事業内容
アトラグループ株式会社は「世界中の人を健康にしたい。」を企業理念に掲げ、鍼灸接骨院向け経営支援プラットフォームA-COMS事業と玩具販売事業(株式会社ペリカン)の2セグメントを展開する。A-COMS事業では、自社開発の基幹システムA-COMSを中核に、療養費請求代行(アトラ請求サービス)、物販・予約プラットフォーム(HONEY-STYLE)、機材・消耗品販売、フランチャイズチェーン(ほねつぎチェーン)、介護支援(ほねつぎデイサービス)など多層的なサービスを鍼灸接骨院に提供する。
療養費減少という業界構造変化を背景に、自費施術拡大・物販強化を支援するインフラとしての地位確立を目指している。
ビジネスモデル
A-COMS事業では、療養費請求代行サービス(アトラ請求サービス)の月次会員収入を安定基盤とし、ほねつぎチェーンの加盟金・月額ロイヤリティ(月額100千円)、HONEY-STYLEの利用院課金、機材・消耗品販売、A-COMSファイナンス(療養費早期現金化)の金融収益を積み上げる構造。玩具販売事業は株式会社ペリカンによるリアル店舗販売で構成される。
A-COMSの拡張性を活かしたサービス追加により顧客囲い込みと収益多様化を図る。
企業の強み
自社開発の鍼灸接骨院基幹システムA-COMSは、療養費請求・患者管理・経営分析・不正請求防止・自費施術管理を一元化。アトラ請求サービス売上高は前期比11.3%増の605,739百万円と他社システムからの乗換え獲得が加速しており、業務インフラとしての代替困難性が高い。
ほねつぎチェーン(売上高522,741百万円、前期比8.3%増)、HONEY-STYLE(同99,066百万円、前期比29.0%増)、機材販売、介護支援、A-COMSファイナンスなど複数サービスを同一顧客基盤に提供。各サービスが相互に送客・連携し、1院当たり収益の最大化を図る構造を持つ。
2025年12月期の営業利益は140,812百万円(前期比2,377.6%増)、当期純利益は258,292百万円(前期は純損失36,736百万円)と黒字転換。負債合計も前期比246,021百万円減少し2,431,663百万円となり、財務体質の改善が進んでいる。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2021期から2025期にかけて売上高は3,158百万円→3,927百万円と推移したが、2026年12月期通期予想は2,400百万円と玩具販売事業売却により大幅減収見込み。一方、収益性は改善基調にあり、2026年12月期第1四半期は売上高970百万円(前年同期比1.0%減)ながら営業利益17百万円・経常利益20百万円と7年ぶりの黒字転換を達成。
売上総利益率は前年同期の33.1%から34.9%へ改善し、販管費削減も寄与。純損失113百万円はペリカン株式売却損130百万円という一過性要因によるもので、経常ベースの収益力は着実に向上している。
財政状態は総資産3,379百万円、自己資本比率46.8%と健全性を維持。
成長戦略
A-COMSの機能拡充と隣接市場展開で鍼灸接骨院インフラとしての地位を強化
新規開設院の入会および他社システムからの乗換え契約獲得を加速。2026年12月期第1四半期にアトラ請求サービスは前年同期比4.4%増、HONEY-STYLEは同40.5%増と高成長を継続しており、サブスクリプション型の安定収益基盤が着実に拡大している。
2026年3月31日付で株式会社ペリカンの全株式を譲渡し、選択と集中を完了。慢性的赤字セグメントの切り離しにより、A-COMS事業の収益性がグループ業績に直結する構造へ移行。関係会社株式売却損130百万円を計上したが、構造改革は完了済み。
A-COMSプラットフォームの拡張性を活かし、再生医療・歯科・リラクゼーション・エステ市場への事業領域拡大を推進。最先端技術の取り込みを通じ「リバース・エイジング」経営支援プラットフォームとして収益機会の多様化を加速させる方針を表明。
療養費減少傾向を受け、保険外自費施術への移行が業界全体の課題となる中、自費施術用機材の拡販とセミナー開催を通じた院の経営支援を継続。2026年12月期第1四半期の機材・消耗品販売は前年同期比2.6%減と若干の減収だが、営業活動とセミナーを通じた拡販に注力中。
最終更新: 2026年7月17日

