事業内容
アクモス株式会社は1991年設立、東京証券取引所スタンダード市場上場の事業持株会社。当社グループは連結子会社5社で構成され、ITソリューション事業(SI・消防防災・GIS)、ITインフラ事業(IT基盤・ネットワーク構築・クラウド)、ITサービス事業(第三者保守・病院情報システム・BPO)の3セグメントを展開する。
主要顧客は官公庁・地方公共団体・医療機関であり、公共分野のDX推進需要を主な事業基盤とする。2025年6月期の連結売上高は6,421百万円。
ビジネスモデル
ITソリューション事業(売上高構成比約63%)が受注型SI・消防防災システム・GISで収益の中核を担い、ITインフラ事業(同約16%)がネットワーク構築・クラウド導入で補完する。ITサービス事業(同約22%)は第三者保守・病院情報システム維持管理・BPOによるストック型収益を提供し、全体の収益安定性を支える。
売上総利益率は35.9%(2025年6月期)で安定推移している。
企業の強み
消防通信指令システムの全国入札に参加し、2025年6月期末時点で落札件数4件、受注残高は前期末比28.7%増の1,167百万円(ITソリューション事業全体)。2026年6月期中間期には新規4件受注、受注残高は前年同期比62.9%増の1,731百万円に拡大しており、成長投資領域の先行指標として機能している。
2025年6月期末の自己資本比率は62.5%、現金及び現金同等物は2,795百万円、有利子負債残高は400百万円にとどまる。ネットキャッシュポジションが大きく、M&Aや人財投資を自己資金で賄える財務余力を有する。時価ベースの自己資本比率は103.0%と総資産を上回る水準。
車検用納税確認支援システム・教職員向け勤怠管理クラウド「AttRec」を全国の都道府県・市町村へ展開中。2024年9月にはネオジャパンのAppSuiteインテグレーターに認定され、ノーコード業務アプリ支援サービスをメニュー化。
自治体向けパッケージサービスの全国展開による継続収益基盤の構築を進めている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
過去5期の売上高は2023期5,867百万円→2025期6,422百万円と増収基調を維持。2026年6月期第3四半期累計は売上高5,698百万円(前年同四半期比17.6%増)とSYS社子会社化・官公庁案件の貢献で加速。
一方、営業利益は409百万円(同17.2%減)と2期連続の利益伸び悩みが継続。売上原価率の上昇(63.4%→68.3%)と販管費増加(1,280百万円→1,399百万円)が主因。
外部要因として機器・資材の調達コスト上昇が消防防災事業の利益率を圧迫。通期予想は売上高7,500百万円・営業利益450百万円(前期比22.9%増)と修正済みだが、第4四半期への利益集中が前提となっている。
成長戦略
消防防災・金融SES・M&Aで2028年6月期グループ売上高100億円を目指す
SYMPROBUS Fシリーズを全国の消防本部へ展開。第3四半期累計で5件納入(うち4件新規)、受注残高は前年同四半期比66.8%増の958百万円に達しており、パイプラインは拡大中。
中期経営計画2028に基づき首都圏でのM&Aを推進。2026年1月にSYS社(金融機関向けSES)を取得原価288百万円で完全子会社化し、金融分野への対応業種を拡大。2026年10月に吸収合併予定。
新入社員のOJT実施部門への配属を一斉配属から計画的配属に変更し、人財増と収益貢献のタイムラグ解消を図る。第3四半期末のグループ従業員数は前年同期末比80名増の522名(うちSYS社子会社化による30名含む)。
前期から開始したAIソリューションベンダーとの取引およびGISソリューションが堅調に推移。生成AI・DX関連投資の旺盛な需要を取り込み、ITソリューション事業の付加価値向上を図る。
中期経営計画2028期間(2024年7月〜2028年6月)において累進配当を導入し、前年実績の水準に対して維持または増配を基本方針とする。2026年6月期の年間配当予想は25円(前期と同水準)。
最終更新: 2026年7月17日

