事業内容
株式会社レアジョブは「Chances for everyone, everywhere.」をグループビジョンに掲げ、オンライン英会話「レアジョブ英会話」を中核とするリスキリング事業と、ALT派遣・子ども向けオンライン英会話・キンダーガーテン運営を展開する子ども・子育て支援事業の2セグメントを運営する。主要顧客は個人学習者・法人企業・全国の自治体・教育機関と幅広く、フィリピン人講師の安定供給体制を背景に2007年の創業以来サービスを拡大。
2026年3月期の連結売上高は9,601百万円。2026年7月には学研ホールディングスによる完全子会社化に向けた株式交換契約を締結している。
ビジネスモデル
リスキリング事業では個人向けオンライン英会話の月額課金・法人向け研修の受託収益・AIスピーキングテスト「PROGOS®」のライセンス収益を積み上げる。子ども・子育て支援事業では自治体・学校との年間契約に基づくALT派遣が主収益源であり、オンライン英会話との組み合わせ(ブレンディッド教育)で付加価値を高める。
フィリピン子会社が講師を安定供給することでコスト競争力を維持し、M&Aによる事業領域拡張も並行して推進している。
企業の強み
自社開発のAIスピーキングテスト「PROGOS®」は2025年7月に累計受験100万人を突破。CEFRに基づく客観的な英語力測定ツールとして法人・教育機関に浸透しており、学習成果の可視化という差別化軸を形成している。競合が短期間で模倣困難な独自評価インフラとして機能する。
完全子会社の株式会社ボーダーリンクがALT派遣とオンライン英会話の両サービスを保有しており、自治体・学校向けにブレンディッド教育ソリューションを一社完結で提案できる。2023年4月の完全子会社化以降、新規自治体獲得を継続し、2026年3月期の子ども・子育て支援事業売上高は5,715百万円と前期比13.2%増を達成した。
2008年設立のRareJob Philippines, Inc.および2016年設立のENVIZION PHILIPPINES, INC.を通じ、フィリピン人講師の採用・育成・供給体制を長年にわたり構築。オンライン英会話事業の原価競争力を支える自社固有のサプライチェーンであり、登録ユーザー100万人超の規模を支えてきた実績を持つ。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年3月期の売上高は9,600百万円(前期比△1.2%)と2期連続の減収。リスキリング事業が個人会員数減少と資格サービス事業譲渡により3,886百万円(同△16.7%)と大幅減収となった一方、子ども・子育て支援事業は東京インターナショナルスクールグループの新規連結(2025年9月〜)と新規自治体獲得により5,715百万円(同+13.2%)と増収。
営業利益は78百万円(同△82.3%)と急落し、売上高営業利益率は0.8%まで低下。外部環境として円安による輸入コスト増・人件費高騰が消費者の自己投資意欲を抑制し、個人向け英語学習市場でのAI・アプリとの競合激化が構造的な逆風となっている。
当期純利益325百万円は資格サービス事業売却益414百万円に依存しており、本業ベースの収益力は過去5期で最低水準。
成長戦略
新サービス投入・グループ再編・学研HD傘下での事業基盤強化
プロコーチとAIが伴走する新サービス「レアジョブ英会話コーチング」と英語中上級者向け法人研修「CAPE-Impact」を本格提供開始。個人・法人双方の高付加価値ニーズを取り込み、リスキリング事業の収益回復を目指す。
グループ会社の再編により個人・法人・エンジニアリング機能を1社に統合。意思決定の迅速化と一体感ある事業運営体制を整備し、新サービスの開発・展開スピードを向上させる。
2025年9月にグループ参画した東京インターナショナルスクールグループとのオンライン英会話サービス連携・オンライン探究型カリキュラム共同開発を推進。子ども・子育て支援事業の競争優位性向上を図る。
2026年5月15日に株式交換契約を締結。学研ホールディングスの教育コンテンツ・顧客基盤とレアジョブの英語教育サービスを組み合わせた事業シナジーの実現を目指す。2026年7月31日効力発生予定。
AIやアプリを活用した安価サービスを好むライト層に対し、自社サービス展開ではなくアライアンスを通じてリーチ。学習ニーズと英会話力レベルを全方位でカバーするラインナップ構築を推進する。
最終更新: 2026年7月19日

