事業内容
フリュー株式会社は「人々のこころを豊かで幸せにする良質なエンタテインメントを創出する!」を企業理念に掲げ、主に若年女性層をターゲットとした総合エンタテインメント企業です。事業は「世界観ビジネス」(クレーンゲーム景品・ホビー・海外物販)、「ガールズトレンドビジネス」(プリントシール機・ピクトリンク)、「フリューニュービジネス」(家庭用ゲームソフト・アニメ)の3セグメントで構成されます。
1997年にオムロン株式会社内でプリントシール事業を起源とし、2007年のMBOを経て独立。2015年に東証一部上場、2022年にプライム市場へ移行。
連結子会社3社(オルドット株式会社、FURYU of America, Inc.、フリュー・ピクチャーズ株式会社)を含むグループで事業を展開しています。
ビジネスモデル
世界観ビジネスでは許諾キャラクターIPを活用した景品・ホビー商品を企画し、製造は外部委託、商社を介さない直接取引でコストを抑制します。ガールズトレンドビジネスではプリントシール機本体・シール紙の販売・レンタルに加え、撮影画像のデジタル配信サービス「ピクトリンク」の有料会員課金で継続収益を獲得します。
フリューニュービジネスでは家庭用ゲームソフト販売とアニメ製作委員会への参画・幹事業務による配分金・手数料収入を得ます。自社工場を持たないファブレス型で固定費を抑制しつつ、通信モジュールによるデータ収集でプロダクト改善サイクルを回す構造です。
企業の強み
プリントシール機は通信モジュールを通じてデータサーバーに接続し、撮影画像データや動作状況を収集。定量的マーケティングと定性的インタビューを組み合わせ、ターゲット層のニーズに応える新機種を継続投入する仕組みを構築しています。
2025年11月発売の「YOUTH MY PALETTE」等、データドリブンな製品開発が競合との差別化を支えています。
世界観ビジネスでは商社等の中間流通業者を極力介さず直接取引を中心とし、中間マージンを削減することでコスト管理を徹底しています。また委託先への立会審査・初回品判定・国内検針を実施し品質管理も内製化。2026年3月期の世界観ビジネス売上高は27,707百万円(前期比109.3%)と拡大を続けています。
「ピクトリンク」はプリントシール撮影画像のデジタル取得・閲覧サービスで、2026年3月末時点で127万人の有料会員を保有します。2025年7月にプレミアム会員コースへ一本化し収益力を改善。
既存ビジネスでのガールズトレンドビジネス営業利益は3,985百万円(前期3,249百万円)と増益を達成しており、継続課金モデルが利益基盤を支えています。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年3月期の売上高は44,767百万円(前期比1.0%増)と微増にとどまったが、営業利益は3,315百万円(前期比48.1%増)と大幅に回復した。売上総利益率は前期の38.1%から39.3%へ改善し、販管費も14,296百万円と前期(14,652百万円)から削減された。
過去5期の推移では2024年3月期の3,771百万円をピークに2025年3月期に2,239百万円へ落ち込んだ後、2026年3月期は3,315百万円へ回復。世界観ビジネスの拡大とガールズトレンドの収益性改善が牽引した。
営業キャッシュフローは5,189百万円と過去最高水準に達し、現金残高も13,745百万円へ積み上がった。2027年3月期は売上高48,000百万円・営業利益4,000百万円を予想(為替前提:1米ドル=150.00円)。
成長戦略
世界観の海外拡大・ガールズトレンドの再成長・ニュービジネス黒字化で2028年3月期ROE15%を目指す
北米・中国を重点エリアとしてリソースを集中し、販売先国ごとに特化したIP獲得と新規販路開拓を推進。FURYU of America, Inc.による米国現地営業体制を活用し、2027年3月期は当期以上の売上伸長を見込む。
2026年3月期に事業黒字を大幅達成。人気IPの商品化を推進しながら収益性を重視した事業運営を継続し、2027年3月期は売上高・利益ともに増加を見込む。
「DEAR 令和&平成 ウチらの伝説プリ」等の30周年企画を継続展開し、新機種「YOUTH MY PALETTE」投入と組み合わせて2027年3月期の年間総プレイ回数約3,200万回(前年比114.8%)への回復を目指す。
2025年7月にプレミアム会員コースへ一本化し、サービスレベルと価格を統一。収益力改善効果が定着しており、2027年3月末有料会員数129万人(前年末127万人)への増加を想定。
推し活専用機「SUKELU factory」を国内投入し新規顧客層を獲得するとともに、2026年6月設立予定の中国子会社を拠点にキャラクターIPを活用したフォト機で中国市場へ本格参入する。
企画・開発・宣伝一体の制作体制を構築しオリジナルタイトルの商品力を強化。次世代ハードへの既存タイトル移植による旧作売上再活性化とグローバル拡販を推進し、フリューニュービジネスの赤字縮小を図る。
フリュー・ピクチャーズ株式会社(2026年3月期より連結)を通じてアニメ事業を専門化。2026年度は幹事タイトル2作品(「レッツゴー怪奇組」「悠久の愚者アズリーの、賢者のすゝめ」)の確実な採算化と、2025年度開始のアニメ制作受託事業の本格化を推進する。
最終更新: 2026年7月19日

