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ネクストウェア株式会社

4814東証スタンダード情報通信業

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ネクストウェア株式会社4814

事業内容

ネクストウェア株式会社は、AI・クラウド・セキュリティを基盤としたITソリューション事業(ソリューション事業)と、連結子会社・株式会社OSK日本歌劇団による歌劇興行・デジタルコンテンツ事業(エンターテインメント事業)の2事業を展開する。ソリューション事業では、ITシステムのコンサルティング・設計・開発・運用保守に加え、顔認証・設備異常予兆検知・ドローン点検・防災インフラ向けプラットフォーム型AIソリューションなど次世代AI領域への転換を推進中。

主要顧客は製造・流通小売・建設・公共インフラ分野の企業。エンターテインメント事業は国内外公演・デジタルコンテンツ配信を通じてブランド拡大を図る。

2000年に大阪証券取引所(現東京証券取引所スタンダード市場)に上場。

ビジネスモデル

ソリューション事業は、顧客企業からのITシステム受託開発・運用保守契約を主収益源とし、顔認証・設備異常予兆検知・ドローン点検等の自社開発AIソリューションの販売・導入支援で付加価値を提供する。エンターテインメント事業は、自主公演チケット販売・企業向けレビューショー契約・デジタルコンテンツ配信・株主優待制度を通じた協賛企業獲得を収益源とする。

資金需要は主として自己資金で充当し、外部借入依存度は低い。

企業の強み

2025年4月入社の新卒技術者30名を次世代AI人材として採用・育成し、研究開発費82,885千円を計上。地下坑道空間での自動自律型ドローン点検実証検証で良好な結果を得るなど、商用化に向けた技術的裏付けを進展させた。顔認証・設備異常予兆検知・AIガバナンス等5分野で研究開発を継続している。

2026年3月期末の自己資本比率は72.6%と高水準を維持。長期借入金残高は極めて少額で、財務活動によるキャッシュアウトは1百万円にとどまる。特別損失計上後も純資産760百万円を確保しており、新たなキャッシュアウトを伴わない資産評価見直しであることが確認されている。

2022年に創立100周年を迎えたOSK日本歌劇団は、2023年NHK連続テレビ小説「ブギウギ」出演、2025年大阪・関西万博関連イベント出演、英国・マンチェスター公演への出演を実施。2024年8月導入の株主優待制度が新規顧客・協賛企業獲得に寄与していることが有報に記載されている。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の営業損失は282百万円と前期(75百万円の損失)から大幅に拡大した。売上高は2,875百万円と前期比4.5%減少し、販売費及び一般管理費は934百万円と前期比77百万円増加している。

特別損失として投資有価証券評価損124百万円・減損損失62百万円を計上し、当期純損失は462百万円に達した。利益剰余金の累積赤字は675百万円に膨らんでおり、収益構造の抜本的改善が急務である。

会社は2027年3月期に売上高3,300百万円(前期比14.8%増)、営業利益50百万円、当期純利益30百万円を予想している。ただし、ソリューション事業では従来型システム開発市場が次世代AIの登場により急速に縮小しており、外部環境として市場構造変化が逆風となっている。

新卒技術者30名の即戦力化や次世代AIソリューションの受注獲得が計画通りに進まない場合、予想達成は困難となるリスクがある。

2026年3月期の営業活動によるキャッシュ・フローは136百万円の支出となり、前期の2百万円の収入から悪化した。現金及び現金同等物の期末残高は289百万円(前期443百万円)まで減少している。

会社は自己資本比率72.6%を強調するが、営業CFがマイナスで推移する中、現金の減少ペースが続けば中期的な資金繰りへの影響が生じる可能性がある。2027年3月期の黒字転換と営業CF改善が資金面での重要な節目となる。

成長戦略

次世代AI活用を中核とした事業構造転換とクラウド型ストック収益モデルへの移行

2025年4月入社の新卒技術者30名に対する人材育成を実施するとともに、2026年4月入社予定の技術者採用活動を推進。次世代AIソリューション創出に係る試験研究費を計上し、エージェンティックAIの開発プロセス適用による開発標準化・スキル資産化を進める。

技能精通者の高齢化・人材不足を背景に社内業務知識継承支援サービスとして需要が拡大。次世代AI技術を取り入れたソリューション機能拡充を通じて支援型システムへの高度化を図り、旺盛な潜在需要の取り込みを目指す。

国内公共インフラ老朽化(インフラクライシス)を背景に、暗所狭所の地下坑道空間における実証検証で良好な結果を得た。商用化に向けた技術的裏付けを進展させており、引き続き重点投資分野として事業化を推進する。

従来の受託開発中心のフロー型収益モデルから、クラウド型事業モデルへの転換を推進し、安定的なストック型キャッシュフローの確立を目指す。事業ポートフォリオの見直しを進めつつ、収益性と資本効率を重視した投資・経営管理を徹底する。

OSK日本歌劇団の知名度向上を背景に地方公演の拡充と海外公演(英国・マンチェスター等)を通じた新規顧客層の獲得を図る。企業向けレビューショーの展開強化やコンテンツ二次利用の強化によりチケット収入依存からの収益多様化を推進する。

2026年3月期はセグメント損失72百万円と赤字転落しており、収益基盤の再確立が課題。

最終更新: 2026年7月19日