事業内容
ナイル株式会社は「幸せを、後世に。」をミッションに掲げ、「日本を変革する矢」をビジョンとする産業DXカンパニーです。2007年創業以来、DX・マーケティング領域で技術・ノウハウを蓄積し、現在は「自動車産業DX事業」と「ホリゾンタルDX事業」の2セグメントを展開しています。
自動車産業DX事業では個人向けマイカーサブスクリプション「カーリースカルモくん」を核に、オンライン・オフライン双方から自動車流通DXの経済圏形成を主導。ホリゾンタルDX事業では2,000社超の支援実績を持つDX・マーケティングコンサルティングを広範な業種に提供しています。
2023年12月に東京証券取引所グロース市場に上場しました。
ビジネスモデル
自動車産業DX事業では、広告投資で新規顧客を獲得し契約時にスポット収益を計上、その後は契約期間中の月額課金で安定収益を積み上げ、契約満了後の再リース・買い替えで追加収益を得る3層構造を採用。車両在庫を持たないアセットライトモデルで資本効率を高めています。
ホリゾンタルDX事業は顧客継続率93.79%の高水準を維持するコンサルティング継続課金モデルで安定収益を確保し、自動車産業DX事業の先行投資を支える収益柱として機能しています。
企業の強み
自動車産業DX事業のカスタマーチャーンレートは2025年12月期0.23%と極めて低水準を維持。契約残高は6,527百万円(前期6,250百万円)まで積み上がり、延べ申込件数も34.3万件(前期比+5.1万件)と拡大。長期契約と低解約率が将来の継続的な売上創出を担保する強固な基盤を形成しています。
ホリゾンタルDX事業はこれまでに2,000社を超える企業支援実績を有し、顧客継続率は93.79%(前期93.16%)と年々改善。契約社数も184件から225件へ拡大しており、安定的な収益基盤と顧客基盤の拡大が同時に進行しています。
セグメント利益458百万円を計上し、グループ全体の収益を支えています。
「カーリースカルモくん」はリース車両を提携金融事業者(オリックス自動車株式会社等)が保有するスキームを採用し、原則として車両在庫を持たないアセットライトな事業運営を実現。実店舗も不要なオンライン完結型の仕組みにより、資本効率の高い顧客獲得・サービス提供体制を構築しています。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年12月期第1四半期の連結売上高は1,860百万円(前年同期比23.2%増)と高成長を維持。自動車産業DX事業(1,221百万円、同31.3%増)が牽引し、ホリゾンタルDX事業(639百万円、同10.1%増)も堅調。
一方、売上原価が1,214百万円(前年同期910百万円)と急増し粗利率は34.7%(前年同期39.7%)に低下、営業損失は△30百万円(前年同期△22百万円)と拡大した。通期では売上高7,500〜7,900百万円、営業利益3〜250百万円の黒字化を予想しており変更なし。
過去3期の推移(2023期△677百万円→2024期△678百万円→2025期△106百万円)と比較すると中期的な収益改善トレンドは継続しているが、1Q単体での損失拡大は短期的な注意点。外部環境として、雇用・所得環境の改善や賃金上昇による個人消費の持ち直しがカーリース需要を下支えする一方、物価上昇の長期化や米国通商政策の不透明感が先行きリスクとして存在する。
成長戦略
自動車流通DX経済圏の完成とホリゾンタルDXのソリューション多様化による二軸成長
既存顧客からの月額収益の継続的積み上げと新規顧客獲得施策の両立により、自動車産業DX事業の売上高は2026年12月期第1四半期に前年同期比31.3%増を達成。セグメント損失も前年同期△106百万円から△64百万円へ大幅改善し、収益回収フェーズへの移行が進んでいる。
2026年12月期第1四半期に「短期カーリースカルモくん」の販売を新たに開始し、従来の長期契約に加えた短期ニーズへの対応を開始。収益機会の多様化と顧客層の拡大を図ることで、LTVの最大化と新規顧客獲得の加速を目指す。
連結子会社パティオに対しナイル独自のDX・AIアセットを注入し「自動車販売店DXモデル」を確立。このモデルを全国の中古車販売店へ水平展開するロールアップ戦略を推進し、自動車流通DX経済圏の形成を加速させる方針。
「Nyle AI Partners」の販売を2026年12月期第1四半期に新たに開始し、生成AI時代の実働人材不足という課題解決に向けた「Nyle X Partners」(2025年11月開始)と合わせ、AI関連ソリューションの提供体制を強化。コンサルティング・広告運用との組み合わせで包括的支援を拡充する。
最終更新: 2026年7月17日

