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アトラグループ株式会社

6029東証スタンダードサービス業

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アトラグループ株式会社6029

事業内容

アトラグループ株式会社は「世界中の人を健康にしたい。」を企業理念に掲げ、鍼灸接骨院向け経営支援プラットフォームA-COMS事業と玩具販売事業(株式会社ペリカン)の2セグメントを展開する。A-COMS事業では、自社開発の基幹システムA-COMSを中核に、療養費請求代行(アトラ請求サービス)、物販・予約プラットフォーム(HONEY-STYLE)、機材・消耗品販売、フランチャイズチェーン(ほねつぎチェーン)、介護支援(ほねつぎデイサービス)など多層的なサービスを鍼灸接骨院に提供する。

療養費減少という業界構造変化を背景に、自費施術拡大・物販強化を支援するインフラとしての地位確立を目指している。

ビジネスモデル

A-COMS事業では、療養費請求代行サービス(アトラ請求サービス)の月次会員収入を安定基盤とし、ほねつぎチェーンの加盟金・月額ロイヤリティ(月額100千円)、HONEY-STYLEの利用院課金、機材・消耗品販売、A-COMSファイナンス(療養費早期現金化)の金融収益を積み上げる構造。玩具販売事業は株式会社ペリカンによるリアル店舗販売で構成される。

A-COMSの拡張性を活かしたサービス追加により顧客囲い込みと収益多様化を図る。

企業の強み

自社開発の鍼灸接骨院基幹システムA-COMSは、療養費請求・患者管理・経営分析・不正請求防止・自費施術管理を一元化。アトラ請求サービス売上高は前期比11.3%増の605,739百万円と他社システムからの乗換え獲得が加速しており、業務インフラとしての代替困難性が高い。

ほねつぎチェーン(売上高522,741百万円、前期比8.3%増)、HONEY-STYLE(同99,066百万円、前期比29.0%増)、機材販売、介護支援、A-COMSファイナンスなど複数サービスを同一顧客基盤に提供。各サービスが相互に送客・連携し、1院当たり収益の最大化を図る構造を持つ。

2025年12月期の営業利益は140,812百万円(前期比2,377.6%増)、当期純利益は258,292百万円(前期は純損失36,736百万円)と黒字転換。負債合計も前期比246,021百万円減少し2,431,663百万円となり、財務体質の改善が進んでいる。

エンヴァリスの着眼点

2026年12月期通期業績予想は売上高2,400百万円(前期比38.9%減)、営業利益120百万円(同14.8%減)と大幅な減収を見込む。玩具販売事業の売却による売上消滅が主因とみられるが、A-COMS事業単体の成長がこの減収幅を補えるかが焦点。

第1四半期売上高970百万円は通期予想2,400百万円の40.4%に相当し、ペリカン除外後の第2四半期以降の売上水準の急低下が予想される。

第1四半期の親会社株主帰属純損失113百万円(1株当たり△11.08円)は、ペリカン株式売却に伴う関係会社株式売却損130百万円が主因であり、営業・経常ベースでは黒字転換を達成している。投資家は一過性の特別損失と経常的な収益力を区別して評価する必要がある。

通期純損失予想は25百万円(1株当たり△2.44円)と特別損失の影響が吸収される見通し。

外部要因として、療養費の減少傾向が業界全体の課題であり、保険依存度の高い院の経営悪化はA-COMSの解約増加や機材販売の低迷につながるリスクがある。一方、自費施術拡大の業界トレンドは機材販売・セミナー事業の追い風となる。

市場環境として、国内約50,000院のうち約3,000院への導入にとどまる現状は、残存市場の開拓余地が大きいことを示すが、競合システムとの差別化維持が継続的な課題となる。

成長戦略

A-COMSの機能拡充と隣接市場展開で鍼灸接骨院インフラとしての地位を強化

新規開設院の入会および他社システムからの乗換え契約獲得を加速。2026年12月期第1四半期にアトラ請求サービスは前年同期比4.4%増、HONEY-STYLEは同40.5%増と高成長を継続しており、サブスクリプション型の安定収益基盤が着実に拡大している。

2026年3月31日付で株式会社ペリカンの全株式を譲渡し、選択と集中を完了。慢性的赤字セグメントの切り離しにより、A-COMS事業の収益性がグループ業績に直結する構造へ移行。関係会社株式売却損130百万円を計上したが、構造改革は完了済み。

A-COMSプラットフォームの拡張性を活かし、再生医療・歯科・リラクゼーション・エステ市場への事業領域拡大を推進。最先端技術の取り込みを通じ「リバース・エイジング」経営支援プラットフォームとして収益機会の多様化を加速させる方針を表明。

療養費減少傾向を受け、保険外自費施術への移行が業界全体の課題となる中、自費施術用機材の拡販とセミナー開催を通じた院の経営支援を継続。2026年12月期第1四半期の機材・消耗品販売は前年同期比2.6%減と若干の減収だが、営業活動とセミナーを通じた拡販に注力中。

最終更新: 2026年7月17日