事業内容
株式会社CGSホールディングスは、2025年4月に純粋持株会社体制へ移行した東証スタンダード上場企業。傘下に国内CAD/CAMシステム開発・販売の株式会社C&Gシステムズ、2025年10月に子会社化したNTTデータエンジニアリングシステムズ分社の株式会社NDES、北米・カナダ・タイの海外拠点、および北米ファブレス金型製造のTritech International,LLCを擁する。
主要顧客は自動車向け金型・部品製造業で、CAD/CAMシステムの開発・販売から保守サービス、生産管理システム、スマートファクトリーソリューションまでを提供。グループビジョンは「グローバル・ニッチ・トップ」であり、「製造業DXインテグレーター」への進化を標榜している。
2025年3月期の連結売上高は4,982百万円。
ビジネスモデル
収益の中核はCAD/CAMシステムのパッケージ販売と保守契約・技術サービスの二本柱。2025年3月期の保守契約・技術サービス売上は2,757百万円(前期比20.1%増)と全体売上の約55%を占め、高い更新率に基づく安定的なストック収益を形成する。
これに製品販売(1,248百万円)、受託開発(129百万円)が加わる。金型製造事業は北米ファブレス方式で自動車部品用金型を製造・請負し、売上849百万円を計上。
NDES子会社化によりクラウド・SaaS領域の収益基盤も加わり、収益多様化が進行中。
企業の強み
2025年4月の組織再編によりCAD/CAM業界トップシェアの企業グループとなったと有報に記載。主力製品EXCESS-HYBRID IIおよびCAM-TOOLは定期バージョンアップを継続し、2025年3月期のCAD/CAM製品受注高は前期比24.3%増の1,340百万円、受注残高は前期比205.4%増と高い需要を示す。
保守契約・技術サービスの2025年3月期売上は2,757百万円(前期比20.1%増)で、受注高は3,075百万円(前期比33.9%増)、受注残高は1,238百万円(前期比34.6%増)と積み上がっている。国内外の地域密着型サポート体制が高い更新率を支え、景気変動に対する収益の安定性を確保している。
2025年10月にNTTデータエンジニアリングシステムズの製造ソリューション・クラウド事業を分社化した株式会社NDESの株式51%を取得し子会社化。3ヶ月分の収益加算のみでCAD/CAMシステム等事業の増収増益に貢献。
次期(2026年3月期)は通年寄与により売上高6,551百万円(前期比31.5%増)を見込む。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
過去5期の売上高は2023期3,826百万円を底に回復し、2025期はNDES子会社化も加わり4,982百万円まで拡大。2026年1Q累計売上高は1,457百万円(前年同期比27.3%増)と加速。
営業利益は107百万円(同74.4%増)と大幅改善したが、親会社帰属純利益は40百万円(同24.6%減)と減益。金型製造事業が取引先のEV開発中止で売上高45百万円(同81.2%減)・セグメント損失27百万円に急落したことと、法人税等が68百万円(前年同期12百万円)へ急増したことが主因。
外部要因として中東情勢を起因とする石化由来原料価格上昇が第2四半期以降の設備投資抑制リスクとして顕在化しつつある。通期予想は変更なし。
成長戦略
CAD/CAM業界トップシェアを基盤に製造業DXインテグレーターへ進化し、2030年売上高10,000百万円を目指す
2025年10月に子会社化したNDESの通年連結寄与により、受託開発・OEM開発・ライセンス売上が急拡大。2026年1Q累計でCAD/CAMシステム等事業売上高1,412百万円・セグメント利益135百万円と想定通りの進捗を確認。製造業DXインテグレーターとしての機能強化に直結している。
2026年2月に複合旋盤機能を搭載した部品加工向けCAMシステムをリリースし、幅広い加工ニーズへの対応力を強化。金型・部品製造向け生産・工程管理システムの需要も堅調に推移しており、製造業DX化による生産性向上支援製品として販売強化を継続中。
設備投資意欲の回復傾向が見られるタイ・ベトナム・韓国等のアジア市場での製品販売を強化。国内外ともに保守売上が堅調に推移しており、高い保守更新率を維持しながら海外顧客基盤の拡大を図る。
北米拠点の金型製造子会社は、取引先のEV開発プロジェクト中止・米国政策動向・受注低調により2026年1Qに大幅な減収損失を計上。下期以降の受注回復に向け新規顧客開拓活動を継続しているが、先行き不透明感が強い状況。
最終更新: 2026年7月17日

