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株式会社トスネット

4754東証スタンダードサービス業

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株式会社トスネット4754

事業内容

株式会社トスネットは1977年に宮城県で設立された警備会社で、東証スタンダード市場に上場。当社グループは連結子会社16社で構成され、交通誘導警備・施設警備・列車見張り警備を中核とする警備事業(売上高の約86%)を主力とする。

これに加え、イベント・コンサート向け仮設電源供給事業(I・C・Cインターナショナル)、ビルメンテナンス事業(ビルキャスト)を展開。2025年7月にはメーリングサービス事業を売却し、コア事業への集中を進めた。

主要顧客はゼネコン・建設工事事業会社、オフィスビル・工場オーナー、イベント・コンサート主催者等。北海道から沖縄まで全国に拠点を持ち、M&Aとエリア戦略で空白地域への拡大を継続している。

ビジネスモデル

警備事業は有資格警備員を顧客現場に配置するサービスモデルで、受注単価交渉と資格保有者比率の向上により売上総利益率を重要KPIとして管理する。電源供給事業は仮設電源機材の保有・運用による高利益率モデル(セグメント利益率32.3%)で、警備事業とのシナジーにより大型イベント・コンサート案件を一体受注する。

M&Aで子会社を拡充し、グループ内でノウハウ・人材・システムを共有することで規模の経済を追求する。

企業の強み

I・C・Cインターナショナルが担う電源供給事業は2025年9月期売上高1,158百万円、セグメント利益374百万円、利益率32.3%を達成。前連結会計年度比で売上高7.5%増・利益15.2%増と高成長を維持しており、労働集約型の警備事業を補完する高収益源として機能している。

1977年の創業以来、M&Aと自社設立を組み合わせて連結子会社16社体制を構築。北海道から沖縄まで全国に拠点を持ち、2024年にはアイワ警備保障・NEXT株式会社を子会社化するなど直近まで積極的なM&Aを継続。空白地域への拠点拡大を成長戦略の柱に位置付けている。

国道・県道等の工事警備における検定合格者配置義務化や雑踏警備の配置基準施行を背景に、全警備職員の8割を資格保持者とする体制を目標として掲げ、有資格者の拡充を推進。列車見張り警備では有資格者増強により1Q前年同期比15.1%増を達成するなど、資格が受注機会の拡大に直結している。

エンヴァリスの着眼点

2026年9月期中間期の親会社株主に帰属する中間純利益は52百万円(前年同期271百万円)と大幅減益。主因は特別損失として計上された特別功労金300百万円(前年同期ゼロ)であり、経常利益段階では329百万円(前年同期比27.3%減)にとどまる。

一過性費用の影響を除けば収益力の毀損は限定的との見方もできるが、通期純利益予想536百万円の達成には下期での挽回が必要な状況である。

警備事業のセグメント損失は前年同期の24百万円から145百万円へ拡大。売上高も5,017百万円(前年同期比1.1%減)と微減であり、交通誘導警備が3,242百万円(前年同期比3.3%減)と主力部門で減収が続いている。

警備員の高齢化(60歳以上が全体の約半数)や採用難という業界構造的な課題が人件費コスト上昇圧力となっており、警備事業単体での収益改善が中長期的な課題である。

2026年9月期通期予想は売上高11,333百万円(前期比4.8%減)、営業利益510百万円(前期比40.7%減)、当期純利益536百万円(前期比29.2%減)。中間期時点で営業利益の進捗率は45.5%(232百万円/510百万円)と概ね計画線上にあるが、売上高進捗率は49.5%(5,613百万円/11,333百万円)とやや低水準。

メーリングサービス事業売却による売上剥落と特別功労金計上が通期業績を押し下げる主因であり、予想に変更はないと会社は表明している。

成長戦略

中期経営計画VISION for 50(Step.2)のもとDX・M&A・エリア拡大・電源供給強化を推進

施設警備をグループの重要商品と位置付け、首都圏を中心に積極的な営業展開を実施。2026年9月期中間期売上高1,552百万円(前年同期比4.5%増)と成長継続しており、警備事業内での収益ミックス改善に寄与している。

有資格者の増強により他警備事業の効率性も高める注力商品として位置付け。2026年9月期中間期売上高142百万円(前年同期比8.6%増)と成長継続。有資格者育成が競合差別化と受注拡大の両面に貢献している。

各種イベント・コンサート向け仮設電源提供およびテレビ局中継バックアップ等の受注拡大に注力。2026年9月期中間期は売上高516百万円(前年同期比6.2%減)、セグメント利益114百万円(同32.5%減)と減収減益となり、外部環境の変動影響が顕在化している。

全国16子会社体制のもと、空白地域への拠点拡大をM&Aで推進。自己資本比率77.5%、現金及び現金同等物5,112百万円(2026年3月末)の厚い財務基盤を活用した追加M&A実行余力を維持している。

警備業務・人事給与・会計システムの新システム本稼働によるDX推進で生産性向上を図る。労働集約型ビジネスにおける人件費コスト管理と警備員の高齢化・採用難への対応策として位置付けられている。

最終更新: 2026年7月17日