事業内容
株式会社トーアミは、溶接金網・鉄筋加工品・メッシュフェンス等を製造販売する「土木建築用資材事業」と、型枠大工工事・コンクリート工事・造成工事等を手掛ける「土木・建築工事事業」の2セグメントで構成される。国内では当社本体および住倉鋼材・FDテクノ・渡部建設・中條工務店・エアードの連結子会社5社が事業を展開し、海外ではベトナムの合弁会社SMC TOAMI LLCがワイヤーメッシュを製造販売する。
公共土木・民間建築の双方を顧客基盤とし、資材供給から施工まで一気通貫したサービスを提供できる体制を構築している。1940年創業の老舗メーカーであり、東京証券取引所スタンダード市場に上場している。
ビジネスモデル
主力の土木建築用資材事業では溶接金網・鉄筋加工品を見込生産し、公共・民間の建設現場へ販売する。材料仕入価格と販売価格のスプレッド管理が収益の核であり、設備更新による生産性向上とコスト低減を継続的に追求する。
土木・建築工事事業は受注生産型で、受注残高を積み上げることで売上の安定性を確保する。両セグメントの連携により、資材供給から施工までの総合提案が可能となっている。
企業の強み
関西・中国・北九州・南九州・中部・関東の各事業部に製造拠点を持ち、渡部建設・中條工務店・エアードの施工子会社3社(2026年4月にアラキヂ工務店を加え4社体制)が全国をカバーする。九州ブロック統括本部の設置や渡部建設の九州・関西営業所格上げにより、地域密着の機動的な体制を整備している。
溶接金網等の資材製造・販売と型枠大工工事等の施工を同一グループ内で完結できる体制を持つ。千葉の関東事業部・FDテクノ関東工場とアラキヂ工務店の連携により、首都圏での資材供給から施工までの一体提案が可能となっており、競合他社との差別化要因となっている。
2026年3月期の土木建築用資材事業のセグメント利益は585百万円(前期比76.8%増)、セグメント利益率は4.3%(前期2.3%から2.0ポイント改善)。材料価格高止まりの環境下でも製品毎の販売スプレッド確保に注力し、売上原価率を前期比2.6ポイント改善させた実績を持つ。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期12,265百万円から2026年3月期18,392百万円へ5年間で約50%拡大。2026年3月期は前期比1.6%増収にとどまったが、売上総利益率が14.2%から16.8%へ改善し、営業利益は前期の損失111百万円から216百万円へ黒字転換。
外部要因として材料価格の高止まりと物流コスト漸増が続く中、販売価格水準の維持と工事事業の受注単価改善が利益回復を牽引した。2027年3月期は売上高21,000百万円(前期比14.2%増)・営業利益550百万円(同153.7%増)を予想。
成長戦略
中期経営計画(2024〜2027年)の4重点施策でグループ総合力を高め、持続的増収と高収益化を目指す
資材・工事両セグメントにおける販売価格水準の維持と製品毎の販売スプレッド管理を強化。2026年3月期に資材セグメント利益率4.3%を実現し、収益体質の改善が進行中。
2026年3月期に株式会社エアードを新規連結し、土木・建築工事事業の売上高は前期比22.9%増の4,643百万円に拡大。受注高も前期比128.9%増と急拡大しており、グループ施工体制の強化が具体的成果として表れている。
給料及び手当は前期599百万円から655百万円へ増加、法定福利及び厚生費も152百万円から181百万円へ増加。慢性的な人手不足が業界課題となる中、人件費投資を継続することで人材確保・定着を図る。
中期経営計画の基本方針の一つとして掲げるが、決算短信上での具体的な数値目標・進捗開示は限定的。サステナビリティ対応リスクへの対処として位置付けられている。
最終更新: 2026年7月19日

