事業内容
AIAIグループ株式会社は、東京都・千葉県・神奈川県・大阪府を中心とした主要都市圏で認可保育施設(AIAI NURSERY・雲母保育園)、多機能型事業所(AIAI PLUS)、保育所等訪問支援(AIAI VISIT)、幼児教育(CHaiLD)を一体的に提供する「AIAI三育圏」を展開する持株会社である。2026年2月のきららグループHD(MPJ社)取得により運営施設数は188施設に拡大。
認可保育所154施設、認証保育所10施設、多機能型事業所21施設等を運営し、保育・療育・教育のシナジーを追求している。
ビジネスモデル
認可保育園・小規模保育施設では自治体からの施設型給付費・地域型給付費が主な収益源となる。認証保育園は利用者保育料と市区町村補助金、多機能型事業所は国民健康保険団体連合へのサービス報酬請求、保育所運営受託は事業者からの委託料が収益源となる。
公費収入が収益の大部分を占めるため、稼働率向上と施設数拡大が利益成長の主要ドライバーとなる構造である。
企業の強み
2025年4月のぽこころ株式会社取得、同年5月の認可保育園3園事業譲受、2026年2月のきららグループHD取得(MPJ社含む)により、当連結会計年度末の運営施設数は188施設に達した。千葉県63施設・東京都50施設等、特定エリアへの集中展開によるドミナント戦略を実行している。
認可保育施設(AIAI NURSERY)による「保育」、多機能型事業所AIAI PLUSおよびAIAI VISITによる「療育」、株式会社CHaiLDによる「教育」の3機能を一体提供する「AIAI三育圏」を構築。幼児教育プログラム導入による園児充足率向上が2026年3月期の増収に寄与しており、競合との差別化要因となっている。
2024年3月期から2026年3月期を計画期間とする中期経営計画において、最終年度目標として連結売上高120億円〜130億円程度・営業利益3億円〜5億円程度を掲げていたところ、2026年3月期実績は売上高14,634百万円・営業利益1,105百万円と、いずれも目標を大幅に上回る水準で着地した。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年3月期の売上高は14,633百万円(前期比12.0%増)、営業利益は1,105百万円(同50.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は621百万円(同47.3%増)と、いずれも大幅な改善を達成した。EBITDAは1,783百万円(同23.6%増)。
売上総利益率は16.4%(前期16.4%)と横ばいながら、販管費の効率化により営業利益率が5.6%から7.6%へ改善した。なお、KGH社・MPJ社の業績は当期の損益計算書に含まれておらず、既存事業のみでの改善である。
外部要因として、女性就業率の上昇による保育需要の底堅さが収益基盤を支えている。経常利益は支払手数料(M&A関連)の急増により7.0%増にとどまった。
成長戦略
M&Aと「AIAI三育圏」深化による施設数拡大・シナジー最大化
2026年2月にKGH社(雲母保育園ブランド運営のMPJ社を傘下に持つ純粋持株会社)を取得原価10,255百万円で取得。運営施設数は188施設に拡大し、2027年3月期からMPJ社の業績が通期寄与することで売上高26,000百万円(前期比77.7%増)を見込む。
2026年5月1日付でMPJ社を存続会社、KGH社を消滅会社とする吸収合併を実施。純粋持株会社であったKGH社の役割終了に伴い、グループ体制を再構築し経営資源の有効活用と雲母保育園ブランドの維持を図る。
保育・療育・教育の3事業を一体的に提供するモデルのシナジー効果を最大化し、既存施設の稼働率向上および幼児教育プログラム導入効果による収益性改善を推進する。2026年3月期の営業利益率は7.6%に改善しており、取り組みの効果が数値に表れ始めている。
最終更新: 2026年7月19日

