト満足度向上を実現。インバウンド需要拡大という外部要因も追い風。
短期借入3,511百万円を返済し長期借入2,750百万円へ切り替えるリファイナンスを実施。返済期限の長期分散化により財務基盤の安定性を向上。一時的にシンジケートローン手数料64百万円が発生したが、中長期的な財務規律の改善を図る。
全従業員を対象とした定期的なAI研修を実施し、基礎的理解の習得から業務課題への適用範囲検討まで取り組む。社内における持続的なAI推進体制の構築を目指しており、人材サービス業の労働集約的コスト構造の改善に寄与することが期待される。
最終更新: 2026年7月17日

