事業内容
株式会社ユニバーサルエンターテインメントは、1969年創業の遊技機メーカーを源流とし、パチスロ・パチンコ機及び周辺機器の研究・開発・製造・販売を行う遊技機事業と、フィリピン・マニラで統合型リゾート「オカダ・マニラ」を運営するIR事業を主要セグメントとして展開する。子会社19社・関連会社3社で構成されるグループ全体の売上高は122,827百万円(2025年12月期)。
主要顧客はパチンコホール事業者(遊技機事業)とフィリピン国内外のリゾート来訪者(IR事業)であり、メディアコンテンツ事業も補完的に展開する。東京証券取引所スタンダード市場に上場。
ビジネスモデル
遊技機事業では、自社開発のパチスロ・パチンコ機をパチンコホールに販売することで製品売上を計上する。スマート遊技機への移行期を捉えた新機種投入が販売台数を押し上げる。
IR事業では、オカダ・マニラにおいてゲーミング収益(総売上高からゲーミング税・ジャックポット費用を控除)を主軸に、ホテル・飲食・リテイル・エンターテインメントの複合収益を得る。調整後EBITDAを主要管理指標とする。
企業の強み
当社グループは特許申請書類の標準化・技術分野別出願体制を確立し、出願数に対する登録数の割合向上を図っている。スマートパチスロの普及を牽引し、2025年12月期の遊技機事業売上高は前期比30.4%増の56,708百万円、営業利益は前期比45.8%増の10,662百万円を達成。
特許ライセンス収入確保と権利行使も推進している。
「まどか☆マギカ」「沖ドキ!」「GODシリーズ」等の人気IPを自社製品に継続活用し、差別化された製品ラインナップを構築している。2025年12月期はパチスロ8タイトル・パチンコ8タイトルを市場投入し、総販売台数115,000台(前期92,150台)を達成。
メディアコンテンツ事業でもシミュレーターアプリが有料ランキング上位10位以内に入るなど、IPの多面的活用が確認される。
オカダ・マニラはフィリピンで唯一フォーブス・トラベルガイド5つ星を獲得した統合型リゾートであり、エンターテインメントシティ内30ヘクタールの敷地にゲーミング・宿泊・飲食・リテイル・ウェルネス・大規模イベント施設を一体運営する。2008年取得のカジノライセンスを基盤とし、競合が短期間で模倣困難な施設規模と許認可上の優位性を有する。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
過去5期の売上高は2023期178,995百万円をピークに2024期126,328百万円・2025期122,827百万円と低迷が続いたが、2026年12月期第1四半期は28,434百万円(前年同期比4.2%増)と底打ちの兆しを示した。営業利益は2025期通期が3,228百万円の損失であったのに対し、当第1四半期は3,497百万円の黒字を確保。
遊技機事業の販売台数回復(スマートパチスロ普及という市場環境の追い風)と販売費及び一般管理費の削減(17,753百万円→15,067百万円)が主因。経常損失160百万円・純損失1,425百万円は継続しているが、前年同期の経常損失12,319百万円・純損失7,556百万円から大幅に改善した。
通期予想は売上高140,000百万円・営業利益16,000百万円・当期純利益2,000百万円で修正なし。
成長戦略
スマート遊技機のシェア拡大とオカダ・マニラのマスマーケット転換・デジタル展開による二軸成長
A PROJECTブランドによるスマスロ ハナビ・スマスロ サンダーV等を連続投入し、第2四半期には11年振りのミリオンゴッドシリーズ正統後継機・バイオハザードRE:3の総発売元として市場投入。第2四半期受注済み60,000台という大型受注残が売上の可視性を高めている。
VIP依存からマスマーケット重視への転換を図り、ロイヤルティプログラム「REWARD CIRCLE」の刷新を推進。コスト構造見直しによる固定費最適化も並行して実施し、競争激化・市場縮小環境下での収益性維持を目指す。2026年12月期第1四半期は前四半期比で改善したが前年同期比では大幅減収。
PhilWeb Corporationと提携し、フィリピン国内向けオンラインゲーミングサービス「OKADA PLAY」を展開。燃料費高騰等で直接来館が困難なゲストへのリーチ拡大を図り、拡大するデジタルプレーヤー層を取り込む。
オカダ・マニラブランドのプレミアム基準に沿った高品質なデジタル体験を提供する方針。
遊技機新タイトルと連動したシミュレーターアプリ(第2四半期よりスマスロ ハナビ・まどか☆マギカ外伝を配信開始)や楽曲配信(24サイトへ提供)を継続的に展開し、ユーザー獲得と遊技機ブランドの認知向上を図る。セグメント間内部取引272百万円を通じた遊技機事業との相乗効果も維持。
最終更新: 2026年7月17日


