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株式会社オートサーバー

5589東証スタンダード情報通信業

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株式会社オートサーバー5589

事業内容

株式会社オートサーバーは、国内の中古車取扱事業者を対象としたインターネット中古車流通サイト「ASNET」を運営する事業会社。1998年にサービスを開始し、2023年に東京証券取引所スタンダード市場・名古屋証券取引所メイン市場に上場。

主要サービスはオークション代行サービスとASワンプラサービスの2本柱(売上高の93.1%を占める)。国内146会場のオートオークションに接続し、国内94%の出品車両を横断検索・落札できる環境を提供。

会員数は83,749(2025年12月末)に達し、中小規模の中古車事業者から大手まで幅広い事業者が利用する。ベトナムに開発子会社を持ち、システム開発体制を強化している。

ビジネスモデル

収益の大部分は、会員が車両を落札・出品・成約するたびに受領する手数料(車両取引価格に関わらず原則一定額)で構成される。入会金・保証金・月会費を不要とする営業方針により参入障壁を低く設定し、会員数の最大化を図る。

会員数の増加→取引台数の増加→手数料収入の拡大という好循環を形成。2025年12月期の営業利益率は36.9%と高水準を維持している。

企業の強み

「オークションガイド2025」(日刊自動車新聞社)によると、ASNETは国内146会場(サテライト含む)のオートオークションに接続し、2024年の国内オークション出品台数8,122,770台のうち7,619,101台をカバー。同業他社を上回る最多接続数が差別化の核心となっている。

2025年12月末時点の会員数は83,749(2019年比約32%増)。年間取扱情報掲載台数は約1,212万台(前年比約114万台増)。ASワンプラサービスの平均掲載台数は21.3万台。規模の大きさが出品者・落札者双方を引き付けるネットワーク効果を生み出している。

2025年12月期の売上高6,463百万円に対し営業利益2,385百万円、営業利益率36.9%。従量課金型の手数料収入モデルと低固定費構造により高い利益率を実現。営業キャッシュ・フローは2,733百万円(前年比17.1%増)と利益を上回るキャッシュ創出力を持つ。

エンヴァリスの着眼点

2026年1Q累計の売上高1,791百万円(前年同期比+8.7%)、営業利益745百万円(同+16.4%)、四半期純利益480百万円(同+17.0%)はいずれも好調。通期予想売上高6,610百万円に対する1Q進捗率は27.1%、通期予想営業利益2,372百万円に対する進捗率は31.4%と、利益進捗が売上進捗を上回っており、上期偏重の収益構造を踏まえても計画達成の蓋然性は高い。

1Q単体では増益基調にあるものの、通期業績予想は売上高6,610百万円(前期比+2.3%)に対し営業利益2,372百万円(同▲0.5%)と減益予想を据え置いている。販売費及び一般管理費が1Q累計で573百万円(前年同期518百万円、+10.5%増)と売上高増加率を上回るペースで増加しており、下半期の費用動向が通期利益の鍵を握る。

業績予想の修正は現時点でなし。

外部要因として、2026年1〜3月の中古車登録(届出)台数は前年同期比+1.1%の178.2万台と微増した一方、新車販売台数は同▲2.5%の125.3万台と微減。中古車流通台数は新車販売台数の影響を大きく受けるため、新車販売の低迷が中期的に中古車流通量を抑制するリスクがある。

また米国通商政策をめぐる不透明感も間接的な下押し要因として注視が必要。

成長戦略

会員数拡大・ASワンプラ取引台数増加・システム機能強化の三位一体で収益基盤を強化

中古車取扱事業者に加え、自動車関連事業者を含む幅広い事業者を対象に営業活動を展開。2026年3月末の会員数は84,403(前年同期比+3,085、+3.8%)と着実に増加しており、代理店施策の実施も会員獲得を後押し。

2026年1Q取引台数28,691台(前年同期比+20.8%)と高成長を継続。売上高も873百万円とオークション代行サービスを上回り主力サービスへ成長。既存会員の利用促進施策と機能拡充が奏功している。

新たな金融支援サービスの提供、自社開発AI機能の導入拡大、スマホアプリ化によるサービス利便性向上を推進。既存会員の稼働率向上と新規会員獲得の両面に寄与することが期待される。

2026年3月末の稼働会員数は18,130(前年同期比+510、+2.9%)と増加。定期的な営業活動と代理店施策により既存会員の利用促進を図り、取引台数の底上げを目指す。稼働会員数の横ばい傾向からの脱却が課題。

最終更新: 2026年7月17日