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シンポ株式会社

5903東証スタンダード金属製品

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シンポ株式会社5903

事業内容

シンポ株式会社は1971年創業、愛知県みよし市に本社・工場を置く無煙ロースター専業メーカーである。主力製品はダクト式・ノンダクト式の無煙ロースターで、製品販売にとどまらず据付工事・内装工事・空調工事・ダクト清掃・アミ洗浄サービスまでを「ワンストップサービス」として提供する。

主要顧客は焼肉チェーンを中心とする飲食業界で、株式会社物語コーポレーションが売上高の11.7%を占める最大顧客。国内に加え、台湾・香港・北米・ASEANへの海外展開も推進しており、連結子会社・神府貿易(上海)有限公司を通じた中国拠点も保有する。

東京証券取引所スタンダード市場上場。

ビジネスモデル

収益は、無煙ロースター本体・部材品の製品販売、据付・内装・空調工事の附帯工事、ダクト清掃・アミ洗浄サービスのアフターサービスの三層で構成される。特にアミ洗浄(焼網の定期洗浄サービス)は既存店との継続契約型であり、2025年6月期の受注高は前期比143.0%増と高成長。

名古屋アミ洗浄工場(2025年4月稼働)の設備投資により供給能力を拡大し、ストック型収益の積み上げを図る構造となっている。

企業の強み

1980年に無煙ロースター販売を開始して以来45年超の専業実績を持ち、ISO9001・ISO14001を取得。技術開発部7名体制で研究開発費86百万円(2025年6月期)を投じ、水素式無煙ロースターや自動消火装置など次世代製品の開発を推進。

東京消防庁の技術基準策定にも主体的に参加し、業界標準形成に関与している。

製品販売から据付工事・内装工事・空調工事・ダクト清掃・アミ洗浄サービスまでを一貫提供する「ワンストップサービス」体制を構築。株式会社物語コーポレーションへの売上高は859百万円(前期比17.1%増)と深耕が進んでおり、アミ洗浄受注高は前期比143.0%増と急拡大し、ストック型収益基盤が強化されている。

2025年6月期末の純資産合計は6,921百万円、有利子負債残高は566百万円と財務健全性は高い。現金及び現金同等物は1,970百万円を保有し、名古屋アミ洗浄工場建設(設備投資総額1,708百万円)を自己資金と借入金で賄いながらも財務基盤を維持。

売上高営業利益率は13.2%と製造業として高水準を維持している。

エンヴァリスの着眼点

2026年4月28日、ヤマタケ総業株式会社によるMBOの一環として公開買付けへの賛同・応募推奨が決議された。当社株式は上場廃止となる予定であり、既存株主にとっての投資機会は実質的に公開買付けへの応募に集約される。同日、2026年6月期配当予想も無配に修正されている。

2026年6月期第3四半期累計(9ヶ月)の売上高は5,166百万円(前年同期比8.0%減)、営業利益556百万円(同29.1%減)と大幅な減収減益。外部要因として、円安・物価高による輸入牛肉等の仕入価格高騰や人件費上昇が焼肉業界の新規出店・改装需要を抑制。

通期業績予想も売上高6,734百万円(前期比8.6%減)、営業利益650百万円(同33.4%減)に下方修正されており、2021期以来の水準への落ち込みが見込まれる。

北米での製品認証仕様変更完了による販売数量の大幅増加、ASEAN・台湾・インドネシアでの大型案件受注により、第2四半期まで前年同期を大きく下回っていた海外売上高は第3四半期で前年同期並みに回復。一方、国内では焼肉業界の厳しい経営環境を受け製品売上・店舗環境売上が伸び悩んでおり、主力市場への依存度の高さが業績変動リスクとして顕在化している。

販管費は前年同期比45百万円増加しており、売上減少局面での固定費負担増も利益率を圧迫している。

成長戦略

海外展開・アミ洗浄拡大・次世代製品開発の三本柱(MBO後は非公開での推進へ)

2025年5月稼働の名古屋アミ洗浄工場によりサービス展開能力が大幅向上。これまで西日本中心だったアミレンタルサービスを東日本エリアにも積極展開し、新規受注が堅調に推移。当第3四半期累計でアミ洗浄売上高は前年同期比増収を達成。

ASEAN地域での国内大手飲食チェーンの継続出店受注増、台湾・インドネシアでのローカルチェーンとの包括契約による大型案件受注、北米での製品認証仕様変更完了による販売数量の大幅増加により、第3四半期で海外売上高が前年同期並みに回復。

名古屋消火装置製造工場の建設を進めており、工事代金の支払いにより当第3四半期末の現金及び預金が前期末比250百万円減少。建物及び構築物(純額)は前期末比298百万円増加しており、設備投資が進捗中。製造能力の強化・内製化による品質管理向上が期待される。

最終更新: 2026年7月17日