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株式会社テリロジーホールディングス

5133東証スタンダード情報通信業

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事業内容

株式会社テリロジーホールディングスは、2022年11月に純粋持株会社として設立され、中核子会社の株式会社テリロジーを中心に子会社7社・関連会社3社を傘下に持つITソリューション企業グループである。事業はネットワーク部門(ルータ・スイッチ・無線LAN等の販売・構築)、セキュリティ部門(OT/IoTセキュリティ・CTIサービス・ログ管理クラウド等)、ソリューションサービス部門(多言語通訳・RPA・インバウンドメディア・DX支援等)の3部門で構成される。

政府・自治体・文教・グローバル企業を主要顧客とし、1989年の創業以来蓄積した先端技術の発掘・導入力を強みとする。

ビジネスモデル

海外先進ベンダー製品の国内販売・構築に加え、自社開発製品(THX・EzAvater等)やクラウドサービス(CloudTriage・ログ管理分析サービス等)を組み合わせて提供する。製品販売の一時収益に加え、24時間365日対応の保守契約・サブスクリプション型クラウドサービスによる継続収益も積み上げる構造を持つ。

グループ各社の専門性を活かしたクロスセルにより、顧客の多様なITニーズを一括対応する。

企業の強み

社会インフラや製造業向けOT/IoTセキュリティは国内大手企業・公共インフラ分野での大規模導入が極めて好調に推移し、中堅製造業からの引き合いも過去最高水準を記録した。コンステラセキュリティジャパン社は総務省・防衛省・警察庁向け案件を推進するなど、官公庁分野での実績を着実に積み上げている。

ネットワーク・セキュリティ・ソリューションサービスの3部門に加え、多言語通訳(テリロジーサービスウェア)、インバウンドメディア(IGLOOO)、DX支援(クレシード)、音声ソリューション(ログイット)等の専門子会社を擁し、特定分野の需要変動リスクを分散しながら複数の成長ドライバーを保有する。

2026年3月期末の受注残高は4,534百万円(前期比19.1%増)に達しており、翌期以降の売上計上が見込まれる案件が積み上がっている。受注高11,372百万円に対し売上高10,646百万円と受注が売上を上回る状態が継続しており、短期的な売上の視認性が高い。

エンヴァリスの着眼点

過去3期(2023〜2025年3月期)は売上高が急拡大する一方で営業利益率が1〜3%台に低迷し、スケールメリットが利益に反映されない構造的課題が指摘されていた。2026年3月期は営業利益549百万円・営業利益率5.2%と明確な改善を示しており、固定費吸収効果や高付加価値サービス比率の向上が寄与した可能性がある。

ただし、一過性要因の有無や持続性については引き続き検証が必要。

2026年3月期末の前渡金は2,619,929千円(資産合計の約25%)と高水準を維持しており、仕入先への前払いに伴う運転資本の拡大が続いている。また、のれん769,893千円の償却負担とM&A後の統合リスクも注視が必要。

資産合計が10,261,396千円へ拡大する中、ROA・ROEの改善ペースが投資家の評価軸となる。

2026年5月14日開示の決算短信について、投資有価証券(訂正後499,246千円)とその他(訂正後39,016千円)の科目誤記載が判明し、同月26日に訂正開示が行われた。損益・資産合計への影響はないものの、開示後に誤りが発覚した事実は、グループ拡大に伴う連結財務管理プロセスの整備状況に対する投資家の注目を高める可能性がある。

成長戦略

OT/IoTセキュリティ・クラウドセキュリティ・インバウンドDXの3軸で成長加速

サイバー攻撃増加を背景に製造業・社会インフラ事業者向けOT/IoTセキュリティ需要が拡大。先行参入の優位性を活かし、既存顧客基盤からの横展開と新規開拓を推進。DDoS攻撃被害増加によるRadware社製品の引き合い増加も追い風。

自社開発クラウドセキュリティサービスを大手企業およびSOC事業者へ展開し、ストック型収益の積み上げを図る。高付加価値サービス比率の向上が2026年3月期の利益率改善に寄与したとみられる。

好調なインバウンド需要を背景に多言語通訳サービスおよびプロモーション事業が伸長。ITソリューション以外の収益源として事業ポートフォリオの多様化に貢献しており、2026年3月期の増収要因の一つとなっている。

のれん残高が769,893千円へ拡大していることが示すように、M&Aによるグループ強化を継続。Windows11対応PCリプレイスやDX推進支援に伴うシステム開発・インフラ案件の増加も取り込み、売上規模の拡大と収益多様化を図る。

最終更新: 2026年7月19日