事業内容
三精テクノロジーズは1951年創業の総合エンターテインメント設備メーカーで、当社および子会社25社で構成される。主力の遊戯機械事業ではジェットコースター等のアミューズメントライドを国内外テーマパーク向けに設計・製造・施工し、米国S&S社・オランダVekoma社・カナダFORREC社を傘下に持つグローバルグループを形成する。
舞台設備事業では劇場・コンサート・イベント向け舞台装置を手掛け、昇降機事業では公共施設・集合住宅向けエレベーター等の製造施工・保守を担う。製品納入後の保守・改修工事も2社のメンテナンス子会社が全国をカバーし、ストック型収益を補完する。
ビジネスモデル
各事業とも顧客からの受注に基づき設計・製造・施工を行う請負型ビジネスを基本とし、納入後は保守・メンテナンス契約による継続収益を積み上げる。遊戯機械では補修部品販売も安定収益源となる。
舞台設備・昇降機は高い利益率(それぞれ21.2%・26.6%)を誇り、グループ全体の収益性を支える。受注残高88,812百万円(2026年3月期末)が将来売上の可視性を高めている。
企業の強み
S&S社(米国)・Vekoma社(オランダ)・FORREC社(カナダ)を傘下に持ち、設計・製造・コンセプト提案まで一貫したグローバル体制を構築。2026年3月期の遊戯機械受注高は50,471百万円(前期比9.2%増)、受注残高は68,790百万円に達し、国際競争力の高さを実績で示している。
舞台設備のセグメント利益率21.2%、昇降機の同26.6%(いずれも2026年3月期)と、両セグメントが高い収益性を維持。舞台設備の受注残高は前期比41.2%増の17,050百万円に積み上がり、将来収益の可視性も高い。遊戯機械の変動リスクをこれら高収益セグメントが補完する構造となっている。
2026年3月期末の連結受注残高は88,812百万円(前期比10.7%増)に達し、当期売上高73,070百万円を上回る水準。遊戯機械68,790百万円・舞台設備17,050百万円を中心に積み上がっており、中期的な売上計上の確実性が高い。
受注型ビジネスにおける先行指標として投資家の業績予測精度を高める。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年3月期は売上高73,070百万円(前期比18.1%増)、営業利益6,570百万円(同37.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益5,102百万円(同70.3%増)と全指標で大幅増。売上高営業利益率は7.8%から9.0%へ改善し、ROEは6.9%から10.6%へ上昇した。
遊戯機械の不採算工事影響解消と投資有価証券売却益2,181百万円の計上が純利益を押し上げた。外部要因として、インバウンド需要拡大やエンターテインメント投資の活況が受注を支えた一方、のれん減損1,027百万円が特別損失として発生した。
営業CFは9,449百万円(前期3,272百万円)と大幅改善し、期末現金は28,209百万円に積み上がった。
成長戦略
グローバル受注拡大・新事業参入・経営基盤強化の三位一体で持続的成長を目指す
S&S社・Vekoma社・FORREC社等のグループ各社との連携を深化させ、米国・東アジア・中東の成長市場での大型案件受注を拡大。2026年3月期受注高50,471百万円(前期比9.2%増)、受注残高68,790百万円(前期比6.0%増)と積み上がっており、2027年3月期の売上貢献が期待される。
コンサート・イベント向け仮設舞台装置の旺盛な需要と常設施設の改修工事需要を確実に取り込む。2026年3月期末の受注残高は前期比41.2%増の17,050百万円に積み上がっており、高利益率(21.2%)を維持しながら売上成長を継続する方針。
公共施設・集合住宅向け新設・改修工事の着実な進捗と保守・メンテナンス事業の安定収益化を推進。コスト削減への注力によりセグメント利益率は2026年3月期に26.6%を達成。受注残高は前期比9.7%減の2,973百万円と縮小しており、新規受注の積み上げが課題。
グループ各社との連携強化による世界経済の変動への対処、新たな事業分野の構築への積極的な取り組み、およびサステナビリティへの取り組みを経営課題として注力し、中長期の持続的な成長と企業価値向上を目指す。自己株式取得(2026年3月期800百万円)や増配(年間90円→95円予定)による株主還元も継続。
最終更新: 2026年7月19日

