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株式会社不二越

6474東証プライム機械

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株式会社不二越6474

事業内容

株式会社不二越は1928年創立の総合機械メーカーで、機械工具事業(工具・工作機械・ロボット)、部品事業(ベアリング・油圧機器)、その他事業(特殊鋼・工業炉等)の3セグメントを展開する。子会社51社・関連会社2社を含むグループで、2025年11月期の連結売上高は235,903百万円。

主要顧客は自動車メーカーや産業機械メーカーで、国内は直販および国内販売会社経由、海外は現地販売子会社を通じて販売する。海外売上高は119,938百万円と売上高の約50.8%を占め、グローバルに事業を展開している。

ビジネスモデル

1938年に素材から製品までの一貫生産体制を確立した強みを活かし、特殊鋼等の素材から工具・ベアリング・ロボットまで自社製造する垂直統合モデルを採る。国内は自動車メーカー等の大口需要家への直販と市販ルートを併用し、海外は現地販売子会社網を通じて販売する。

岡谷鋼機が売上高の12.9%を占める主要販売先であり、自動車・産業機械・建設機械分野の設備投資サイクルに業績が連動する構造を持つ。

企業の強み

1928年の創業以来、工具・工作機械・ロボット・ベアリング・油圧機器・特殊鋼を一社で手掛ける総合機械メーカーとして独自のポジションを確立。2025年11月期の研究開発費は総額5,439百万円(機械工具事業2,800百万円、部品事業1,955百万円、その他682百万円)に上り、全部門の技術を連環させた商品開発を継続している。

EV向け耐電食樹脂インサート軸受が2025年度「超モノづくり部品大賞 モビリティー関連部品賞」を受賞。工作機械用油圧ユニット「NSパック type-S」および真空脱脂洗浄装置「NVD-10HP」が2025年度省エネ大賞「省エネルギーセンター会長賞」を受賞するなど、複数製品で外部評価を獲得している。

1962年の米国販売会社設立を皮切りに、欧州・アジア・南米に製造・販売拠点を展開。米国・インド・タイ・チェコ・ブラジル等に製造子会社を持ち、2025年11月期の海外売上高は119,938百万円(売上高比率約50.8%)に達する。米国・インドでの営業拠点拡充も継続中である。

エンヴァリスの着眼点

2026年11月期中間期の営業利益6,769百万円は前年同期比60.7%増と大幅改善。通期予想営業利益15,300百万円に対する中間期進捗率は44.2%にとどまり、後半(6月〜11月)に8,531百万円の営業利益が必要。

外部要因として米国通商政策の不透明感や中国経済の低迷が継続しており、建設機械・産業機械向け需要の持続性が通期達成の鍵となる。

2026年11月期中間期の営業活動によるキャッシュ・フローは△465百万円(前年同期は4,532百万円の獲得)と赤字転落。仕入債務の減少10,306百万円が主因。

一方、有形固定資産取得による投資活動CFは△6,099百万円(前年同期比約2.4倍)と設備投資が急増。財務活動で借入金・CPを積み増し(財務CF+7,913百万円)して対応しており、有利子負債の増加傾向に注視が必要。

国内・中国の自動車分野(カーハイドロリクス等)の需要減少が継続する一方、欧米・中国の建設機械向け油圧機器やアセアン市販向けベアリングが回復。中長期的なEV化進展は油圧機器・工作機械向け需要に構造的な逆風となりうるが、ロボット・産業機械分野への注力と米州拡大で代替を図る戦略の有効性が中間期実績で一定程度確認された。

成長戦略

ロボット中核・海外拠点拡充・構造改革で営業利益率10%・海外売上比率60%を目指す

工具・工作機械・ベアリング・油圧機器との技術シナジーを活かし、ロボットを中核とした複合ソリューションをユーザーに提案。2026年11月期中間期に米州・アセアンでロボット需要が増加し、機械工具セグメント売上高39,010百万円(前年同期比5.2%増)を達成。

米国を中心に営業・サービス拠点を拡充し、海外売上高比率60%達成を目指す。2026年11月期中間期の海外売上高は65,927百万円(前年同期比12.4%増)と国内を大幅に上回る成長を実現。米州産業機械分野での需要取り込みが進捗。

グローバルでの生産移管・集約、国内外生産拠点の再編、設備・人員の適正化、内製拡大を推進。2026年11月期中間期に構造改革費用810百万円を計上しながらも営業利益率5.4%を達成。部品セグメントの営業利益は前年同期比70.5%増と構造改革効果が顕在化。

原材料価格上昇分を販売価格に転嫁するとともに、調達コストダウンを継続推進。2026年11月期中間期の売上総利益率は23.9%(前年同期22.0%から改善)と価格転嫁効果が数値に表れている。

最終更新: 2026年7月17日