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株式会社レナサイエンス

4889東証グロース医薬品

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株式会社レナサイエンス4889

事業内容

株式会社レナサイエンスは2000年設立の大学発創薬ベンチャーで、東京証券取引所グロース市場に上場。がん・抗加齢・長寿・呼吸器疾患など加齢関連疾患を対象に、医薬品(PAI-1阻害薬RS5614・RS5441)、医療機器(ディスポーザブル極細内視鏡)、AIプログラム医療機器(維持血液透析支援・呼吸機能検査診断等)という多様なモダリティを開発する。

東北大学・広島大学にオープンイノベーションラボを設置し、医師主導治験を活用した効率的な開発を推進。国内外の製薬企業・医療機器企業へのライセンスアウトを通じた医療イノベーション創出を事業の核とする。

ビジネスモデル

国内外の大学・研究機関との共同研究でシーズを育成し、医師主導治験でPoC(概念実証)を取得後、製薬企業等へライセンスアウトする。収益形態はアップフロント一時金・開発マイルストーン・販売マイルストーン・ロイヤリティの4種。

公的研究助成金(AMED等)を積極活用することで自己負担研究開発費を圧縮し、少人数・少資本で複数パイプラインを並行推進する構造を持つ。

企業の強み

2026年5月末時点で医師主導治験等31件(実施済24件・実施中5件・実施予定2件)の実績を有し、2027年3月期に7本のパイプラインを臨床試験中(第Ⅲ相3本・第Ⅱ相3本・臨床研究1本)。全て未承認薬(first-in-human)を対象とした新規適応であり、GLP・GMP・GCPを厳格遵守した薬事承認取得可能な試験設計が特徴。

RS5614の物質特許は日本・米国・欧州・カナダ・豪州・中国・韓国・インドで登録済み。用途特許(CML・免疫チェックポイント・線溶系・エフェロサイトーシス・抗加齢)を追加出願し権利期間を2041年まで延長。

悪性黒色腫では厚生労働大臣指定「希少疾病用医薬品」を取得し、薬価算定の市場性加算と再審査期間延長による独占期間確保を実現。

2026年3月期の研究開発費総額201,663千円に対し、AMED等公的資金3,629万円を獲得し自己負担を165,360千円に抑制。CML第Ⅲ相・悪性黒色腫第Ⅲ相・非小細胞肺がん後期第Ⅱ相・維持血液透析AI・糖尿病AIで公的資金を確保済み。

第三者割当増資(CVI Investments)により現金及び預金3,402百万円を確保し複数の第Ⅲ相試験継続が可能な財務基盤を構築。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の事業収益は68百万円(前期比48.3%減)、営業損失は357百万円(前期179百万円の損失から約2倍に拡大)、当期純損失は301百万円(前期は特別利益304百万円計上により113百万円の黒字)。前期の黒字は債務免除益304百万円・解約金収入20百万円という一時的特別利益によるものであり、実態は継続的な赤字構造。

当期は特別利益がゼロとなり実態が顕在化した。2027年3月期予想は事業収益43百万円・営業損失585百万円とさらなる損失拡大を見込んでおり、収益化の道筋は依然として不透明。

悪性黒色腫第Ⅲ相試験は2026年4月時点で124例中89例が登録済みと順調に進捗。血管肉腫第Ⅱ相試験ではPFS4.0ヶ月・OS20.8ヶ月と既存治療(パゾパニブ:2.8ヶ月・12.1ヶ月)を凌駕する速報結果を取得し、速やかな第Ⅲ相試験移行を予定。

台北医学大学とのブリッジング試験契約締結により台湾での薬事承認も視野に入る。一方、全身性強皮症に伴う間質性肺疾患の第Ⅱ相試験では主要評価項目(%FVC変化量)でプラセボ群に対する有意な上乗せ効果が認められず、パイプラインの選別が今後の課題となる。

エクイティ・プログラム契約に基づき新株予約権(第4〜7回、潜在株式数692,300株)が残存しており、行使された場合の希薄化リスクに留意が必要。一方、XPRIZE Healthspanセミファイナリスト入賞(賞金25万米ドル取得)を契機に、ノースウエスタン大学・KAIMRC・台北医学大学との基本合意書を締結し、抗加齢・長寿分野での国際臨床試験展開が具体化しつつある。

2026年8月のTOP10(ファイナリスト)選出(賞金100万米ドル)の可否が短期的な注目イベントとなる。超高齢化という外部環境として市場環境の追い風はあるが、臨床的有効性の実証が前提条件であり、不確実性は高い。

成長戦略

PAI-1阻害薬の第Ⅲ相完遂・薬事承認とSaMD事業化による二層収益構造の確立

国内18施設・124例を対象としたランダム化プラセボ対照二重盲検第Ⅲ相試験を実施中。2026年4月時点で89例登録済みと順調に進捗。希少疾病用医薬品指定により優先審査・市場性加算・独占期間延長の恩恵を受ける。台北医学大学とのブリッジング試験契約により台湾での薬事承認も並行して追求。

第Ⅱ相試験でPFS4.0ヶ月・OS20.8ヶ月と既存治療(パゾパニブ:2.8ヶ月・12.1ヶ月)を凌駕する速報結果を取得。治験総括報告書は2026年6月頃を予定しており、結果確定後に速やかに第Ⅲ相試験を実施する方針。国内約300人の極めて希少ながんであり、早期承認の可能性がある。

臨床性能試験で正解率92.2%(目標80%を10%超過)を達成し専門医に対する非劣性を実証。ニプロとの共同開発契約変更覚書を締結し薬事承認申請・事業化を加速。東レ・メディカルとも共同開発契約を締結済み。AMEDから調整費143,000千円の追加配賦を受け実用化を加速中。

XPRIZE Healthspanセミファイナリスト(TOP40)入賞・賞金25万米ドル取得。セミファイナル臨床試験(20例・16週間投与)を東北大学で実施し、速報結果は2026年5月中頃を予定。

ノースウエスタン大学・KAIMRC・台北医学大学との基本合意書を締結し、ファイナル試験(TOP10選出後)の共同実施体制を構築。2026年8月のTOP10選出が次の重要マイルストーン。

局所進行非小細胞肺がんを対象に化学放射線療法+デュルバルマブへのRS5614併用を検討する後期第Ⅱ相試験を2026年4月に広島大学病院など12医療機関と開始。AMED令和8年度「臨床研究・治験推進研究事業」に採択されたことで当初想定より費用支出が減少し、2027年3月期から2029年3月期の収益性改善が見込まれる。

最終更新: 2026年7月19日