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日本エアーテック株式会社

6291東証スタンダード機械

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日本エアーテック株式会社6291

事業内容

日本エアーテック株式会社は1973年創業のクリーンエアーシステム専業メーカーで、半導体・電子工業分野およびバイオロジカル分野を主要需要先とする。クリーンルーム、エアーシャワー、クリーンブース、クリーンベンチ、バイオロジカリー機器、据付・保守サービスなど幅広い製品・サービスを提供する。

国内は東京証券取引所スタンダード市場に上場し、シンガポール・台湾・中国・韓国・インド・ベトナムへの技術供与契約を通じたグローバルネットワークも保有。2025年12月期の売上高は14,151百万円。

ビジネスモデル

自社研究所(7名体制)での技術開発を起点に、クリーンルームから機器・消耗品まで一貫して製造・販売する。売上の約23%を占める据付・保守サービスが安定的な収益基盤を形成。

海外7社への技術供与契約によるロイヤリティ収入および関連会社からの受取配当金(2025年12月期437百万円)が営業外収益として経常利益を押し上げる構造を持つ。

企業の強み

1973年創業以来、クリーンエアーシステム専業メーカーとして技術を蓄積。研究所員7名体制で気流シミュレーション・DCモーター駆動ファン開発等を継続し、2025年12月期の研究開発費は132百万円。

2025年11月には「クリーンルーム対応ロボット掃除機(C30CR型)」を新発売し、特許新規申請7件・取得1件を実現。

シンガポール・台湾・中国・韓国・インド(2社)・ベトナムの計7社と技術供与契約を締結し、ロイヤリティ収入および関連会社からの受取配当金を獲得。2025年12月期の海外関係会社等からの受取配当金等は437百万円と想定を上回り、経常利益1,606百万円(営業利益比+443百万円)に貢献。

AI・半導体需要拡大を背景とした電子工業分野と、超高齢化社会における製薬・再生医療分野の双方を需要先とする。2025年12月期はクリーンルーム売上高が前期比53.0%増(1,977百万円)、バイオロジカリー機器が前期比14.2%増(1,220百万円)と両分野で成長を確認。

エンヴァリスの着眼点

2026年12月期第1四半期は売上高3,689百万円(前年同期比2.9%減)、営業利益313百万円(同14.6%減)と減収減益だったが、会社は「いずれも当期計画値を上回った」と明示。通期業績予想(売上高14,000百万円、営業利益1,150百万円)に変更なく、1Q進捗率は売上高26.4%、営業利益27.2%と概ね想定内の水準。

大口物件の減少という一時的要因が主因であり、構造的な悪化とは判断しにくい。

1Q営業利益率は8.5%と前年同期(9.7%)から1.2ポイント低下。損益計算書上、給料が前年同期比173,810千円(前年162,025千円)と増加し、賞与引当金繰入額も増加。

売上総利益率は前年同期25.4%から25.0%へ小幅低下にとどまるが、販管費増加が営業利益を圧迫している。外部要因として人件費高騰・物価上昇が継続する中、生産効率向上と原価低減による吸収が通期収益の鍵となる。

会社は赤城第2工場(仮称)の2026年9月稼働を明示しており、機器生産性向上・賃借倉庫縮小・輸送コスト削減の効果が下期以降に顕在化する見込み。また伊勢崎工場・赤城第2工場への太陽光発電・蓄電池設備設置も進行中。

一方、中期経営計画(2024〜2028年度)の修正検討を会社自身が言及しており、計画見直しの内容・時期が今後の株価評価に影響する可能性がある。

成長戦略

生産能力増強・標準品比率向上・グローバル展開・株主還元強化で2028年売上高18,000百万円を目指す

2026年9月稼働予定の赤城第2工場を活用し、機器生産性向上・売上増加と賃借倉庫縮小・集約による輸送効率向上と輸送コスト削減を実現する。下期以降の収益改善に直結する最重要施策。

脱炭素化への取組みとして両工場に太陽光発電・蓄電池設備を設置。省エネルギー化によるコスト削減と企業価値向上(ESG対応)を同時に追求する。伊勢崎工場分は建設仮勘定21百万円が計上済み。

中期経営計画(2024〜2028年度)の3年目として、人的資本への投資を積極的に実施。給料・賞与引当金の増加が1Q業績に反映されており、中長期的な組織力強化を優先する方針。

2023年策定の中期経営計画について、国内外の政治・経済・社会情勢・市場状況の変化を踏まえ修正の必要性を検討中。高いガバナンス水準の維持と「資本コストや株価を意識した経営」を推進し、持続的成長と企業価値向上に取り組む。

2026年12月期の年間配当予想は55円(前期と同額)を維持。総還元性向68.9%の高水準株主還元を継続し、PBR改善に向けた取組みを推進する。

最終更新: 2026年7月17日