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KLASS株式会社

6233東証スタンダード機械

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事業内容

KLASS株式会社(旧極東産機)は昭和23年創業の兵庫県たつの市に本拠を置く製造業グループ。プロフェッショナル(インテリア・畳・S&N事業)、コンシューマ(特殊機能畳・ソーラー・売電)、インダストリー(産業機器・食品機器)、ニュー・インダストリー(子会社ROSECC)の4セグメントで事業を推進する。

主要顧客は内装施工業者・畳店・大手製造業・フードサービスチェーンと幅広く、縫製・裁断・検尺・塗布・剥離・折畳・測定の7つのコア技術を軸に、職人の手仕事の省力化・自動化という一貫したコンセプトのもと多様な産業に製品・サービスを提供している。令和5年10月に社名をKLASS株式会社へ変更し、ハード販売にとどまらないソフト・サービス提供を目指す2.4次産業型企業への転換を推進中。

ビジネスモデル

売上高の約70%を占めるプロフェッショナルセグメントは、内装施工機器・畳製造装置等の製品販売と消耗品・副資材の継続的な仕入販売で安定収益を確保。インダストリー・ニュー・インダストリーセグメントは顧客仕様の受注生産型で高利益率を実現し、令和7年9月期末の受注残高は824百万円(前期比142.5%増)と次期以降の売上を下支えする構造。

コンシューマセグメントは特殊機能畳・ソーラー・売電の複合収益源を持つ。全社ROEは5.8%(令和7年9月期)。

企業の強み

縫製・裁断・検尺・塗布・剥離・折畳・測定の7つのコア技術を保有し、第77期末時点で特許出願累計740件・取得累計427件を誇る。この技術基盤が壁紙糊付機から二次電池製造装置・脱炭素関連装置まで幅広い産業機器開発を可能にし、競合他社との差別化を支えている。

令和7年9月期のインダストリーセグメントは売上高1,227百万円に対し営業利益239百万円(営業利益率約19.5%)と全社利益の主要な稼ぎ頭。同期末の受注残高は764百万円(前期比172.7%増)に達しており、次期以降の売上を確実に下支えする受注積み上げ構造を有する。

神岡工場内にISOクラス6相当の大型クリーン工場(床面積565平方メートル・天井高7m)と令和4年4月竣工の新組立棟(床面積1,800平方メートル・天井高9m)を保有。半導体関連機器や大型化する二次電池製造装置等の組み立てに対応できる生産体制が、大手エンジニアリング会社からの受注拡大を支えている。

エンヴァリスの着眼点

令和8年9月期中間期は売上高5,239百万円(前年同期比6.1%増)と増収を確保したが、営業外費用が前年同期の26百万円から54百万円へほぼ倍増(うち支払手数料が3百万円→23百万円)したことで経常利益は223百万円(同6.9%減)、親会社株主帰属中間純利益は143百万円(同16.7%減)と減益となった。法人税等調整額も26百万円と前年同期比で増加しており、税負担の増加も純利益を圧迫している。

中核セグメントであるプロフェッショナルは売上高3,357百万円(前年同期比4.9%減)・営業損失63百万円(前年同期は営業利益28百万円)と損失転落。住宅ローン金利上昇・建設コスト高止まりによる新設住宅着工戸数の低迷という外部要因に加え、前年の壁紙糊付機価格改定前の駆け込み需要の反動減、総合カタログ発刊費用等の固定費増が重なった。

住宅市場環境が改善しない限り、同セグメントの回復は限定的とみられる。

通期業績予想は売上高11,000百万円(前期比15.0%増)・営業利益380百万円(同42.0%増)・当期純利益235百万円(同36.0%増)と据え置かれているが、中間期の営業利益267百万円は通期予想の約70%を消化済みであり、後半(第3・4四半期)での大幅な利益積み上げが前提となっている。食品機器のマルチディスペンサー全数納入完了や産業機器の受注残消化が後半業績の鍵を握る。

有利子負債は短期・長期合計で3,663百万円(令和8年3月末)と依然高水準であり、金利上昇局面での財務コスト増加リスクにも留意が必要。

成長戦略

コア技術の横展開と産業系セグメントの拡大で収益多様化を加速

二次電池製造装置の継続受注に加え、温度センサー等の新分野製造装置を新規顧客に納入するなど対応領域を拡大。大手外食チェーンのマルチディスペンサー大量入替受注を令和8年9月期中に全数納入すべく生産・出荷を推進中。他チェーンからの引き合いも活発化しており、食品機器の新規顧客獲得が期待される。

子会社ROSECCが得意とする自動車関連業界での継続受注が順調に推移し、令和8年9月期中間期は売上高492百万円(前年同期比49.1%増)・営業利益70百万円(同52.8%増)と高成長を継続。住宅設備関連業界への新規市場開拓も並行して推進しており、顧客基盤の多様化を図っている。

令和8年2月配布開始の総合カタログ(Vol.17)による新商品投入と需要喚起を推進。畳事業では畳店向け構造改革提案営業・工具等ネット販売により業績回復が始まりつつあるが、住宅着工低迷・前年の駆け込み需要反動減の影響で中間期は営業損失63百万円に転落しており、回復ペースは想定より遅れている。

棺用畳の大手葬儀場を含む複数葬儀場への新規開拓、長距離フェリー等の新需要開拓、学童・デイサービス・スポーツ施設向け特殊機能畳の拡販を推進。メガソーラー発電所「三日月サンシャインパーク」等の売電事業は順調に進捗。

中間期売上高398百万円(前年同期比0.2%減)と横ばいにとどまり、営業利益は8百万円(同42.8%減)と低調。

最終更新: 2026年7月17日