事業内容
日東精工株式会社は1938年創業、京都府綾部市に本拠を置く東証プライム上場の製造業グループ。当社および子会社29社で構成され、精密ねじ・工業用ファスナー(ファスナー事業)、自動ねじ締め機等の産業用機械(産機事業)、流量計・分析装置・地盤調査機器(制御事業)、医療機器(メディカル事業)の4事業を展開する。
主要顧客は自動車・電機・データセンター・船舶・医療業界など多岐にわたり、国内に加えアジア・北米・欧州に生産・販売拠点を持つグローバルな事業基盤を有する。2025期の連結売上高は50,238百万円と過去最高を更新した。
ビジネスモデル
ファスナー事業が売上高の約74%を占める中核事業であり、精密ねじの設計・原材料調達・加工・検査・包装までの一貫生産体制を強みとする。産機事業はファスナー製造で培った自動化技術を外販するFA機器専業セグメントで、営業利益率12.1%と高収益。
制御事業は精密加工技術を応用した流体計測・環境分析機器で安定収益を確保。各事業が技術・顧客基盤を共有しながら多様な産業ニーズに対応する複合型ビジネスモデルを採用している。
企業の強み
設計から検査・包装まで一貫生産体制を構築。車載バッテリー向け異種金属接合「アクローズ」、軽量・薄板化対応「ジョイスタッド」、軽量化部材変更向け「ギザタイト」など独自の高付加価値製品を展開。2025期ファスナー事業の営業利益は前期比38.8%増の2,271百万円を達成した。
ADAS・EV向け自動車部品、生成AI普及に伴うデータセンター向け精密ねじ・流量計、欧州PFAS規制強化によるスクリーニング分析装置など、複数の構造的成長市場に製品を供給。特定顧客・業界への依存度を分散しながら需要を取り込む事業構造を有する。
アジア(タイ・インドネシア・台湾・中国・インド)、北米、欧州に子会社29社を展開。2025年3月にはインドVULCAN FORGE PRIVATE LIMITEDを子会社化し、インド市場への本格進出を実現。2023年にはドイツに欧州分析機器販売拠点を設立するなど、継続的な海外展開を推進している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期40,519百万円から2025期50,238百万円へ5期連続増収。2026年1Q(単四半期)は12,594百万円と前年同期比8.8%増を確保。
営業利益は2023期に2,614百万円まで低下後、2024期3,327百万円・2025期3,432百万円と回復基調にあり、2026年1Qは987百万円(前年同期541百万円)と大幅改善。改善要因は、インド子会社の業績貢献、前年同期のM&A関連費用の剥落、販管費削減。
外部要因として自動車向けねじ需要の増加とデータセンター向け拡販が売上を牽引。財政面では総資産56,348百万円、自己資本比率64.6%と健全性を維持。
成長戦略
「Mission G-final」で4成長戦略を推進し2028年度営業利益6,000百万円を目指す
自動車向けねじ・部品、データセンター向けねじ締め機・流量計の拡販を推進。2025年3月子会社化したインド2社が2026年1Qより業績貢献を開始し、ファスナー事業の増収・増益に寄与。
欧州PFAS規制強化を背景に元素計・スクリーニング分析装置の需要が継続。有機溶剤リサイクル装置・PFAS分解技術の産学連携共同研究を推進し、環境ソリューション事業の拡大を図る。
新中計「Mission G-final」の初年度テーマ「イノベーションを核に、稼ぎ力を加速する2026」のもと、人財強化を4成長戦略の一軸として位置付け。具体的な施策の詳細は補足説明資料に記載。
2026年12月期の年間配当予想は24円(前期23円から1円増配)。第2四半期末12円・期末12円の均等配当を予定。財務健全性(自己資本比率64.6%)を維持しながら株主還元を強化する方針。
製品ポートフォリオ再編により2026年1Q売上高が前年同期比120.8%増と拡大。「医療用生体内溶解性高純度マグネシウム材料」の上市に向けた取り組みを継続中。製造受託案件の獲得も推進。
最終更新: 2026年7月17日

