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株式会社Ridge-i

5572東証グロース情報通信業

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株式会社Ridge-i5572

事業内容

株式会社Ridge-iは2016年創業のAI専業テクノロジーカンパニーで、ディープラーニング等の先端技術を活用し企業・社会課題を解決するカスタムAIソリューション事業を中核に展開する。戦略策定・データアセスメント・開発・保守運用まで一気通貫でサービスを提供し、製造業を中心とした大手企業が主要顧客層。

2024年7月期末に株式会社スターミュージック・エンタテインメントを子会社化し、動画広告・音楽制作を軸とするデジタルマーケティング事業を加え、2025年7月期より2セグメント体制に移行。2023年4月に東京証券取引所グロース市場に上場。

2025年9月にはSBIホールディングスと資本業務提携を締結した。

ビジネスモデル

カスタムAIソリューション事業では、AI活用コンサルティング・AI開発サービス(売上の約70%)がフロー収益の主体。開発後はAI保守運用サービス・AIライセンス提供によるストック収益へ移行する構造を持つ。

デジタルマーケティング事業では、SNS広告制作・運用のフロー収益に加え、保有楽曲からの印税・著作権使用料というIP積み上げ型のストック収益が加わる。2025年7月期の売上総利益率は51.1%、営業利益率は10.9%。

企業の強み

AI・エンジニアリング・ビジネスの3領域のプロフェッショナルがワンチームで対応し、戦略策定から現場運用まで切れ目なく支援する体制を構築。製造業を中心に荏原環境プラントとのごみ識別AI共同開発(2019年運用開始)など多数の実運用実績を保有する。

2018年に衛星データ解析サービスを開始し、内閣府「宇宙開発利用大賞」を2020年・2022年・2024年の3回受賞。2025年7月期の人工衛星AI解析売上高は280,996千円で、カスタムAIソリューション事業売上の約22%を占める。

JAXA宇宙戦略基金等の市場拡大を背景に官民両面でのアプローチを継続している。

2020年4月にISO/IEC27001:2013及びJISQ27001:2014の認証を取得。顧客の機密情報・個人情報を扱うAI開発・運用において、情報セキュリティ基本規程の制定と従業員教育を継続実施しており、大手企業との長期プロジェクト継続の基盤となっている。

エンヴァリスの着眼点

2026年7月期第3四半期累計の営業利益率は19.3%と会社想定を上回る水準で着地。売上高は前期比1.5%増にとどまるが、売上原価が前期比10.1%減(998百万円→898百万円)となり粗利率が大幅改善。

カスタムAIソリューション事業のセグメント利益が前期比142.1%増と急拡大し、デジタルマーケティング事業の減益(前期比57.1%減)を補って余りある構造となっている。通期業績予想は売上高2,900百万円・営業利益500百万円(前期比76.6%増)に修正済みで、第3四半期累計の営業利益進捗率は80.3%に達しており、通期達成の蓋然性は高い。

2026年5月に創研情報(売上高975百万円、従業員80名)の子会社化(取得原価200百万円)と、スターミュージック(譲渡価額921百万円)のSBIへの売却を同時決議。デジタルマーケティング事業を切り離しカスタムAIソリューション事業に特化する方向性は明確だが、創研情報の統合効果(のれん金額・のれん償却負担・FDE人材転換の進捗)は現時点で未確定。

また、スターミュージック譲渡に伴い2026年7月期通期で関係会社株式売却益79百万円(概算)が特別利益に計上される予定であり、通期純利益の押し上げ要因となる点も留意が必要。

2025年9月の第三者割当増資(資本金・資本剰余金各529百万円増加)により、2026年4月末時点の自己資本比率は81.0%(前期末77.0%)、現金及び預金は3,269百万円(前期末1,828百万円)と財務基盤が大幅に強化された。無借金経営を維持しており、創研情報買収(200百万円)も自己資金で充足。

一方、市場環境として生成AI需要の急拡大が追い風となっているが、AI技術の急速な進化・競合の参入激化・特定顧客(SBIグループ)への依存度上昇は引き続き注視すべきリスクである。

成長戦略

カスタムAI特化・AXデリバリー体制構築・SBI連携大型案件獲得で収益拡大

2025年9月の資本業務提携を基盤に、SBIの金融データ・企業ネットワークを活用した大型AIプロジェクトを獲得。2026年3月に4億円規模の大型案件を受注し第3四半期累計に一部売上計上済み。今後も同グループからの案件拡大が期待される。

2026年5月に創研情報株式会社(売上高975百万円、従業員80名)を200百万円で子会社化。PM約10名・常駐型エンジニア約60名を取り込み、AI構想から本番運用・継続改善までを自社グループ内で完結できるAXデリバリー体制を構築。大型AX案件の受注・遂行能力を抜本的に強化する。

スターミュージック・エンタテインメントをSBIホールディングスへ921百万円で譲渡(2026年7月16日予定)。売却益79百万円(概算)を特別利益計上予定。マネジメント・AI人材をカスタムAIソリューション事業に集中させ、資本効率と持続的企業価値向上を図る。

大型AIプロジェクト完了後の保守運用フェーズへの移行により、継続的なストック収益を積み上げる。2026年3月からSBIグループ案件の保守運用が拡大しており、第3四半期累計のAI保守運用売上高は124百万円。フロー型開発受託との組み合わせで収益の安定性を高める。

最終更新: 2026年7月17日