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大和冷機工業株式会社

6459東証プライム機械

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大和冷機工業株式会社6459

事業内容

大和冷機工業株式会社は1958年創業の業務用冷熱機器の総合メーカーである。主力製品は厨房用縦型・横型冷凍冷蔵庫、店舗用縦型ショーケース、製氷機であり、外食産業・小売業・食品工場等を主要顧客とする。

製品の製造販売に加え、店舗設備機器・厨房設備機器の商品仕入販売、さらに点検・修理サービスまでを一貫して提供する。大分県佐伯市の佐伯工場、埼玉県加須市の関東大利根工場、福岡県太宰府市の福岡工場を擁し、2024年5月には大阪府東大阪市に大阪配送センターを稼働させた。

東京証券取引所プライム市場上場。

ビジネスモデル

売上高46,919百万円(2025期)の内訳は、自社製品販売26,201百万円(構成比約55.8%)、商品仕入販売11,071百万円(同約23.6%)、点検・修理9,476百万円(同約20.2%)。製品製造による高付加価値収益に加え、設置後の点検・修理サービスが約2割の安定収益基盤を形成する。

設備投資は営業キャッシュ・フローで賄い、無借金経営に近い強固な財務基盤を維持している。

企業の強み

2025期の営業利益率は15.9%(営業利益7,477百万円/売上高46,919百万円)と高水準を維持。自己資本比率は75.4%(前期比+2.4ポイント)、総資産93,543百万円に対し純資産70,549百万円。現金及び現金同等物の期末残高は59,210百万円に達し、財務的な安全性は極めて高い。

点検・修理売上高は9,476百万円(売上構成比約20.2%)を占め、景気変動の影響を受けにくいストック型収益として機能する。前年同期比0.3%減と極めて安定的に推移しており、製品販売の変動を補完する収益の下支え役となっている。

縦型90機種・台下58機種の合計148機種の自然冷媒業務用冷凍冷蔵庫を開発し順次販売開始。IoT機能による温度管理・遠隔保守、プラズマクラスター技術搭載イオン発生装置オプションを展開。2025年度グッドデザイン賞受賞製品も輩出し、環境規制対応と差別化を両立している。

エンヴァリスの着眼点

2026年12月期1Qは売上高11,224百万円(前年同期比7.0%増)と増収を確保したが、営業利益1,496百万円(同2.9%減)、経常利益1,518百万円(同1.1%減)、四半期純利益1,003百万円(同1.0%減)と利益は前年同期を下回った。売上原価率は前年同期の42.9%から45.1%へ上昇しており、原材料価格高騰と競争激化による価格圧力が利益を圧迫している構図が続いている。

2026年12月期通期予想は売上高49,400百万円(前期比5.3%増)、営業利益8,400百万円(同12.3%増)。1Q売上高の通期進捗率は22.7%と概ね例年並みだが、営業利益の進捗率は17.8%にとどまる。

下期偏重の収益構造を前提としても、原材料コスト高が続く中で通期予想達成には販売数量の積み上げと価格転嫁の進展が必要であり、進捗を注視する必要がある。

主要顧客である外食産業は、インバウンド需要回復・顧客単価上昇で売上増加傾向にある一方、人手不足常態化・物価高騰による消費者の節約志向が設備投資意欲を抑制するリスクを内包する。また、1Q中に自己株式を250,056株取得(取得額約426百万円)しており、潤沢なキャッシュを活用した株主還元強化の姿勢は評価できるが、事業投資への配分とのバランスが引き続き注目点となる。

成長戦略

自然冷媒・IoT・HACCP対応で総合厨房メーカーへの進化を推進

省人化ニーズに対応するIoT機能と環境規制に先行した自然冷媒採用を組み合わせた業務用冷蔵庫の品揃えを拡充。厨房用縦型冷凍冷蔵庫は1Q売上高2,864百万円(前年同期比18.9%増)と主力品目として高成長を実現している。

2025年度グッドデザイン賞を受賞し、業界トップクラスの製氷コストを実現したキューブ&クラッシュアイス製氷機の販売を開始。製氷機カテゴリーは1Q売上高664百万円(前年同期比6.5%増)と増収に寄与している。

冷蔵庫内の付着菌を除菌するプラズマクラスター技術搭載イオン発生装置をオプション対応で展開。食品衛生法改正に伴うHACCP義務化を背景とした衛生管理ニーズを取り込み、既存顧客への付加価値提案を強化する。

設置済み機器の保守・点検・修理サービスは1Q売上高2,354百万円(前年同期比1.5%増)と安定推移。省力化・省人化・HACCP対応を含む店舗運営のトータルサポートを通じ、顧客との長期関係を深化させる。

最終更新: 2026年7月17日