事業内容
山洋電気は1927年創業の精密電機メーカーで、冷却ファン「San Ace」、電源装置・UPS「SANUPS」、サーボモータ・ステッピングモータ「SANMOTION」の3ブランドを核に事業を展開する。主要顧客は通信装置・データセンタ・半導体製造装置・ロボット・FA機器メーカーで、日本・北米・欧州・東アジア・東南アジアにグローバル販売網を持つ。
当社および子会社20社で構成され、2026年3月期の連結売上収益は107,346百万円。2024年4月に社内カンパニー制を導入し、サンエース・エレクトロニクス・モーションの3カンパニーが独立採算で事業を運営している。
ビジネスモデル
長野県上田市の複数工場とフィリピン第4工場を主要生産拠点とし、自社設計・製造した高信頼性製品を世界各地の販売子会社・代理店経由で供給する。受注生産を基本としつつ、販売店向けビジネスも展開。
研究開発費3,368百万円を投じた継続的な新製品開発と、グローバル拠点での現地密着サポートにより顧客の装置設計に深く組み込まれることで、安定的な受注継続を実現している。
企業の強み
サンエースカンパニーは2026年3月期に売上収益40,826百万円・営業利益8,195百万円(営業利益率20.1%)を達成。生成AI関連機器・ネットワーク機器向け需要が堅調で、受注高は前年同期比29.6%増の41,822百万円を記録。
GPUサーバ向け二重反転ファン等の新製品開発を継続し、高冷却性能・長寿命・低騒音の製品ラインアップで市場ニーズに対応している。
1988年の欧州子会社設立を皮切りに、北米・東アジア10社・東南アジア4社を含む子会社20社体制を構築。フィリピン第4工場が2024年4月に本格稼働し、通信装置・半導体製造装置向け製品の供給体制を強化。欧州ではステッピングモータ組立工場を稼働させ、リードタイム短縮とカスタマイズ対応力を高めている。
2024年4月導入の社内カンパニー制により、サンエース・エレクトロニクス・モーションの各カンパニーが独立採算で利益確保体制を構築。冷却ファン・電源装置・モーション制御という異なる製品群を持つことで、特定市場の需要変動リスクを分散。
2026年3月期は3カンパニー合計で売上収益101,618百万円を計上している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年3月期は売上収益107,346百万円(前期比9.7%増)、営業利益10,885百万円(同37.2%増)、親会社帰属当期利益8,661百万円(同53.6%増)と2期連続減益から明確に反転。外部要因として生成AI関連投資の本格化・中国設備投資の回復・FA市場の需要回復が業績を牽引した。
売上総利益率は27.9%(前期25.7%)に改善し、営業利益率も10.1%(同8.1%)へ回復。2027年3月期会社予想は売上収益128,850百万円・営業利益16,290百万円と過去最高益(2023年3月期13,421百万円)を大幅に上回る水準を見込む。
5期推移(売上収益):101,123→120,803→112,904→97,847→107,346百万円。
成長戦略
AI・半導体・再エネ需要を取り込みカンパニー制で収益力を過去最高水準へ引き上げ
サンエースカンパニーの「San Ace」はネットワーク機器・生成AI関連機器向けで継続的な需要拡大を確認。2026年3月期のセグメント受注高は41,822百万円(前年同期比29.6%増)と先行指標が強く、次期以降の売上拡大が期待される。
モーションカンパニーおよびエレクトロニクスカンパニーにおいてAI関連設備投資の本格化を背景に半導体製造装置・ウェハ搬送ロボット向け需要が大幅増加。モーションカンパニーの受注残高は18,411百万円(前年同期比57.5%増)と積み上がっており、次期売上への貢献が見込まれる。
2026年3月19日に新たな配当方針を公表。2027年3月期の年間配当金は1株当たり170円(株式分割後基準)を予定し、配当性向50.3%を見込む。2025年10月の1株→3株の株式分割と合わせ、株主還元の充実と株式流動性向上を図る。
東南アジア(フィリピン・ベトナム・インド・タイ)の生産拠点および中国内陸部(成都)を含む東アジア販売拠点を活用し、グローバルな需要増に対応する供給体制を維持・強化。2026年3月期の東アジア売上収益は10,629百万円(前期比22.5%増)と拡大。
最終更新: 2026年7月19日

