事業内容
プレミアアンチエイジング株式会社は2009年創業のアンチエイジングカンパニー。スキンケア・ヘアケア・インナーケア製品を「デュオ」「カナデル」「クレイエンス」等の複数ブランドで展開するアンチエイジング事業(売上構成比約80%)と、2023年1月に子会社化した株式会社ベネクスを通じたリカバリーウェア事業(同約20%)の2事業を運営する。
主要顧客は国内の美容意識の高い女性層を中心に、ビジネスパーソンや主婦(夫)など幅広い層に及ぶ。通信販売・卸売販売・ECモール・海外越境ECの多チャネル戦略を採用し、2025年7月期の売上高は16,160百万円。
ビジネスモデル
アンチエイジング事業では、自社ECサイトを通じた定期販売(通信販売売上の大半を占めるストック型収益)が中核。製造は外部委託し、商品企画・開発・マーケティング・CRMに経営資源を集中させるファブレス型運営。
卸売販売は全国約18,000店舗に配荷。リカバリー事業は糸づくりから縫製まで一気通貫のサプライチェーンを持つベネクスが担い、オンライン・百貨店・直営店の複合チャネルで展開する。
企業の強み
デュオ「ザ クレンジングバーム」は2018年〜2024年の7年連続でクレンジングバームブランドシェアNo.1(富士経済調べ)を獲得。2025年1月には累計出荷個数5,000万個を突破し、2025年2月の15周年リニューアルでは@cosmeベストコスメアワード2025上半期新作ベストコスメを獲得するなど、ブランド価値の持続的な維持・向上を実現している。
2025年7月末時点で通信販売の累計アカウント数は約390万件に達する。定期販売は通信販売売上高の大半を占めるストック型収益モデルであり、CRM施策の拡充により定期顧客のLTVは上昇傾向にある。
広告宣伝費の効率化(売上高広告宣伝費率24.3%、前期比6.9ポイント減)と組み合わせ、収益構造の改善に寄与している。
子会社ベネクスのリカバリー事業は2025年7月期に売上高3,233百万円(前期比60.0%増)と期初計画を大幅に上回る成長を実現。一方、財務面では借入金の返済を進め、自己資本比率は65.07%と健全な水準を維持。現金及び現金同等物残高は4,655百万円を確保しており、財務体質の改善が進んでいる。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2021期売上高32,815百万円をピークに減収が続き、2026期通期予想は13,500百万円(前期比16.5%減)と下方修正された。2026年7月期第3四半期累計(9ヶ月)の売上高は10,591百万円(前年同期比15.3%減)、営業利益742百万円(同41.4%減)、経常利益833百万円(同31.3%減)、親会社株主帰属四半期純利益542百万円(同28.9%減)。
アンチエイジング事業の通信販売における新規獲得の広告効率低下が主因。リカバリー事業は12.7%増収も先行投資で営業損失。
外部環境として、原油高に伴う物価上昇で消費者マインドが悪化しているものの、政府補助金によるエネルギー価格抑制や賃金上昇による実質所得回復が個人消費を下支えしている。財政状態は総資産10,474百万円、自己資本比率67.9%と健全性を維持。
成長戦略
アンチエイジング事業の底打ち・反転とリカバリー事業の成長加速による2軸成長
未トライアル層へのリーチ強化(スキンケア3品セットのトライアルセットオファー等)による新規獲得施策を継続しつつ、定期顧客の継続率向上プロモーションやクロスセル促進に向けた新商品・限定品投入でLTV向上を図る。ただし現時点では新規獲得の減少を補うには至っていない。
「ザ クレンジングバーム」シリーズ全面リニューアル後、@cosmeベストコスメアワード受賞を契機とした卸売先企業との連携プロモーションを継続展開。店頭販売は堅調に推移しており、卸売販売専用新ブランド「ララスキン」等のテストマーケティングも継続中。
「デュオ クレンズセラム ピール&ブースト」(@cosmeベストコスメアワード2026上半期新作ベストクレンジング第3位受賞)、「カナデル プレミアモイストクール」、「レインカ ステムトリートメント リカバリーマスク」等を順次投入し、ブランドポートフォリオの拡充を図る。
旗艦ブランド「スタンダードドライプラス」に加え、「リカバリークールプラス」「コンフォートポンチ」等が百貨店等オフラインで着実に販売を伸ばし、前年同期比12.7%増を達成。ブランド認知向上のための広告宣伝費投下と採用等の組織強化を継続しており、先行投資フェーズにある。
最終更新: 2026年7月17日

