事業内容
トミタ電機株式会社は1960年創業の電子部品材料専業メーカーで、磁性材料であるフェライトコアおよびコイル・トランスの製造・販売を主力事業とする。国内(鳥取)に製造拠点を持つほか、中国広東省珠海市に子会社・珠海富田電子有限公司を擁し、グローバルに生産・販売を展開する。
主要顧客はEV・産業機器・半導体製造装置・医療機器・通信インフラ分野に及ぶ。また国内不動産の賃貸事業を安定収益源として保有する。
東京証券取引所スタンダード市場上場。
ビジネスモデル
電子部品材料事業では、自社開発フェライト材質(EV向け2G5・2H4シリーズ、半導体製造装置向けB2Cシリーズ等)を中国工場で量産し、国内外の電子機器メーカーへ販売する。研究開発は国内総合技術部が担い、材質開発から設計・試作まで一貫対応する。
不動産賃貸事業は追加投資不要の成熟モデルで、2026期に売上高67百万円・セグメント利益51百万円(利益率約76%)を計上し、主力事業の損失を補完する。
企業の強み
EV向け2G5・2H4シリーズ、半導体製造装置向けB2Cシリーズ、車載・医療・通信向け世界トップクラスの2Nシリーズ、RFID向け6Nシリーズなど多数の独自材質を市場投入済み。研究開発費は2026期に42百万円を支出し、材質開発から設計・試作まで自社完結体制を維持している。
2026期末の自己資本比率は85.4%(目標80%以上)を達成。純資産は3,981百万円、総資産4,659百万円に対し負債は678百万円にとどまる。無借金に近い財務構造により、景気変動や設備投資局面でも財務的安定性を維持している。
不動産賃貸事業は2026期に売上高67百万円・セグメント利益51百万円を計上し、利益率は約76%に達する。電子部品材料事業がセグメント損失-112百万円を計上する中、追加投資不要の成熟事業として安定的なキャッシュ創出機能を果たしている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2027年1月期中間期は売上高972百万円(前年同期比33.1%増)、営業利益48百万円(前年同期47百万円の損失)、経常利益70百万円(前年同期26百万円の損失)と大幅な業績改善を達成。市場環境として半導体・FA向け設備投資の回復と中国EV車載市場の堅調な需要が追い風となった一方、原価率改善・経費削減という自社努力も寄与した。
通期予想(売上1,865百万円、営業利益66百万円、経常利益67百万円)に対し中間期で経常利益は既に104%を消化し、進捗は順調。業績予想に変更はないが、外部環境の急変リスクを会社側も注視している。
成長戦略
成長分野への拡販と原価低減による本業の収益体質転換を推進
国内顧客の在庫調整改善と設備投資需要回復により、半導体製造装置・FA向け産業機器需要が増加。中間期売上高増加の主要因となった。
中国市場でEVを中心とした車載需要が堅調に推移する中、フェライトコア製品の国内外拡販活動を積極展開し売上成長に貢献。
売上原価率の改善と経費削減により、電子部品材料事業のセグメント利益が前年同期の71百万円の損失から23百万円の利益へ黒字転換。
独自フェライト材質の技術蓄積を活かし、EV・情報通信・医療機器・省エネ等の成長分野で新規顧客開拓を継続推進。
最終更新: 2026年9月11日

