事業内容
高松機械工業は1961年設立の工作機械専業メーカーで、CNC精密旋盤・コレットチャック・ローダ等の周辺装置を一体的に開発・製造・販売する。主力の工作機械事業(売上高構成比約88%)に加え、液晶基板・半導体向けIT関連製造装置事業、自動車部品加工事業を展開する。
国内は直販・ディーラ網、海外は米国・タイ・ドイツ・中国・インドネシア・ベトナム・メキシコの7子会社を通じてグローバルに展開。主要顧客は自動車・電機・精密機器メーカー等の製造業で、省力化・自動化ニーズに応えるソリューション提案型の営業を特徴とする。
ビジネスモデル
機械単体の標準機販売にとどまらず、顧客の加工ニーズに応じたカスタマイズ提案・自動化ユニット・ローダ等の周辺装置をセットで提供することで付加価値を高める。国内はディーラ経由と直販を組み合わせ、海外は現地子会社・ディーラ網を活用して販売機会を最大化する。
サービス・メンテナンス収益も収益基盤を補完する。研究開発費は2026年3月期に161百万円を投じ、新機種・オプション開発を継続している。
企業の強み
米国・タイ・ドイツ・中国・インドネシア・ベトナム・メキシコに連結子会社を持ち、現地密着型の販売・サービス体制を構築している。2026年3月期の外需比率は37.1%(外需売上高4,155百万円)であり、アジア向け戦略機種「AT-1」の市場投入など、地域ニーズに応じた製品展開を実行している。
CNC精密旋盤に加え、ローダ・コレットチャック等の周辺装置を自社開発し、省力化・自動化ソリューションを一体提供できる技術基盤を持つ。「XWT-8」が第55回機械工業デザイン賞IDEAで日本デザイン振興会賞を受賞するなど、外部機関からも技術・デザイン力が評価されている。
2026年3月期末の自己資本比率は78.1%(前期末74.3%から改善)、純資産16,268百万円、借入金は短長期合計1,207百万円と財務レバレッジは極めて低い。現金及び預金の総額は5,556百万円を確保しており、業績低迷期においても財務的安定性を維持している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期16,720百万円をピークに5期連続で減少し、2026年3月期は12,722百万円(前期比8.4%減)。営業損失は2024年3月期386百万円、2025年3月期160百万円、2026年3月期64百万円と縮小傾向にあり、親会社株主帰属当期純損失も645百万円(2025年3月期)から164百万円(2026年3月期)へ大幅改善。
外部要因として自動車関連需要の持ち直しの兆しや工作機械業界受注の回復が追い風となる一方、為替差損117百万円が経常損益を圧迫した。受注高・受注残高の回復が先行指標として底打ちを示唆している。
成長戦略
中期計画2027の2年目として受注・売上拡大施策を深化し、2027年3月期黒字転換を目指す
2026年4月に工作機械営業本部と工作機械生産本部を新設。意思決定権限の明確化と現場判断の迅速化により、営業力・生産対応力を強化し業績目標の達成につなげる。
METALEX2025(タイ)でアジア地域向け戦略機種「AT-1」を市場投入。海外展示会への継続出展、新規ディーラ開拓・既存ディーラとの連携強化により外需の回復・拡大を図る。
半導体製造装置にとどまらず、IT関連向け素材・設備関連企業へのアプローチを積極化し新規取引先を開拓。既存取引先との取引拡大と合わせて収益補完セグメントとしての役割を強化する。
EV市場・非自動車分野・海外市場の拡大を見据えた新機種開発を計画的に推進。自動化ユニット・両端加工オプション等の高付加価値オプション拡充により受注単価の向上と競争力強化を図る。
売上高14,804百万円(前期比16.4%増)、営業利益151百万円、親会社株主帰属当期純利益133百万円を目標とする。受注残高の積み上がりを売上に転換しつつ、固定費コントロールと原価低減を継続する。
最終更新: 2026年7月19日

