事業内容
協立エアテック株式会社は、ダンパー・吹出口・ファスユニット等のビル空調・防災関連機器と、全館空調システム・24時間換気システム等の住宅用製品を製造販売する空調専業メーカーである。国内に複数の工場・営業拠点を持ち、中国(常熟快風空調有限公司)に製造子会社、国内に空調資材販売子会社(株式会社マスク)を擁するグループ体制を構築。
主要顧客は住友商事マシネックス(売上比13.5%)や桧家住宅(同12.4%)など、ビル設備・住宅分譲の大手顧客が中心。近畿・中部地区の大型再開発案件や戸建分譲住宅市場を主要需要基盤とする。
東京証券取引所スタンダード市場上場。
ビジネスモデル
ビル設備部門はダンパー・吹出口・VAVシステム等を受注生産方式で提供し、大型再開発案件等の設備投資需要を取り込む。住宅設備部門は全館空調・換気システムを主に見込み生産で供給し、分譲住宅メーカーへの継続的な納入で安定収益を確保する。
工場原材料の海外調達によるコスト抑制と、中国子会社での部品製造を組み合わせ、製造原価の低減を図る構造。売上高11,923百万円に対し営業利益598百万円(営業利益率5.0%)。
企業の強み
ビル設備部門(ダンパー3,228百万円・吹出口2,395百万円等)と住宅設備部門(全館空調・換気システム3,964百万円)の二軸構成により、建設市場の需要変動を相互補完。2025期は住宅部門が前期比1.6%増と底堅く推移し、ビル部門の価格競争激化を一定程度カバーした。
当連結会計年度末時点で国内外合計239件の産業財産権(出願済・権利有効)を保有。大空間空調用誘引機能付き製品・自立式風向可変制気口・深紫外線(UVC)空間除菌ユニット等の開発を継続しており、独自技術の蓄積が競合との差別化基盤となっている。
2025期末の純資産は9,862百万円(前期比767百万円増)、総資産15,701百万円に対し負債は5,838百万円(前期比594百万円減)と財務健全性が高い。現金及び現金同等物3,920百万円を保有し、設備投資390百万円を自己資金で賄える資金余力を維持している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
過去5期の売上高は2023期11,897百万円をピークに2024期11,732百万円、2025期11,923百万円と横ばい圏で推移。2026年12月期通期予想は11,800百万円と微減見通し。
一方、2026年第1四半期は売上高2,831百万円(前年同期比2.0%減)ながら、売上原価の削減(原材料調達コスト抑制・製造工数削減)により売上総利益率が改善し、営業利益235百万円(同17.5%増)、経常利益241百万円(同16.5%増)を達成。外部要因として、住宅ローン金利上昇・資材高騰による戸建住宅着工の低水準継続が住宅用換気事業の重石となっている一方、公共投資・民間設備投資は堅調に推移しビル用空調事業を下支えしている。
成長戦略
新製品投入・住宅向け拡販・製造コスト削減の三位一体で収益改善を目指す
吹出口・ファスユニット等の主力製品に加え、新製品「えあくるん」「DESIX」の販売促進を推進。ビル用空調市場における大型再開発・都市再開発案件への対応を強化し、単価向上と利益率改善を図る。
「Kankimaru」「クール暖」等の住宅用全館空調・換気システムについて、分譲住宅メーカー向け既存顧客の受注確保とウェブ販促強化を推進。住宅着工低水準が続く中、顧客基盤の維持・拡大が課題。
原材料の海外調達拡大と作業工数削減により変動費を抑制。2026年第1四半期において売上原価率が前年同期比で改善し、売上減収下でも営業増益を実現。原価率改善の継続が通期目標達成の鍵。
2026年第1四半期より連結子会社㈱マスクの決算日を10月31日から12月31日に変更し、連結決算日と統一。連結財務諸表の適正開示と管理効率化を実現。決算期変更に伴う損益は利益剰余金で調整済み。
最終更新: 2026年7月17日

