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Japan Eyewear Holdings株式会社

5889東証プライム小売業

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Japan Eyewear Holdings株式会社5889

事業内容

Japan Eyewear Holdings株式会社は、金子眼鏡グループとフォーナインズグループの2ブランドを傘下に持つ眼鏡専業の持株会社。福井・鯖江の熟練クラフツマンシップによる高品質アイウェアを自社企画・製造し、ブランドの世界観を体現した直営店を主軸に販売する。

2026年1月期の連結売上収益は18,640百万円で、金子眼鏡事業が約65%、フォーナインズ事業が約35%を占める。国内主要都市に加え、フランス・中国・香港・シンガポール・台湾へ海外直営店を展開し、グローバルな高価格アイウェアブランドとしての地位確立を目指している。

主要顧客層は高品質・高感度な眼鏡を求める国内外の消費者およびインバウンド訪日客。

ビジネスモデル

金子眼鏡は鯖江に自社工場5拠点を持ち、企画・製造・販売を一貫して手掛けるSPA体制により、高品質を維持しながら原価率を低減する。直営店は一等地に配置し店舗自体が広告塔として機能。

フォーナインズは直営店(売上の約55%)と国内外約1,000店舗の卸売網(約45%)の二軸で展開。両ブランドとも継続的な価格改定と高機能レンズ提案により一式単価を毎期引き上げており、2026年1月期の一式単価は金子眼鏡82,279円、フォーナインズ87,319円に達している。

企業の強み

金子眼鏡は鯖江に自社工場5拠点を持ち、年間約11万本を内製。2006年のSPA移行以降、売上が飛躍的に向上し、2026年1月期の金子眼鏡事業セグメント利益率は37.6%に達する。株式会社ハンズ・タイホウの買収により一貫生産体制をさらに強化し、原価率低減と品質向上を同時に追求している。

金子眼鏡の一式単価は2022年1月期69,157円から2026年1月期82,279円へ5期連続で上昇。フォーナインズも同期間72,927円から87,319円へ上昇。ブランド価値向上を背景とした戦略的価格改定と高機能・高単価商品の積極提案が、既存店収益の底上げに継続的に寄与している。

2026年1月期に香港・北京・シンガポール・台湾へ新規4店舗を出店し、海外直営店は計10店舗(フランス2、中国4、香港2、シンガポール1、台湾1)に拡大。「海外直営店」「国内インバウンド」「海外卸売」の3チャネルを連携させる循環型成長モデルを構築し、海外関連売上の最大化を図っている。

エンヴァリスの着眼点

2027年1月期通期予想(売上収益20,600百万円、営業利益6,800百万円)に対し、第1四半期実績は売上収益4,854百万円(進捗率23.6%)、営業利益1,680百万円(同24.7%)と概ね想定通りの進捗。前年同期比では売上収益+15.8%、営業利益+28.5%、四半期利益+36.2%と全指標で加速しており、通期予想(売上収益+10.5%、営業利益+14.2%)を大幅に上回るペースで推移している点は注目に値する。

通期予想の修正は行われていないが、上振れ余地を意識した評価が妥当と考えられる。

外部要因として、物価上昇継続による個人消費への影響、欧州・中東の地政学的リスク、米国の政策動向、日中関係の緊張等がインバウンド需要や国内外消費動向に影響を及ぼす可能性が経営陣自身も認識している。金子眼鏡の海外売上(11店舗)はアジア圏に集中しており、日中関係の緊張は中国5店舗を含む海外直営店の業績に直接影響しうる。

一方、当第1四半期においてはインバウンド顧客向け販売が訪日客層の変化に柔軟に対応し安定的に推移しており、現時点での顕在化は限定的。

貸借対照表上、のれん14,332百万円・商標権5,897百万円の合計20,229百万円が資産合計39,678百万円の51.0%を占める。また、当第1四半期において長期借入金11,950百万円の借り換えが実施され(流動負債から非流動負債へ組み替え)、非流動借入金10,918百万円が計上されている。

コミットメントライン関連費用85百万円も発生しており、財務コストの動向には引き続き注視が必要。親会社所有者帰属持分比率は46.1%と前期末(45.6%)から小幅改善しているが、無形資産依存の財務構造は変わらない。

成長戦略

単価向上・国内外出店拡大・アジアグローバル展開の三位一体戦略

フレーム販売価格の見直しを通じた一式単価の引き上げを継続推進。2027年1月期第1四半期において売上収益+15.8%に対し営業利益+28.5%と利益成長が売上成長を上回る構造が実現しており、単価上昇による収益性改善効果が顕在化している。

金子眼鏡・フォーナインズ両ブランドで国内外の直営店出店を継続。2027年1月期第1四半期において金子眼鏡が海外1店舗(中国5号店「杭州恒隆広場」)、フォーナインズが国内2店舗を新規出店し、グループ合計116店舗体制へ拡大。出店に伴う使用権資産647百万円増加が財政状態に反映されている。

訪日客層の変化に柔軟に対応し、インバウンド顧客向け販売を安定的に維持。金子眼鏡事業において国内84店舗を軸にインバウンド需要を取り込み、前年同期比20.3%増の売上収益を達成。訪日客層の多様化に対応した販売体制の整備を継続している。

中国・香港・シンガポール・台湾等アジア主要都市への海外直営店展開を加速。2026年4月に中国5号店「杭州恒隆広場」をオープンし、金子眼鏡の海外店舗数は11店舗に拡大。アジア圏直営店が現地顧客から高い支持を獲得し順調に推移している。

最終更新: 2026年7月17日