事業内容
伊豆シャボテンリゾート株式会社は、持株会社として連結子会社3社・持分法適用関連会社1社を擁するレジャー複合グループである。中核のレジャー事業では伊豆シャボテン動物公園をはじめとする伊豆半島の複数公園を運営し、年間約240万人の来場者を受け入れる。
アニタッチ事業では全国6カ所の都市型動物ふれあい施設を展開し、ホテル事業では伊豆高原を拠点にグランピング施設やホテルを運営する。国内外の観光客・ファミリー層を主要顧客とし、レジャー・宿泊・物販を組み合わせた体験型観光を提供している。
ビジネスモデル
売上高5,592百万円のうちレジャー事業が3,662百万円(65%)、アニタッチ事業が1,226百万円(22%)、ホテル事業が703百万円(13%)を占める。レジャー事業は入場料・物販・イベント収入が主体で、アニタッチ事業は商業施設内の動物ふれあい体験料を収益源とし利益率27.8%を誇る高収益モデルである。
グループ施設間の相互送客によりシナジーを創出し、EBITDAを重要経営指標として設備投資効果を管理する。
企業の強み
伊豆シャボテン動物公園・伊豆ぐらんぱる公園・伊豆高原グランイルミ・グランピング施設・ホテルが伊豆半島に集積し、グループ全体で年間約240万人の来場者を受け入れる。施設間の相互送客と季節イベントの組み合わせにより通年集客を実現しており、単一施設では得られない規模の集客基盤を形成している。
アニタッチ事業は2026年3月期に売上高1,226百万円・セグメント利益341百万円・利益率27.8%を達成した。都市型商業施設への出店モデルは固定費が相対的に低く、来場者数が前期比39千人減少した局面でも利益は前期比5.1%増と収益性が向上しており、コスト管理の改善が実証されている。
2026年3月期末の自己資本比率は81.2%(前期79.0%)、純資産6,342百万円、現金及び現金同等物2,356百万円を保有する。負債合計は1,457百万円と低水準で、営業キャッシュフロー1,310百万円を安定的に創出しており、設備投資・新規出店を自己資金で賄える財務的余力を有する。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期2,407百万円から2026年3月期5,592百万円へ5期連続増収を達成したが、増収率は前期の18.1%から1.9%へ大幅に鈍化した。営業利益は前期比2.0%減の1,167百万円、純利益は同7.4%減の840百万円と、主要利益指標が揃って前期を下回った。
来場者数の減少(レジャー事業56千人減、アニタッチ事業39千人減)と人件費上昇によるコスト増が主因。外部要因として物価上昇が個人消費に影響した可能性がある。
2027年3月期は売上高6,000百万円・営業利益1,350百万円(前期比15.7%増)を予想しており、V字回復を見込む。
成長戦略
アニタッチ全国12店舗展開・レジャー施設強化・グループシナジー深化の三位一体戦略
2029年3月期までに現在の6店舗から12店舗への倍増を目標とする。好立地な都市型商業施設への出店を最優先とし、高利益率(27.8%)のビジネスモデルを横展開することでグループ全体の収益基盤を拡大する。2026年3月期は新規出店が実現しなかったため、進捗は計画より遅れている。
伊豆シャボテン動物公園のサバンナエリア拡大を予定し、国内外来場者の満足度向上を図る。城ケ崎海岸等の新たな観光拠点整備も推進し、グループ全体の集客力を強化する。2026年3月期の来場者数は前期比56千人減の1,585千人と減少しており、施設強化による回復が急務。
SKY HILL HOTEL伊豆高原の部屋数増加の周知徹底と、グランピング施設における伊豆シャボテン動物公園・伊豆高原グランイルミとの協業強化により宿泊稼働率の改善を目指す。2026年3月期のセグメント利益は前期比62.0%減の24百万円と大幅悪化しており、収益改善が急務。
2026年3月期の年間配当は20円(前期15円から33%増額)、配当性向44.0%。2027年3月期も20円を予定(配当性向37.9%予想)。利益成長に連動した増配方針を維持しており、純資産配当率は6.1%に上昇した。
最終更新: 2026年7月19日

