事業内容
東洋シヤッター株式会社は1955年創業のシャッター・スチールドア専業メーカーで、軽量シャッター・重量シャッター・スチールドア・建材・修理点検サービスを主力とする。連結子会社の南東洋シヤッター株式会社が九州工場内の外注業務を担う。
販売先は建設業者が主体で特定顧客への依存はなく、奈良・つくば・九州の3工場体制で製造から施工・メンテナンスまで一貫して手掛ける。2022年にはドイツのHörmann GmbHと資本業務提携を締結し、製品ラインナップ拡充と企業価値向上を図っている。
ビジネスモデル
シャッター・スチールドアの製造・施工・販売によるフロー収益に加え、既設製品の修理・点検サービスによるストック型収益(2026年3月期5,366百万円、売上高比25.0%)を組み合わせる。重量シャッターが売上高の約29.6%を占める主力品種であり、積極的な受注活動で売上を牽引。
鋼板類を主要原材料とし、市況価格で仕入れるため原価変動リスクを内包する構造となっている。
企業の強み
修理・点検サービスの売上高は2026年3月期に5,366百万円(前期比4.9%増)に達し、全売上高の約25%を占める。既設製品の保守需要は景気変動の影響を受けにくく、継続的な収益を生み出す。受注残高も前期比106.56%と増加傾向にあり、安定的なキャッシュ創出源として機能している。
重量シャッターの2026年3月期販売実績は6,343百万円(前期比9.23%増)で、生産数量も前期比106.91%と拡大。シャッター計全体の売上高11,500百万円のうち55.2%を占める主力品種として、積極的な受注活動が売上高全体の前期比2.8%増を牽引した。
1955年創業から70年にわたりシャッター専業メーカーとして事業を継続し、1989年に東証一部(現スタンダード市場)に上場。奈良・つくば・九州の3工場体制と全国の営業・施工ネットワークを構築しており、建設業者を主要顧客とする長期的な取引関係を維持している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022期19,737百万円→2024期21,488百万円とピークを付けた後、2025期に20,871百万円へ減収、2026期は21,455百万円と回復。営業利益は2024期1,481百万円をピークに2025期1,301百万円・2026期1,249百万円と2期連続減益。
一方、当期純利益は2026期829百万円と前期792百万円から増益(法人税等の減少が寄与)。外部要因として円安進行に伴う原材料・資材価格の高止まり、人手不足による建築案件リスケジュール、中・大型物件での受注競争激化が利益率を圧迫している。
2027年3月期は売上高22,000百万円・営業利益1,320百万円を予想し、増収増益への転換を見込む。
成長戦略
中計『TOYO ADVANCE 5』で売上高250億円・営業利益20億円・ROE10%を5年で目指す
重量シャッターの積極受注活動(2026年3月期前期比9.2%増)と修理・点検の営業強化(同4.9%増)を継続。既設物件のメンテナンス需要を取り込み、ストック収益比率の向上を図る。
中計9つのKPIの一つとしてROE10%達成を掲げ、企業品質向上と人的資本投資に注力。2026年3月期ROEは8.3%と前期8.6%から低下しており、目標達成に向けた取り組みを継続中。
2026年3月期配当は1株42円(配当性向32.0%)、2027年3月期予想は43円(同34.0%)と段階的に引き上げ。中計最終年度2030年3月期に配当性向40%を目標とする。
中計最終年度の数値目標として戦略的キャッシュアロケーション15億円を掲げ、設備投資・研究開発・成長投資への配分を計画。2026年3月期の投資活動CFは106百万円の支出にとどまっており、今後の投資加速が課題。
最終更新: 2026年7月19日

