事業内容
株式会社Ridge-iは2016年創業のAI専業テクノロジーカンパニーで、ディープラーニング等の先端技術を活用し企業・社会課題を解決するカスタムAIソリューション事業を中核に展開する。戦略策定・データアセスメント・開発・保守運用まで一気通貫でサービスを提供し、製造業を中心とした大手企業が主要顧客層。
2024年7月期末に株式会社スターミュージック・エンタテインメントを子会社化し、動画広告・音楽制作を軸とするデジタルマーケティング事業を加え、2025年7月期より2セグメント体制に移行。2023年4月に東京証券取引所グロース市場に上場。
2025年9月にはSBIホールディングスと資本業務提携を締結した。
ビジネスモデル
カスタムAIソリューション事業では、AI活用コンサルティング・AI開発サービス(売上の約70%)がフロー収益の主体。開発後はAI保守運用サービス・AIライセンス提供によるストック収益へ移行する構造を持つ。
デジタルマーケティング事業では、SNS広告制作・運用のフロー収益に加え、保有楽曲からの印税・著作権使用料というIP積み上げ型のストック収益が加わる。2025年7月期の売上総利益率は51.1%、営業利益率は10.9%。
企業の強み
AI・エンジニアリング・ビジネスの3領域のプロフェッショナルがワンチームで対応し、戦略策定から現場運用まで切れ目なく支援する体制を構築。製造業を中心に荏原環境プラントとのごみ識別AI共同開発(2019年運用開始)など多数の実運用実績を保有する。
2018年に衛星データ解析サービスを開始し、内閣府「宇宙開発利用大賞」を2020年・2022年・2024年の3回受賞。2025年7月期の人工衛星AI解析売上高は280,996千円で、カスタムAIソリューション事業売上の約22%を占める。
JAXA宇宙戦略基金等の市場拡大を背景に官民両面でのアプローチを継続している。
2020年4月にISO/IEC27001:2013及びJISQ27001:2014の認証を取得。顧客の機密情報・個人情報を扱うAI開発・運用において、情報セキュリティ基本規程の制定と従業員教育を継続実施しており、大手企業との長期プロジェクト継続の基盤となっている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年7月期第3四半期累計(2025年8月〜2026年4月)は売上高2,078百万円(前期比1.5%増)、営業利益401百万円(同51.2%増)、親会社株主帰属純利益249百万円(同88.2%増)。売上高の伸びは小幅だが、売上原価の削減(前期比10.1%減)により売上総利益率が51.2%→56.8%へ大幅改善。
カスタムAIソリューション事業がセグメント利益349百万円(前期比142.1%増)と急拡大し、デジタルマーケティング事業の減益(セグメント利益52百万円、同57.1%減)を吸収。市場環境として生成AI需要の拡大・企業のDX投資継続が追い風となっており、SBIグループからの大型受注(4億円規模)の一部売上計上も寄与。
通期予想は売上高2,900百万円・営業利益500百万円(前期比76.6%増)に上方修正済み。財務面では第三者割当増資により総資産4,362百万円・自己資本比率81.0%と盤石な財務基盤を確立。
成長戦略
カスタムAI特化・AXデリバリー体制構築・SBI連携大型案件獲得で収益拡大
2025年9月の資本業務提携を基盤に、SBIの金融データ・企業ネットワークを活用した大型AIプロジェクトを獲得。2026年3月に4億円規模の大型案件を受注し第3四半期累計に一部売上計上済み。今後も同グループからの案件拡大が期待される。
2026年5月に創研情報株式会社(売上高975百万円、従業員80名)を200百万円で子会社化。PM約10名・常駐型エンジニア約60名を取り込み、AI構想から本番運用・継続改善までを自社グループ内で完結できるAXデリバリー体制を構築。大型AX案件の受注・遂行能力を抜本的に強化する。
スターミュージック・エンタテインメントをSBIホールディングスへ921百万円で譲渡(2026年7月16日予定)。売却益79百万円(概算)を特別利益計上予定。マネジメント・AI人材をカスタムAIソリューション事業に集中させ、資本効率と持続的企業価値向上を図る。
大型AIプロジェクト完了後の保守運用フェーズへの移行により、継続的なストック収益を積み上げる。2026年3月からSBIグループ案件の保守運用が拡大しており、第3四半期累計のAI保守運用売上高は124百万円。フロー型開発受託との組み合わせで収益の安定性を高める。
最終更新: 2026年7月17日

