高松機械工業株式会社 logo

高松機械工業株式会社

6155東証スタンダード機械

高松機械工業株式会社 logo
高松機械工業株式会社6155

事業内容

高松機械工業は1961年設立の工作機械専業メーカーで、CNC精密旋盤・コレットチャック・ローダ等の周辺装置を一体的に開発・製造・販売する。主力の工作機械事業(売上高構成比約88%)に加え、液晶基板・半導体向けIT関連製造装置事業、自動車部品加工事業を展開する。

国内は直販・ディーラ網、海外は米国・タイ・ドイツ・中国・インドネシア・ベトナム・メキシコの7子会社を通じてグローバルに展開。主要顧客は自動車・電機・精密機器メーカー等の製造業で、省力化・自動化ニーズに応えるソリューション提案型の営業を特徴とする。

ビジネスモデル

機械単体の標準機販売にとどまらず、顧客の加工ニーズに応じたカスタマイズ提案・自動化ユニット・ローダ等の周辺装置をセットで提供することで付加価値を高める。国内はディーラ経由と直販を組み合わせ、海外は現地子会社・ディーラ網を活用して販売機会を最大化する。

サービス・メンテナンス収益も収益基盤を補完する。研究開発費は2026年3月期に161百万円を投じ、新機種・オプション開発を継続している。

企業の強み

米国・タイ・ドイツ・中国・インドネシア・ベトナム・メキシコに連結子会社を持ち、現地密着型の販売・サービス体制を構築している。2026年3月期の外需比率は37.1%(外需売上高4,155百万円)であり、アジア向け戦略機種「AT-1」の市場投入など、地域ニーズに応じた製品展開を実行している。

CNC精密旋盤に加え、ローダ・コレットチャック等の周辺装置を自社開発し、省力化・自動化ソリューションを一体提供できる技術基盤を持つ。「XWT-8」が第55回機械工業デザイン賞IDEAで日本デザイン振興会賞を受賞するなど、外部機関からも技術・デザイン力が評価されている。

2026年3月期末の自己資本比率は78.1%(前期末74.3%から改善)、純資産16,268百万円、借入金は短長期合計1,207百万円と財務レバレッジは極めて低い。現金及び預金の総額は5,556百万円を確保しており、業績低迷期においても財務的安定性を維持している。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の営業損失は64百万円と前期の160百万円から大幅に縮小。受注高は13,293百万円(前期比11.6%増)、受注残高は5,661百万円(同15.0%増)と回復基調にあり、売上高への転換が2027年3月期業績の鍵を握る。

業界受注総額も前年比12.9%増の1兆7,046億円と外部環境は改善しており、受注の売上化が進めば黒字転換の蓋然性は高まる。

会社側は2027年3月期に売上高14,804百万円(前期比16.4%増)、営業利益151百万円、親会社株主帰属当期純利益133百万円を予想。ただし第2四半期累計では営業損失364百万円を見込んでおり、下期への利益集中が前提となる。

米国通商政策・地政学リスク等の外部不確実性が高い中、予想達成には受注の着実な売上化と固定費コントロールが不可欠。

2026年5月18日付で決算短信の訂正が公表された。個別財務諸表において確定給付年金の前払年金費用を退職給付引当金と合算計上していた誤りが判明し、繰延税金負債・法人税等調整額・退職給付に係る調整累計額等が修正された。

連結財務諸表の退職給付に係る資産・負債の金額に変更はなく、連結業績への実質的な影響は軽微。ただし開示プロセスの精度に関するガバナンス面での信頼性は引き続き確認が必要。

成長戦略

中期計画2027の2年目として受注・売上拡大施策を深化し、2027年3月期黒字転換を目指す

2026年4月に工作機械営業本部と工作機械生産本部を新設。意思決定権限の明確化と現場判断の迅速化により、営業力・生産対応力を強化し業績目標の達成につなげる。

METALEX2025(タイ)でアジア地域向け戦略機種「AT-1」を市場投入。海外展示会への継続出展、新規ディーラ開拓・既存ディーラとの連携強化により外需の回復・拡大を図る。

半導体製造装置にとどまらず、IT関連向け素材・設備関連企業へのアプローチを積極化し新規取引先を開拓。既存取引先との取引拡大と合わせて収益補完セグメントとしての役割を強化する。

EV市場・非自動車分野・海外市場の拡大を見据えた新機種開発を計画的に推進。自動化ユニット・両端加工オプション等の高付加価値オプション拡充により受注単価の向上と競争力強化を図る。

売上高14,804百万円(前期比16.4%増)、営業利益151百万円、親会社株主帰属当期純利益133百万円を目標とする。受注残高の積み上がりを売上に転換しつつ、固定費コントロールと原価低減を継続する。

最終更新: 2026年7月19日