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日東精工株式会社

5957東証プライム金属製品

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日東精工株式会社5957

事業内容

日東精工株式会社は1938年創業、京都府綾部市に本拠を置く東証プライム上場の製造業グループ。当社および子会社29社で構成され、精密ねじ・工業用ファスナー(ファスナー事業)、自動ねじ締め機等の産業用機械(産機事業)、流量計・分析装置・地盤調査機器(制御事業)、医療機器(メディカル事業)の4事業を展開する。

主要顧客は自動車・電機・データセンター・船舶・医療業界など多岐にわたり、国内に加えアジア・北米・欧州に生産・販売拠点を持つグローバルな事業基盤を有する。2025期の連結売上高は50,238百万円と過去最高を更新した。

ビジネスモデル

ファスナー事業が売上高の約74%を占める中核事業であり、精密ねじの設計・原材料調達・加工・検査・包装までの一貫生産体制を強みとする。産機事業はファスナー製造で培った自動化技術を外販するFA機器専業セグメントで、営業利益率12.1%と高収益。

制御事業は精密加工技術を応用した流体計測・環境分析機器で安定収益を確保。各事業が技術・顧客基盤を共有しながら多様な産業ニーズに対応する複合型ビジネスモデルを採用している。

企業の強み

設計から検査・包装まで一貫生産体制を構築。車載バッテリー向け異種金属接合「アクローズ」、軽量・薄板化対応「ジョイスタッド」、軽量化部材変更向け「ギザタイト」など独自の高付加価値製品を展開。2025期ファスナー事業の営業利益は前期比38.8%増の2,271百万円を達成した。

ADAS・EV向け自動車部品、生成AI普及に伴うデータセンター向け精密ねじ・流量計、欧州PFAS規制強化によるスクリーニング分析装置など、複数の構造的成長市場に製品を供給。特定顧客・業界への依存度を分散しながら需要を取り込む事業構造を有する。

アジア(タイ・インドネシア・台湾・中国・インド)、北米、欧州に子会社29社を展開。2025年3月にはインドVULCAN FORGE PRIVATE LIMITEDを子会社化し、インド市場への本格進出を実現。2023年にはドイツに欧州分析機器販売拠点を設立するなど、継続的な海外展開を推進している。

エンヴァリスの着眼点

2026年1Q売上高12,594百万円(前年同期比8.8%増)、営業利益987百万円(同82.5%増)と大幅な増益を達成。通期営業利益予想3,800百万円に対し1Q進捗率は26.0%と概ね順調。

前年同期にM&A関連費用が計上されていた反動増の影響はあるものの、インド子会社の業績貢献や販管費削減(前年同期2,246百万円→当期2,090百万円)が実力ベースの改善を示している。

制御事業は2026年1Q売上高1,627百万円(前年同期比3.2%減)、営業利益109百万円(同25.5%減)と唯一の減収減益セグメント。メディカル事業は売上高24百万円と極小規模で営業損失30百万円が継続中。

両セグメントの収益改善が遅れると、ファスナー・産機事業の好調を相殺するリスクがある。外部要因として、国内自動車モデルチェンジ計画の減少が制御事業の需要に影響している。

通期売上高予想52,000百万円(前期比3.5%増)、営業利益3,800百万円(同10.7%増)に対し、1Q実績は売上高・利益ともに前年同期を上回る好スタート。ただし、中東情勢の先行き不透明感や米国関税政策の影響など外部リスクが残存しており、業績予想は2026年2月10日公表値から修正なし。

2028年度営業利益6,000百万円という中計最終目標に向けては、現状の利益水準から大幅な積み上げが必要であり、各事業の収益改善ペースを継続的に確認する必要がある。

成長戦略

「Mission G-final」で4成長戦略を推進し2028年度営業利益6,000百万円を目指す

自動車向けねじ・部品、データセンター向けねじ締め機・流量計の拡販を推進。2025年3月子会社化したインド2社が2026年1Qより業績貢献を開始し、ファスナー事業の増収・増益に寄与。

欧州PFAS規制強化を背景に元素計・スクリーニング分析装置の需要が継続。有機溶剤リサイクル装置・PFAS分解技術の産学連携共同研究を推進し、環境ソリューション事業の拡大を図る。

新中計「Mission G-final」の初年度テーマ「イノベーションを核に、稼ぎ力を加速する2026」のもと、人財強化を4成長戦略の一軸として位置付け。具体的な施策の詳細は補足説明資料に記載。

2026年12月期の年間配当予想は24円(前期23円から1円増配)。第2四半期末12円・期末12円の均等配当を予定。財務健全性(自己資本比率64.6%)を維持しながら株主還元を強化する方針。

製品ポートフォリオ再編により2026年1Q売上高が前年同期比120.8%増と拡大。「医療用生体内溶解性高純度マグネシウム材料」の上市に向けた取り組みを継続中。製造受託案件の獲得も推進。

最終更新: 2026年7月17日