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株式会社ソディック

6143東証プライム機械

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株式会社ソディック6143

事業内容

株式会社ソディックは1976年創業の工作機械メーカーで、放電加工機・マシニングセンタ・金属3Dプリンタを主力とする工作機械事業(売上高の約72%)を中心に、射出成形機の産業機械事業、製麺機・米飯製造装置の食品機械事業、精密金型・要素技術事業を展開する。連結子会社21社・持分法適用関連会社1社で構成され、日本・中国・タイ・イタリア等に開発・製造拠点を持ち、米国・欧州・アジア全域に販売・保守サービス網を構築。

主要顧客は自動車・半導体・電子部品・医療機器・航空宇宙産業等のものづくり企業であり、2025年12月期の連結売上高は80,572百万円。

ビジネスモデル

工作機械・産業機械・食品機械の開発・製造・販売を主軸とし、機械本体の販売に加えて消耗品販売・保守サービス・加工技術指導を組み合わせたアフターサービス収益を積み上げるモデルを採用。グループ内では要素技術事業(リニアモータ・セラミックス等)が工作機械の基幹部品を内製供給し、垂直統合による品質管理と原価競争力を確保。

海外21拠点の販売・保守サービス網が顧客LTVを高める構造となっている。

企業の強み

リニアモータ駆動・オールセラミック製超精密ワイヤ放電加工機「EXC100L+」や通電コマ自動送り機能「ACPS」を開発し、ACPSは2025年「第22回 超モノづくり部品大賞」機械・ロボット部品賞を受賞。研究開発費は3,464百万円(売上高比4.3%)で、横浜・上海・シリコンバレーの世界3極体制で基礎技術開発を継続している。

北米・欧州・中華圏・東南アジア・インド・韓国等に連結子会社21社を展開し、機械販売から保守サービス・加工技術指導まで一貫したサポート体制を構築。2025年12月期の工作機械受注高は49,575百万円(前年同期比131.8%増)、受注残高は13,541百万円(同170.4%増)と旺盛な需要を取り込んでいる。

2025年12月期末の自己資本比率は58.1%、純資産は90,592百万円。現金及び現金同等物残高は44,983百万円を確保し、有利子負債残高37,708百万円に対して十分な流動性を維持。

2023年12月期の営業赤字(2,819百万円の損失)から構造改革を経て2025年12月期には営業利益4,224百万円へ回復した財務的回復力も示している。

エンヴァリスの着眼点

2026年12月期第1四半期は売上高21,624百万円(前年同期比14.9%増)、営業利益1,778百万円(同38.8%増)、経常利益2,190百万円(同100.8%増)、親会社株主帰属四半期純利益1,957百万円(同106.8%増)と全指標で大幅増。通期予想(売上高88,500百万円・営業利益5,500百万円)に対する第1四半期進捗率は売上高24.4%・営業利益32.3%と順調。

工作機械事業が牽引役であり、外部環境として中華圏の電子部品・NEV需要継続と為替差益(前年同期の為替差損452百万円から当期は為替差益225百万円へ転換)が経常利益を押し上げた。

工作機械事業の外部顧客売上高16,670百万円のうち中華圏が5,969百万円と最大地域を占め、中華圏の需要動向が業績を左右する構造は変わらない。中東情勢の緊迫化に伴う地政学的リスクの高まり、不安定な為替相場、原材料・エネルギー価格の高止まりが先行きの不透明要因として明示されている。

食品機械事業では無菌包装米飯製造装置の競争環境変化により売上高1,306百万円(前年同期比14.9%減)・営業利益206百万円(同108百万円減)と減収減益となっており、セグメント間の業績格差が拡大している点にも留意が必要。

2029年12月期に売上高100,000百万円・営業利益10,000百万円を目標とするコミットメント型中期経営計画を策定し、従来のローリング型から変更。アドバンテッジパートナーズとの資本業務提携による販売力強化・M&A推進等の施策が具体的成果を示せるかが中長期評価の鍵となる。

一方、転換社債発行に伴う潜在株式希薄化(潜在株式調整後1株当たり四半期純利益26.14円と基本EPS38.76円の乖離)は引き続き注視が必要。自己株式取得(期末自己株式数4,637,004株)は希薄化の一定の歯止めとなっている。

成長戦略

2029年12月期売上高100,000百万円・営業利益10,000百万円を目指すコミットメント型中計を推進

超精密ワイヤ放電加工機「EXC100L+」等のナノ領域加工対応製品でデータセンター向け光コネクタ・航空宇宙分野の需要を取込む。2026年Q1工作機械売上高16,670百万円(前年同期比22.4%増)・セグメント利益2,302百万円(同732百万円増)と既に顕著な成果を示している。

販売力強化・ソリューション強化・管理体制強化・M&A推進を施策として明示。AltForm S.r.l.子会社化による金属3Dプリンタ製品ラインアップ拡充と欧州販路獲得も含め、外部連携による成長加速を図る。2026年Q1欧州売上高2,602百万円(前年同期比58.2%増)と欧州での伸びが顕著。

従来「その他」セグメントに含めていたリニアモータ事業を2026年Q1より工作機械事業に統合。外部顧客向けリソースを内製化に集中させることで工作機械の技術競争力を高め、製品差別化と工場稼働率向上によるコスト改善を同時に追求する。

産業機械事業では研究開発費増加を伴いながら高付加価値モデルへのシフトを推進(2026年Q1セグメント利益78百万円、前年同期比12百万円増)。食品機械事業では欧米など新地域への営業活動を展開し、中華圏・韓国・東南アジアの食の高品質化需要を取込む。無菌包装米飯製造装置の競争環境変化への対応が課題。

最終更新: 2026年7月17日