事業内容
株式会社堀場製作所は1953年創業の分析・計測機器専門メーカーで、連結子会社46社を含むグループで世界展開する。事業はエネルギー・環境、バイオ・ヘルスケア、先端材料・半導体の3フィールドに再編され、エンジン排ガス測定装置・マスフローコントローラー・血球計数装置など多様な計測機器を製造・販売・サービス提供する。
主要顧客は自動車メーカー・半導体製造装置メーカー・医療機関等で、日本・アジア・欧州・米州の4地域でマトリックス経営を展開。2025年12月期の連結売上高は333,081百万円に達する。
ビジネスモデル
自社開発のコア技術(赤外線分析・蛍光分光・マスフロー制御等)を基盤に、計測機器の製造・販売から保守サービス・試験エンジニアリングまで一貫提供する。先端材料・半導体フィールドでは営業利益率28.4%を実現する高収益構造を持ち、エネルギー・環境フィールドでは車両開発エンジニアリングや試験エンジニアリングも手掛ける。
研究開発費24,688百万円(売上高比7.4%)を継続投入し、技術優位性を維持する。
企業の強み
先端材料・半導体フィールドは売上高156,500百万円・営業利益44,517百万円・営業利益率28.4%を達成。生成AI需要を背景に半導体製造装置メーカー向け販売が拡大し、受注高151,151百万円(前期比+10.4%)と将来売上の積み上げも順調。
グループ全体の営業利益の約84%を同フィールドが創出する。
1953年創業以来、赤外線分析・蛍光分光・マスフロー制御等の独自コア技術を蓄積。自動車・半導体・医療・環境と異なる産業サイクルを持つ4分野に展開することで、特定市場の変動リスクを分散。
2025年12月期は3フィールド全てで増収を達成し、売上高333,081百万円・営業利益53,040百万円を記録した。
ドイツ・フランス・英国・米国・韓国・中国・インド等に製造・販売拠点を持ち、連結子会社46社体制でグローバル展開。エネルギー・環境フィールドの欧州売上高は前期比+17.5%増の47,227百万円、米州売上高は前期比+10.8%増の21,369百万円と、現地法人を通じた販売拡大が実績として表れている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
過去5期の売上高は2021期224,314百万円→2025期333,081百万円と5期連続増収。2026年12月期第1四半期は売上高84,529百万円(前年同期比+17.6%)・営業利益12,480百万円(同+6.2%)・経常利益12,733百万円(同+9.5%)・親会社株主帰属純利益8,656百万円(同+6.7%)と全指標で増益を達成。
営業利益率は14.8%と前年同期(16.4%)から低下したが、これは福知山新工場稼働に伴う費用増加・開発投資加速が主因。通期予想は売上高373,000百万円(前期比+12.0%)・営業利益68,000百万円(同+28.2%)と大幅上方修正され、外部要因として円安進行とAI・データセンター向け半導体需要拡大が業績を押し上げている。
通期営業利益率予想18.2%は過去最高水準。
成長戦略
MLMAP2028の3フィールド集中投資で2028年売上高450,000百万円達成を目指す
福知山新工場および開発新棟の稼働開始により半導体製造装置向け計測機器の供給能力を増強。AI・データセンター向け先端半導体需要を背景に2026年12月期通期売上高予想を196,000百万円(前期比+25.2%)に大幅上方修正。アジア・日本を中心に半導体製造装置メーカーへの販売を拡大中。
EVシフト緩和によるハイブリッド車開発向け燃焼計測需要の回復を取り込みつつ、燃料電池・バッテリー試験装置等の電動化対応製品ラインアップを拡充。2026年12月期第1四半期は営業利益前年同期比+127.4%(1,714百万円)と大幅改善。
MLMAP2028における2028年売上高1,580百万円・営業利益率10%目標に向けた構造改革を推進中。
欧州での血球計数装置販売増加やPOCT領域・バイオ医薬品プロセス最適化ニーズへの対応を進めるが、ライフサイエンス領域への投資継続により2026年12月期第1四半期も667百万円の営業損失が継続。2026年12月期通期売上高予想43,000百万円(前期比+1.96%)と成長は緩やか。
黒字転換時期が中長期的な注目点。
2026年12月期第1四半期にインドのPristine Deeptech Private Limitedの株式取得およびHORIBA Australia Pty Ltdの新設により連結子会社を2社追加。新興国・資源国市場への展開を加速し、グローバル販売網の空白地帯を埋める戦略を継続。
最終更新: 2026年7月17日

