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株式会社エヌエフホールディングス

6864東証スタンダード電気機器

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株式会社エヌエフホールディングス6864

事業内容

株式会社エヌエフホールディングスは、1963年創業の電子電気機器メーカーを中核とする持株会社(2020年移行)。計測制御デバイス関連(信号発生器・インピーダンス測定器等)、電源パワー制御関連(交流・直流・カスタム電源等)、環境エネルギー関連(蓄電システム・保護リレー試験器等)の3事業を柱とし、校正・修理サービスも展開する。

顧客層は半導体製造装置・宇宙航空・鉄道インフラ・重電・家電・電子部品・電力事業者等の産業用途に広がり、産官学の研究開発機関にも製品を供給する。連結子会社6社体制で開発・製造・販売・サービスを一貫して担う。

東証スタンダード市場上場。

ビジネスモデル

主力収益源は計測制御デバイスおよび電源パワー制御機器の製品販売であり、標準品とカスタム特注品の両輪で幅広い産業顧客に対応する。これに加え、販売製品のメンテナンスを担う校正・修理サービスが安定的な収益を補完する。

2026年3月期の売上高9,138百万円のうち、電源パワー制御が3,952百万円(43.3%)、計測制御デバイスが2,370百万円(25.9%)、環境エネルギーが2,128百万円(23.3%)、校正・修理が686百万円(7.5%)を占める。目標経営指標として売上高営業利益率10%以上の安定維持を掲げる。

企業の強み

1963年創業以来培った独創的な回路設計技術を核に、信号発生器・インピーダンス測定器・バイポーラ電源等の高機能製品を開発・供給。半導体製造装置・宇宙航空・鉄道インフラ・重電・家電等の多様な産業分野に顧客基盤を持ち、標準品とカスタム特注品の両輪で顧客ニーズに対応する。

2026年3月期の計測制御デバイス受注は前期比11.0%増、電源パワー制御受注は同15.1%増と堅調な需要を獲得している。

当社グループが強みとする大電力変換技術は、産業用蓄電システムや各種電源機器の開発基盤となっている。この技術を活用し、蓄電システム用IoTプラットフォームの開発受託収益を獲得するなど、技術の応用範囲を拡大している。

また、2025年4月にISO13485(医療機器品質マネジメント)を認証取得し、ライフサイエンス分野への技術展開を裏付ける品質基盤も整備した。

販売費及び一般管理費を前期2,708百万円から当期2,556百万円へ152百万円削減するとともに、売上総利益を前期比245百万円増加させた結果、営業利益率は2024年3月期4.5%→2025年3月期6.0%→2026年3月期10.3%と3期連続で改善し、目標とする10%以上を達成した。長期借入金の返済(1,111百万円)を進めつつ純資産14,040百万円・自己資本比率の高い財務基盤も維持している。

エンヴァリスの着眼点

売上高は9,138百万円(前期比0.6%増)と微増にとどまるも、売上原価の削減(前期5,827百万円→当期5,636百万円)と販管費の圧縮(前期2,708百万円→当期2,556百万円)が重なり、営業利益は945百万円と5期ぶりに2022年3月期水準(952百万円)に迫る回復を達成。売上高営業利益率は10.3%と2022年3月期(9.4%)を上回り、コスト構造改善の成果が数値に表れている。

NFブロッサムテクノロジーズの解散に伴い、環境エネルギー関連分野の受注は前期比15.9%減の1,707百万円、売上は前期比3.2%減の2,128百万円と落ち込んだ。事業整理損565百万円を特別損失に計上した一方、受取補填金400百万円・受取設備負担金153百万円を特別利益に計上しており、整理に伴う損益の相殺構造に留意が必要。

産業用蓄電システムへの転換が売上規模の回復につながるかは今後の受注動向次第。

会社予想は売上高9,500百万円(前期比4.0%増)、営業利益980百万円(前期比3.6%増)、親会社株主帰属当期純利益700百万円(前期比8.1%増)。ただし2026年3月期の純利益647百万円には受取補填金・受取設備負担金計553百万円の特別利益が含まれており、2027年3月期はこれらが剥落する中での増益予想となる。

外部環境として中東情勢に起因する資源・資材価格の高止まりや原材料納期の不安定化が引き続きリスク要因として存在する。

成長戦略

コア2事業の深化・産業用蓄電システム注力・新市場開拓による収益成長基盤の構築

家庭用蓄電池(NFブロッサムテクノロジーズ)を解散し、大電力変換技術を活かした産業用蓄電システム市場に経営資源を集中。蓄電システム用IoTプラットフォームの開発受託収益も獲得しており、産業用市場での橋頭保構築を目指す。

水素関連事業等の再生エネルギー活用市場への展開を新市場開拓の重点テーマとして位置付け。大電力変換技術を応用した製品・ソリューションの開発を進め、中長期的に安定した発展市場での収益化を目指す。

重点テーマの絞り込みによる選択と集中で開発力を強化。原材料調達機能を事業会社に集約し、販売・調達・生産の連携強化によりQCDの向上と原材料価格上昇への耐久力強化を図る。2026年3月期は両分野合計で受注が前期比13%超増加。

量子コンピュータ関連では海外展示会出展を通じた知名度向上、ライフサイエンス関連では微小信号計測・インピーダンス計測技術を応用した医用計測領域への拡大、宇宙航空関連での新事業開拓を中長期的取組として推進。

販売製品ベースの拡大に伴いメンテナンスサービス需要が増加。2026年3月期は売上686百万円(前期比20.6%増)と高成長を記録。サービス品質向上への継続的な注力により安定収益基盤を強化する。

最終更新: 2026年7月19日