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株式会社エスユーエス

6554東証グロースサービス業

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株式会社エスユーエス6554

事業内容

株式会社エスユーエスは1999年創業、京都を本拠に国内7拠点でエンジニア派遣・業務請負を展開するソリューション事業を中核とする。IT・機械・電気電子・化学バイオの4分野で大手メーカーやシステムインテグレーターを主要顧客とし、正社員エンジニアを「社会人学校」モデルで育成する独自の事業モデルを持つ。

連結子会社5社を通じ、ERP導入支援(コンサルティング事業)、AR/VR・AI開発(AR/VR事業)、障害者就労支援・再生医療導入支援(その他)も展開。2025年9月期の連結売上高は15,015百万円、在籍エンジニア数は2,155人に達する。

ビジネスモデル

エンジニアを正社員として雇用し、テクニカルスキルとヒューマンスキルの両面を継続的に育成することで派遣単価の上昇を実現する。2025年9月期の派遣単価増加率は3.8%、稼働率は94.2%。

売上の大部分は派遣契約による月次収益であり、一部は請負契約(IT請負売上高1,000百万円超)による成果報酬型収益も加わる。コンサルティング・AR/VR事業は高付加価値サービスとして収益多様化に寄与する。

企業の強み

売上高は2021期9,420百万円から2025期15,015百万円へ5期連続増収。営業利益は2024期829百万円から2025期1,212百万円へ前年同期比46.3%増、当期純利益も同52.0%増の915百万円を計上。売上高営業利益率は8.1%、ROEは23.5%に達した。

2025年9月末時点の在籍エンジニア数は2,155人(前期末比+188人)。当期新卒採用281名を含む積極採用と稼働早期化により稼働率は前年同期比0.9ポイント向上し94.2%を達成。慢性的なエンジニア不足環境下で安定した人材供給力を維持している。

2025年9月期末の有利子負債残高は10百万円と実質無借金経営。現金及び現金同等物は3,407百万円(前期末比+595百万円)、営業CFは1,062百万円の黒字。自己資金で運転資金・投資資金を賄える強固な財務基盤を有する。

エンヴァリスの着眼点

2026年9月期中間期のソリューション事業はセグメント利益が前年同期比17.4%増と売上増収率(12.1%)を上回り、利益レバレッジが明確に機能している。市場環境として、IT関連企業・国内製造業でのエンジニア不足の常態化という外部追い風が継続しているが、派遣単価の前年同期比4.4%上昇は自社の教育投資・高付加価値化戦略の成果でもある。

通期業績予想(売上高16,902百万円、営業利益1,365百万円)は前回公表値から変更なく、下期の費用増(新卒研修・生成AI投資・採用広告費等)を織り込んでも達成可能性は高い。

コンサルティング事業は2026年9月期中間期に売上高316百万円(前年同期比40.7%減)、セグメント利益47百万円(同29.7%減)と大幅な減収減益となった。ただし、自社コンサルタントとビジネスパートナーの最適リソースバランスを意識した案件の戦略的選択の結果であり、原価管理徹底により売上総利益率は改善している。

SAPクラウド型ERP需要の高まりという外部追い風を取り込むためのユーザーサポート案件受注開始など、収益基盤再構築の進捗を引き続き注視する必要がある。

AR/VR事業は前年同期の大型案件反動減によりセグメント損失17百万円(前年同期は19百万円の利益)に転落。「その他」セグメントも細胞培養加工施設稼働開始に伴う先行費用でセグメント損失14百万円を計上した。

下期には新卒エンジニア向け最先端研修・エンジニア報酬引き上げ・生成AI投資・採用広告費等の費用増が見込まれており、通期営業利益予想1,365百万円(前期比+12.6%)の達成には下期の売上総利益の一段の伸長が必要。米国通商政策に伴う景気下振れリスクや金融資本市場の変動も外部リスクとして注視が必要。

成長戦略

ソリューション事業の規模拡大を軸に、コンサル・AR/VR・新規事業で第二・第三の収益柱を構築

新卒・経験者採用の継続的推進により在籍エンジニア数を着実に増加させるとともに、生成AIツール導入によるAIスキル向上・上流案件参画推進・ビジネスパートナー連携施策を通じて派遣単価の継続的上昇を図る。2026年3月末時点で在籍エンジニア2,105人、稼働率96.9%、派遣単価前年同期比+4.4%を達成。

IT請負において東日本エリアを中心とした受注拡大が堅調に推移。エンジニア増員による受注体制強化と案件利益率の上昇により成長性・収益性の両面で着実な進捗。福岡オフィス開設準備費用を計上済みであり、西日本での新規顧客開拓を推進中。

自社ITコンサルタントとビジネスパートナーの最適リソースバランスによる原価管理改善と売上総利益率の向上を推進。ユーザーサポート案件(エンドユーザー側情報システム部門への参画)の受注を開始し、中長期的な伴走体制構築による将来受注機会の創出を図る。ソリューション事業との営業連携強化も継続。

産業向けシミュレーター・メタバース・AI活用システム開発等を受託し、AI領域では既存顧客からの継続案件を安定的に獲得。蓄積した産業向けプロダクトの知見を活かした提案やバーチャルカタログ等の3D活用サービスを展開。グループブランディング機能として優秀エンジニアの採用・定着にも貢献。

プライムロード株式会社が細胞培養加工受託事業を開始し売上高は増収となったが、細胞培養加工施設稼働開始に伴う先行費用の発生により中間期はセグメント損失に寄与。施設稼働の本格化による収益化が今後の課題。

最終更新: 2026年7月17日