事業内容
株式会社スプリックスは、1997年設立の教育サービス専業グループ。中核事業「森塾」(個別指導・直営249校舎)を筆頭に、集団指導「湘南ゼミナール」(200校舎)、映像授業FC「河合塾マナビス」(51校舎)の3報告セグメントを擁する。
主要顧客は小・中・高校生。加えて「自立学習RED」「そら塾」「フォレスタシリーズ」「SPRIX LEARNING」「DOJO」「プログラミング能力検定」など多様な教育関連サービスを展開。
子会社7社・関連会社1社で構成され、東京証券取引所スタンダード市場に上場。2025年9月期の連結売上高は35,127百万円。
ビジネスモデル
主収益源は各学習塾ブランドの月謝(授業料)収入。森塾・湘南ゼミナール・河合塾マナビスの3ブランドで売上高の約88%を占める。
これに加え、「フォレスタシリーズ」等の教材外販、「自立学習RED」のFCロイヤルティ収入、AIタブレット「SPRIX LEARNING」「DOJO」等のEdTech課金が収益を補完。運転資金・設備投資は原則自己資金で賄い、必要に応じ銀行借入を活用する財務方針を採る。
企業の強み
森塾では中学生を対象に「定期テストで1科目20点以上成績が上がること」を保証する成績保証制度を導入。同制度が顧客獲得力を高め、2025年9月期末の在籍生徒数は61,781人(前期比6,424人増)、売上高は18,562百万円(前期比13.8%増)と業界平均を上回る成長を実現している。
2025年9月期の森塾セグメント利益は4,779百万円、売上高18,562百万円に対するセグメント利益率は約25.7%。EBITDAも4,951百万円と高水準。中核事業が安定したキャッシュ創出源として機能しており、グループ全体の収益基盤を支えている。
個別指導(森塾)・集団指導(湘南ゼミナール)・映像授業FC(河合塾マナビス)・オンライン個別(そら塾)・EdTech(SPRIX LEARNING/DOJO)・プログラミング(QUREO/プログラミング能力検定)と、指導形態・年齢層・チャネルを横断した多様なサービスポートフォリオを保有する。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期25,902百万円から2025期35,127百万円へ5期連続増収。営業利益は2023期・2024期に低迷(各1,318百万円・1,093百万円)したが、2025期に2,170百万円へ急回復し、2026年9月期中間期は1,997百万円(前年同期比75.9%増)と改善が加速している。
森塾の校舎拡大・生徒数増加による増収効果に加え、「その他」セグメントの損失縮小(前年同期比422百万円改善)が利益押し上げに寄与。通期予想は売上高38,000百万円(前期比8.2%増)、営業利益2,400百万円(同10.6%増)で、中間期時点の進捗率は売上高50.3%、営業利益83.2%と順調に推移している。
成長戦略
森塾の継続出店・関西展開とEdTech新規事業の損益改善を両輪とした成長
個別指導塾「森塾」の校舎数を継続的に拡大し、関西地区を含む新規エリアへの展開を加速。2026年9月期中間期末時点で261校舎(前年同期比20校舎増)、在籍生徒数51,063人(同5,286人増)と計画通り進捗。高い収益性(セグメント利益率29.5%)を維持しながら規模拡大を実現している。
AIタブレット活用の「SPRIX LEARNING」「DOJO」、サイバーエージェントグループとの協業による「キュレオプログラミング教室」「プログラミング能力検定」等の新規事業を拡大。「その他」セグメント損失が前年同期比422百万円改善(△672百万円→△250百万円)しており、収益化フェーズへの移行が進んでいる。
米国子会社Sprix EdTech LLCを新規連結し、海外展開も開始。
湘南ゼミナールは小学生向けコンテンツ拡充とマーケティング強化により生徒数増加(18,919人、前年同期比187人増)を図るが、2026年9月期中間期のセグメント利益は前年同期比3.6%減と微減。河合塾マナビスはEBITDAが前年同期比106.3%増の45百万円に改善しており、収益構造の改善が進んでいる。
個別指導用教材「フォレスタシリーズ」、ICT映像教材「楽しく学べるシリーズ」、塾講師募集サイト「塾講師JAPAN」等の既存教育関連サービスが堅調に推移。自立学習REDはFC203教室(前年同期比7教室減)を展開し、教育ITノウハウの外部展開によるロイヤルティ収入を確保している。
最終更新: 2026年7月17日

