事業内容
NKKスイッチズ株式会社は1953年創業の産業用スイッチ専業メーカーで、当社および連結子会社10社で構成される。照光押ボタン・トグル・ロッカ・ロータリ・スライドスイッチ等の多品種スイッチを設計・製造し、放送・音響機器、特殊車両、鉄道、産業機器等の幅広い分野に供給する。
製造拠点は日本(川崎)・フィリピン(セブ)・中国(東莞)の3極体制を持ち、北米(アリゾナ)・EMEA(ドイツ)・アジア(上海・香港)に販売子会社を配置してグローバルに事業を展開する。東京証券取引所スタンダード市場上場。
ビジネスモデル
日本本社および国内生産子会社(NKKスイッチズパイオニクス)とフィリピン・中国の海外生産拠点で製品を製造し、北米・EMEA・アジアの販売子会社を通じて外部顧客へ販売する。大手カタログディストリビューターとの協業によるネットセールスと、放送・音響・特殊車両等の特定市場向け直接営業を組み合わせ、標準品とカスタム品の両輪で収益を確保する。
企業の強み
1953年創業以来70年超にわたり産業用スイッチ専業として技術を蓄積。1988年にスイッチ部門で世界初のIECQ認証を取得し、1992年には産業用スイッチ業界で国内初のISO9001を取得。防衛庁規格(DSP)取得実績も持ち、高信頼性が求められる市場での採用実績を積み上げてきた。
川崎本社工場、NKKスイッチズパイオニクス(国内)、NKK Switches Mactan(フィリピン)、恩楷楷開関(東莞)(中国)の4拠点で製造を担う。2026年3月期の設備投資は1,175百万円に達し、うちNKKスイッチズパイオニクスの新工場増設に589百万円を投じるなど生産基盤を継続強化している。
2026年3月期末時点で借入金残高ゼロ、現金及び現金同等物3,718百万円を保有する。純資産合計13,614百万円に対し負債合計2,176百万円と財務健全性が高く、2026年3月に15億円のコミットメントライン(無担保・無保証)を締結し流動性バッファーも確保している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2023年3月期の10,329百万円をピークに2期連続で減少し2025年3月期に7,564百万円まで落ち込んだが、2026年3月期は8,373百万円(前期比10.7%増)と回復に転じた。営業利益は前期の452百万円の損失から280百万円の黒字へ転換。
外部要因として電子部品市場の過剰在庫調整が概ね収束し、日本セグメント外部顧客向売上高が前期比12.8%増、欧米が現地通貨ベースで8.1%増、アジアが現地通貨ベースで20.9%増と全地域で回復した。平均為替レートは1米ドル150.77円(前期比1.1%の円高)。
2027年3月期の連結業績予想は売上高9,000百万円(前期比7.5%増)の一方、営業利益220百万円(同21.7%減)と増収減益を見込む。
成長戦略
中期経営計画Ⅱで「特定市場の深耕」と「生販一体の供給基盤構築」により顧客価値向上を目指す
放送音響機器・特殊車両・鉄道市場等においてリーディングカンパニーとの関係強化と新規パイプライン構築を推進。2026年3月期に日本セグメントの外部顧客向売上高が前期比12.8%増となり、施策の効果が数値に表れ始めている。
グループ一体となった生産・販売・在庫の最適化により最適納期を実現する体制を構築。2026年3月期は建設仮勘定が583百万円増加(期末残高688百万円)、ソフトウェア仮勘定が304百万円増加(同757百万円)と生産・IT基盤への積極投資が進行中。
大手カタログディストリビューターとの協業によるネットセールス拡大を推進。2026年3月期に欧米セグメントが売上高3,945百万円(前期比6.9%増)、営業利益404百万円と黒字転換し、アジアセグメントも外部顧客向売上高が現地通貨ベースで20.9%増と高成長を達成した。
最終更新: 2026年7月19日

