事業内容
オーナンバ株式会社は1942年創業、日本・欧米・アジアの8ヶ国21社体制で電線・ケーブル、ワイヤーハーネス、新エネルギー関連製品(太陽光発電配線ユニット等)、ハーネス加工用機械・部品の製造販売を行う。主要顧客は自動車、産業機器、情報通信、家電、エネルギー分野に及ぶ。
売上高の約68%をワイヤーハーネス部門が占め、ハーネス加工用機械・部品部門(約18%)、電線部門(約7%)、新エネルギー部門(約7%)が続く。東京証券取引所スタンダード市場上場。
ビジネスモデル
当社グループは、国内外の連結子会社が製造した製品を親会社・販売子会社が得意先へ販売する製販分離型と、販売・製造機能を併せ持つ子会社が直接販売する形態を組み合わせる。アジアセグメントがグループ内製造受託(内部売上高7,344百万円)を担い、日本・欧米セグメントが外部顧客向け販売を主導する構造。
環境関連等の高付加価値品へのシフトにより収益性向上を図る。
企業の強み
2025期に売上高がほぼ横ばい(44,441百万円、前期比0.8%減)の中、環境関連等高付加価値商品の品種構成改善により売上総利益率は20.6%(前期比1.7ポイント増)、営業利益率は5.9%(同1.0ポイント増)に改善。営業利益は2,600百万円と前期比18.5%増を達成した。
日本・北米・欧州(チェコ)・中国・東南アジア等8ヶ国21社体制を構築。アジアセグメントの生産高は19,396百万円とグループ最大の生産拠点を形成し、セグメント間内部売上高7,344百万円を通じてグループ全体の原価競争力を支えている。
系統用蓄電システム向け監視制御システムの開発・市場投入、ペロブスカイト太陽電池用J-Boxの開発に取り組む。新エネルギー部門の研究開発費は460百万円(全社568百万円の約81%)を占め、エネルギー分野への集中投資を実施している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
過去5期の売上高は36,953百万円(2021期)→43,638百万円(2022期)→44,758百万円(2023期)→44,804百万円(2024期)→44,442百万円(2025期)と2022期以降は横ばい圏で推移。2026年12月期第1四半期は11,547百万円(前年同期比+7.6%)と加速の兆しを見せており、日本・アジアの産業機器需要回復と円安による為替換算効果(外部要因)が寄与した。
営業利益は2025期2,600百万円と5期最高を更新後、第1四半期は560百万円と前年同期並みにとどまる。欧米セグメントのペソ高(外部要因)が利益を圧迫する一方、日本・アジアの品種構成改善が下支えしている。
通期予想は売上高47,000百万円・営業利益2,700百万円と前期比増収増益を見込む。
成長戦略
PROGRESS2026に基づき環境・エネルギー分野への集中投資とグローバル生産体制強化で収益構造を変革
日本・アジアセグメントで産業機器市場の需要回復を捉え、ワイヤーハーネス・電線を中心に品種構成を高付加価値品へシフト。2026年12月期第1四半期に日本セグメント営業利益+12.6%増と成果が顕在化しており、継続的な利益率改善を目指す。
エネルギー新時代に即した新エネルギー部門でのエネルギー分野新規システム開発・環境関連システム製品の新規開拓を推進。グローバルな総合配線システムメーカーとしての製品ポートフォリオ拡充を図り、既存市場依存からの脱却を目指す。
北米市場でのペソ高による為替変動が利益を圧迫する中、メキシコ工場での生産性改善・原価低減活動を継続推進。2026年12月期第1四半期は営業損失12百万円と課題が残るが、自動車関連需要の堅調を背景に通期での黒字回復を目指す。
中期経営計画PROGRESS2026の下、資本コストを意識した経営を推進。2026年12月期の年間配当予想を70円(前期比+29円)に大幅増配し、配当性向約44.9%を計画。自己資本比率67.0%の健全な財務基盤を維持しながら株主還元を強化する。
最終更新: 2026年7月17日

