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株式会社オリジン

6513東証スタンダード電気機器

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株式会社オリジン6513

事業内容

株式会社オリジンは1938年創業の東証スタンダード上場企業。電源機器(エレクトロニクス)、システム機器(メカトロニクス)、合成樹脂塗料(ケミトロニクス)、精密機構部品(コンポーネント)、パワー半導体(その他)の5事業を展開する。

国内外に子会社14社・関連会社2社を持ち、中国・東南アジアにも生産・販売拠点を構える。主要顧客は自動車・EV・半導体製造装置・通信・医療・事務機器メーカー等、幅広い産業分野に製品を供給している。

2026年3月期の連結売上高は26,878百万円。

ビジネスモデル

各事業部門が独自技術を活かしたカスタム製品を開発・製造し、国内外の産業顧客に直接販売する製造販売モデル。ケミトロニクス事業(売上高の38.5%)が最大セグメントで安定収益を担い、コンポーネント事業(29.1%)が利益貢献の柱となっている。

一方、エレクトロニクス・メカトロニクス・半導体デバイス事業は赤字が続いており、収益構造の偏在が課題となっている。

企業の強み

ケミトロニクス事業は2026年3月期売上高10,359百万円(グループ全体の38.5%)、セグメント利益915百万円(前期比41.1%増)を達成。中国・東南アジアの海外子会社6社が化粧品・モビリティ関連で堅調に推移し、国内市場でのシェア拡大も進展。

グループ全体の赤字を補う収益の柱として機能している。

コンポーネント事業は2026年3月期売上高7,813百万円、セグメント利益843百万円、利益率10.8%を確保。モビリティ向け精密機構部品で採用車種の拡大が進み、中国上海工場での国際品質規格取得も完了。設備関連では期末に受注が急増しており、次期への需要取り込み体制を整備中。

2026年3月期の研究開発費は1,483百万円。エレクトロニクス・メカトロニクス・ケミトロニクス・コンポーネント・半導体の5分野で並行して新製品開発を実施。

POCHA+のCHAdeMO認証取得、先端半導体向けMPWシリーズ製品化、カーボンニュートラル貢献塗料の製品化など、複数分野で具体的な成果を上げている。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の親会社株主に帰属する当期純損失は2,220百万円と、前期の83百万円から急拡大した。営業損失943百万円に加え、繰延税金資産取り崩しに伴う法人税等調整額903百万円、特別退職金180百万円、減損損失151百万円が重なった。

5期中4期が営業損失という状況は、固定費構造の重さと売上回復力の弱さを示しており、構造的な収益改善が急務である。

エレクトロニクス事業は半導体製造装置用電源の設備投資抑制継続と医療用電源需要減少、EV充放電器「POCHA V2V」の販売不振が重なり、売上高が前期比10.4%減の6,722百万円、セグメント損失134百万円に転落した。メカトロニクス事業はVSMの中国市場低迷で売上高が前期比37.6%減の739百万円、セグメント損失630百万円と深刻な状況が続く。

外部環境として半導体・EV市場の回復時期が不透明であり、業績改善の見通しを立てにくい状況にある。

会社は2027年3月期に売上高28,000百万円(前期比4.2%増)、営業利益200百万円、経常利益550百万円、純利益100百万円への黒字転換を予想する。しかし、過去3期連続で会社予想を下回ってきた実績、米国通商政策・中国経済停滞等の外部不確実性、営業キャッシュフローが2期連続マイナス(2026年3月期△724百万円)という状況を踏まえると、予想達成には相応のハードルがある。

配当は1株40円(前期35円から増配)を予定しているが、赤字継続時の配当維持能力にも注目が必要である。

成長戦略

EV・AI・カーボンニュートラル市場でのニッチ・トップを目指す構造改革と成長投資の両立

通信用電源の更新需要は2026年3月期も堅調に推移したが、半導体製造装置用電源の設備投資抑制と医療用電源の需要減少が足を引っ張った。EV充放電器「POCHA V2V」は補助金活用による需要喚起を継続するも当初想定を下回った。半導体・EV市場の回復が業績改善の鍵となる。

2026年3月期にメカトロニクス事業の朝霞開発センターを閉鎖し、減損損失151百万円・特別退職金180百万円を計上した。中国市場低迷でVSMの売上は前期比37.6%減と深刻な状況が続くが、固定費削減による損失縮小を目指す。セグメント損失は前期769百万円から630百万円へ縮小した。

2026年3月期は海外拠点および化粧品関連が好調に推移し、日系モビリティ関連の減産影響を補完して増収・セグメント利益41.1%増を達成した。国内市場でのシェア拡大と中国系EV企業向け新規顧客開拓を継続し、グループの収益柱としての地位を強化する。

2026年3月期はモビリティ関連の採用車種拡大とレジャー関連の堅調推移、期末にかけての設備関連受注急増が寄与した一方、事務機器関連の低迷が続きセグメント利益は前期比14.0%減の843百万円となった。事務機器関連の受注復調の兆しが次期業績への寄与として期待される。

最終更新: 2026年7月19日