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株式会社トーアミ

5973東証スタンダード金属製品

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株式会社トーアミ5973

事業内容

株式会社トーアミは、溶接金網・鉄筋加工品・メッシュフェンス等を製造販売する「土木建築用資材事業」と、型枠大工工事・コンクリート工事・造成工事等を手掛ける「土木・建築工事事業」の2セグメントで構成される。国内では当社本体および住倉鋼材・FDテクノ・渡部建設・中條工務店・エアードの連結子会社5社が事業を展開し、海外ではベトナムの合弁会社SMC TOAMI LLCがワイヤーメッシュを製造販売する。

公共土木・民間建築の双方を顧客基盤とし、資材供給から施工まで一気通貫したサービスを提供できる体制を構築している。1940年創業の老舗メーカーであり、東京証券取引所スタンダード市場に上場している。

ビジネスモデル

主力の土木建築用資材事業では溶接金網・鉄筋加工品を見込生産し、公共・民間の建設現場へ販売する。材料仕入価格と販売価格のスプレッド管理が収益の核であり、設備更新による生産性向上とコスト低減を継続的に追求する。

土木・建築工事事業は受注生産型で、受注残高を積み上げることで売上の安定性を確保する。両セグメントの連携により、資材供給から施工までの総合提案が可能となっている。

企業の強み

関西・中国・北九州・南九州・中部・関東の各事業部に製造拠点を持ち、渡部建設・中條工務店・エアードの施工子会社3社(2026年4月にアラキヂ工務店を加え4社体制)が全国をカバーする。九州ブロック統括本部の設置や渡部建設の九州・関西営業所格上げにより、地域密着の機動的な体制を整備している。

溶接金網等の資材製造・販売と型枠大工工事等の施工を同一グループ内で完結できる体制を持つ。千葉の関東事業部・FDテクノ関東工場とアラキヂ工務店の連携により、首都圏での資材供給から施工までの一体提案が可能となっており、競合他社との差別化要因となっている。

2026年3月期の土木建築用資材事業のセグメント利益は585百万円(前期比76.8%増)、セグメント利益率は4.3%(前期2.3%から2.0ポイント改善)。材料価格高止まりの環境下でも製品毎の販売スプレッド確保に注力し、売上原価率を前期比2.6ポイント改善させた実績を持つ。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は営業利益216百万円と前期の営業損失111百万円から黒字転換したが、売上高営業利益率は1.2%にとどまる。過去5期で2度の営業赤字を記録しており、材料価格・労務費・物流コストの上昇局面における利益の脆弱性は構造的課題として残る。

2027年3月期予想の営業利益率2.6%(550百万円)達成が収益体質改善の試金石となる。

土木・建築工事事業は前期比22.9%増収・受注高前期比128.9%増と急拡大しているが、セグメント利益率は2.6%(119百万円)と低水準。時間外労働上限規制による工期長期化・慢性的人手不足が工事原価を押し上げるリスクがある。エアード新規連結による施工能力拡充が採算改善に寄与するか注視が必要。

2026年3月期の経常利益275百万円には、持分法による投資利益104百万円(前期は損失24百万円)が含まれる一方、持分法適用会社への債権放棄等に伴う貸倒引当金繰入額119百万円も計上されている。SMC TOAMI LLCの財務状況の不透明さが残存しており、持分法損益の持続性については慎重な見極めが必要。

成長戦略

中期経営計画(2024〜2027年)の4重点施策でグループ総合力を高め、持続的増収と高収益化を目指す

資材・工事両セグメントにおける販売価格水準の維持と製品毎の販売スプレッド管理を強化。2026年3月期に資材セグメント利益率4.3%を実現し、収益体質の改善が進行中。

2026年3月期に株式会社エアードを新規連結し、土木・建築工事事業の売上高は前期比22.9%増の4,643百万円に拡大。受注高も前期比128.9%増と急拡大しており、グループ施工体制の強化が具体的成果として表れている。

給料及び手当は前期599百万円から655百万円へ増加、法定福利及び厚生費も152百万円から181百万円へ増加。慢性的な人手不足が業界課題となる中、人件費投資を継続することで人材確保・定着を図る。

中期経営計画の基本方針の一つとして掲げるが、決算短信上での具体的な数値目標・進捗開示は限定的。サステナビリティ対応リスクへの対処として位置付けられている。

最終更新: 2026年7月19日