事業内容
オープンワーク株式会社は2007年創業、「OpenWork」ブランドで社員クチコミデータを核としたワーキングデータプラットフォームを運営する。2025年12月末時点で約81,000社・約2,060万件のクチコミデータ、登録ユーザー約775万人を擁し、個人の転職・就職支援から企業向け採用支援(OpenWorkリクルーティング)、機関投資家向けオルタナティブデータ提供(FIS)、人的資本経営支援(DAP)まで、蓄積データを多面的に活用するプラットフォームビジネスを展開する。
主要顧客は転職・就職を検討する個人ユーザー、採用活動を行う企業・人材紹介エージェント、および国内外の機関投資家。東京証券取引所グロース市場に2022年12月上場。
ビジネスモデル
収益は主に①OpenWork(有料会員課金+提携企業への送客紹介料)、②OpenWorkリクルーティング(求人企業・人材紹介エージェントからの成功報酬および基本利用料)、③オルタナティブデータサービス(FIS・DAPのデータ提供料)の三本柱で構成される。2025年12月期の売上構成はOpenWork 1,244百万円(26.7%)、OpenWorkリクルーティング 3,248百万円(69.8%)、オルタナティブデータサービス 162百万円(3.5%)。
ユーザーがクチコミを投稿することでデータが蓄積され、そのデータが求職者・企業・投資家それぞれに価値を提供するネットワーク効果型モデルである。
企業の強み
2025年12月末時点で約81,000社・約2,060万件の社員クチコミデータを保有し、東証プライム・スタンダード・グロース上場企業の90%以上をカバー。2007年の創業以来18年間の継続的な蓄積により、競合が短期間で模倣困難な質・量のデータ資産を形成している。
クチコミの信頼性維持のためAI機械審査と専任スタッフによる目視審査を全投稿に実施。
OpenWorkリクルーティングの2025年12月期営業収益は3,248百万円(前期比34.2%増)。重要KPIである累計Web履歴書登録数は約165万件(前期比23.4%増)、契約社数は約4,400社、求人掲載数は約9.9万件に達し、プラットフォームとしての規模拡大が継続している。
2025年12月期の営業利益率は25.8%(営業利益1,199百万円)。有利子負債ゼロで総資産8,407百万円のうち純資産6,868百万円(自己資本比率81.7%相当)と財務基盤は極めて健全。営業CFは1,425百万円を創出しており、内部資金による成長投資が可能な収益構造を維持している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2022期から2025期にかけて売上高は2,037百万円→4,654百万円と4期で2.3倍に拡大。2026年第1四半期は営業収益1,376百万円(前年同期比+31.5%)、営業利益504百万円(同+55.4%)、四半期純利益352百万円(同+57.8%)と増収増益が加速。
営業費用は前年同期比+20.7%増にとどまり、収益拡大が費用増を上回ることで利益率が改善。外部環境として採用市場は安定的に推移しているが、中東情勢・米国通商政策に起因する景気下振れリスクへの警戒が高まっている。
第2四半期以降はBNGパートナーズ連結化により業績の規模・構造が変化する見込み。
成長戦略
クチコミDB拡充・リクルーティング成長・BNG統合シナジーの三軸で拡大
累計Web履歴書登録数(約175万件)の拡大と既存顧客の採用活動活性化・求人数増加を通じ、採用成功報酬収入を拡大。広告投資によるユーザー・Web履歴書獲得を継続し、エージェント活動の活性化も収益に寄与。2026年第1四半期は前年同期比43.5%増と高成長を維持。
スタートアップ・CxO人材紹介に強みを持つBNGパートナーズ(約5万人タレントプール)を2026年4月1日付で完全子会社化。OpenWorkのハイレイヤーユーザー層とBNG社タレントプールの重複を活かした相互送客・顧客基盤シナジーの実現と、人材紹介事業の付加価値向上を目指す。
「OpenWorkリクルーティング」への送客とのバランス調整を図りながら、OpenWorkの営業収益を概ね維持する方針。2026年第1四半期は前年同期比8.3%増の335百万円。今後は第1四半期水準程度での推移を見通しており、安定的な収益基盤として機能させる。
社員クチコミデータを活用した機関投資家向けオルタナティブデータ販売(FIS・DAP)を展開し、採用市場依存度を低減しながら新たな収益柱の育成を図る。ワーキングデータの多角的活用による収益源の多様化が中長期的な課題。
最終更新: 2026年7月17日

