事業内容
セガサミーホールディングスは2004年にセガとサミーの経営統合により設立された持株会社。エンタテインメントコンテンツ事業(コンシューマゲーム・映像・AM&TOY)、遊技機事業(パチスロ・パチンコ機の開発・製造・販売)、ゲーミング事業(海外カジノ機器・オンラインゲーミング・統合型リゾート運営)の3事業を基本領域とし、子会社114社・関連会社14社を擁する。
「ソニック」「ペルソナ」「北斗の拳」等の強力IPを保有し、全世界・全世代をターゲット市場とする。2026年3月期の連結売上高は487,542百万円。
ビジネスモデル
エンタテインメントコンテンツ事業ではフルゲーム販売・F2P課金・ライセンスアウト・映像販売の多層収益を構築。遊技機事業ではパチスロ・パチンコ機の製造販売で安定的な基盤収益を確保。
ゲーミング事業では北米向けカジノ機器販売・韓国「パラダイスシティ」持分法収益・GAN/Stakelogicを通じたオンラインゲーミングB2Bサービスを展開。各事業のIPや技術を相互活用し、グループ全体の収益最大化を図る。
企業の強み
「ソニック」「アングリーバード」等の主力IPを映像化・ライセンスアウト・マーチャンダイジングへ展開するトランスメディア戦略を推進。2026年3月期のライセンスアウト収入は前期比31.6%増を達成。
劇場版「名探偵コナン 隻眼の残像」は興行収入約147億円を記録するなど、IP価値の多面的な収益化実績を持つ。
スマートパチスロ(スマスロ)規格の普及を背景に、「北斗の拳」「化物語」「東京リベンジャーズ」等の人気IPタイトルが好調。2026年3月期の遊技機事業売上高は132,063百万円(前期比36.0%増)、経常利益は33,301百万円(前期比58.8%増)、調整後EBITDAは33,700百万円(前期比38.8%増)と高い収益性を示す。
2026年3月期末の自己資本比率は56.5%、現金及び預金残高は153,366百万円を保有。さらに総額278,000百万円の借入枠を有し、格付投資情報センターからA-(安定的)の格付を取得。大型M&Aや成長投資を実行しながらも財務健全性を維持しており、追加的な成長投資余力を確保している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022期320,949百万円→2026期487,542百万円と拡大基調を維持(2026期前期比13.7%増)。しかし営業利益は47,128百万円(前期比2.1%減)と微減、調整後EBITDAは16,656百万円(前期比73.3%減)と大幅悪化。
Rovio・Stakelogicの減損損失54,627百万円計上により親会社株主帰属当期純損失5,756百万円に転落。遊技機事業の好調(経常利益前期比58.8%増)がエンタテインメントコンテンツ事業の低調(経常利益前期比17.8%減)とゲーミング事業の損失を補う構図。
2027年3月期は売上高510,000百万円・営業利益44,500百万円・純利益32,500百万円を予想。
成長戦略
コンシューマIP強化・遊技機新モデル浸透・ゲーミングオムニチャネル戦略の三本柱
「ソニック」「アングリーバード」等の主力IPを映像化・ライセンスアウト・マーチャンダイジングに横展開。2026年3月期のライセンスアウト収入は前期比31.6%増と着実に成長。2027年3月期も映像化等トランスメディア展開を継続予定。
販売体制の整備・プロモーション活動の刷新を通じて主力IPフルゲーム新作の販売力を強化。2026年3月期は一部タイトルが計画未達・Rovio既存タイトル低迷と課題が残り、2027年3月期での改善を目指す。
長期縮小傾向の遊技機市場において、2026年3月期より分離筐体の投入を開始し新ビジネスモデルの構築に着手。2027年3月期は同モデルの浸透を進める方針。部材高騰等による原価増加が課題。
GAN・Stakelogicの買収によりオンラインゲーミング・ゲーミング機器・統合型リゾートを統合したオムニチャネル戦略を推進。2027年3月期も先行投資継続で損失拡大見込みだが、北米ゲーミング機器販売の好調継続とパラダイスシティの収益貢献が下支え。大型M&Aは当面凍結。
最終更新: 2026年7月19日

