事業内容
株式会社マルゼンは1961年創業の業務用厨房機器の総合メーカーで、製造・仕入・販売を一体的に手掛ける。主力の業務用厨房機器製造販売業(売上高60,291百万円)に加え、大型製パン機械製造販売業(3,415百万円)、ビル賃貸業(547百万円)の3セグメントで構成される。
販売先はレストラン・居酒屋チェーン等の外食産業、学校・病院等の集団給食、スーパー・コンビニ等の中食産業まで幅広く、国内全国網羅のメンテナンス体制と台湾・タイを拠点とした海外展開も推進している。製造子会社マルゼン工業が九州・東北・首都圏の3工場体制で生産を担い、株式会社フジサワ・マルゼンが大型製パン機械を担当する。
ビジネスモデル
業界トップクラス4,000種類の自社オリジナル製品を基盤に、外食・中食・集団給食向けのルート販売とソリューション営業を展開する。製品販売に加え、アフターサービス・保守契約・消耗品販売で継続収益を確保する構造を持つ。
自社製品(熱機器・作業機器等)と他社仕入商品(冷機器・調理サービス機器)を組み合わせた総合提案が差別化要因であり、2024年4月の価格改定により売上高総利益率は28.0%(前期比1.2ポイント改善)に向上した。
企業の強み
熱機器・作業機器・冷機器・調理サービス機器等にわたる4,000種類の自社オリジナル製品を保有。2025年2月期の自社製品販売実績は32,464百万円(前年比108.5%)と増加基調にあり、多品種少量の顧客ニーズに対応できる製品ラインアップが競合優位の源泉となっている。
2025年2月期末時点でリース債務を含む有利子負債残高は12百万円と実質無借金経営を維持。現金及び現金同等物238,47百万円に加え、資金の有効活用として120,000百万円の大口定期預金を預入済みであり、財務健全性は極めて高い。純資産は48,492百万円に達する。
製造子会社マルゼン工業が九州・東北・首都圏の3工場を運営し、熱機器・作業機器等の自社製品を内製。2025年2月期の生産実績は25,240百万円(前年比107.9%)。東北工場では空調設備工事290百万円を含む労働環境改善投資を実施し、生産体制の持続的強化を図っている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022期52,825百万円から2026期66,782百万円へ5期連続増収。営業利益は2023期に一時減益(3,579百万円)となったが、2024期以降急拡大し2026期は6,637百万円と過去最高を更新。
2027年2月期第1四半期は売上高18,583百万円(前年同期比+11.7%)、営業利益2,003百万円(同+18.5%)、経常利益2,232百万円(同+17.4%)、親会社株主帰属四半期純利益1,550百万円(同+11.6%)と全指標で2桁増を達成。大型製パン機械部門の大型案件計上が全社業績を押し上げた。
外部要因として、外食産業の物価高による節約志向や人手不足が需要の不透明感をもたらす一方、外食チェーン・食品スーパー向け販売の堅調推移が主力厨房部門を下支えしている。通期予想は据え置き(売上高67,000百万円、営業利益6,700百万円)。
成長戦略
売上高70,000百万円達成を目標に製品開発・営業強化・海外展開・製パン機械拡販を推進
外食チェーン・食品スーパーへの継続的な販売拡大に加え、高品質・高機能・低価格製品および省エネ・SDGs対応製品の拡充により競争力を維持。サービスメンテナンス体制の強化で顧客囲い込みを図る。2027年2月期Q1で売上高16,832百万円(前年同期比+5.3%)と堅調に推移。
国内外の製パンメーカーおよび異業種食品工場向けに大型案件の受注・拡販を推進。2027年2月期Q1では大型案件計上により売上高1,628百万円(前年同期比+205.3%)、セグメント利益268百万円(同+320.5%)と急拡大。海外製パンメーカー・食品工場への新規開拓も継続中。
東南アジア(台湾・タイ)を中心とした海外販売体制の整備を推進。業務用厨房機器・大型製パン機械の両部門で海外顧客への拡販を図り、国内市場依存からの分散を目指す。
ビル賃貸業(4物件、営業利益率60%超)による安定収益を維持しつつ、2027年2月期Q1に埼玉県越谷市で土地取得を実施。将来的な物件数拡大による収益基盤の強化を図る。
2026年7月6日に取締役(社外取締役除く)7名に対し普通株式11,500株(1株3,800円、処分総額43,700千円)を交付。企業価値の持続的向上に向けた経営陣と株主の価値共有を推進。
最終更新: 2026年7月17日

