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株式会社東計電算

4746東証スタンダード情報通信業

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株式会社東計電算4746

事業内容

株式会社東計電算は1970年創業の独立系システムインテグレーターで、神奈川県川崎市に本社を置く。情報処理・ソフトウェア開発業務(売上高の約90%)、機器販売業務、リース等その他の業務の3セグメントで構成される。

業種別組織体制のもと、製造・流通・建設など特定業種に専門特化したSEを育成し、業種固有の業務ノウハウを蓄積したパッケージシステムの開発・販売・運用を行う。自社データセンターを活用したシステム運用業務(アウトソーシング)が成長を牽引しており、特定顧客への売上依存度が100分の10以上の先が存在しないほど顧客基盤は分散している。

東京証券取引所スタンダード市場上場。親会社は株式会社アップワード。

ビジネスモデル

業種別SEが顧客の業務課題を深く理解した上でパッケージシステムを開発・導入し、その後の運用保守・アウトソーシングを自社データセンターで継続受託することで、ストック型の安定収益を積み上げる。2025期のシステム運用業務売上高は11,995百万円(前期比10.2%増)と主力収益源に成長。

ハードウェア販売は導入時の補完的収益、リース・不動産賃貸は小規模ながら安定的なキャッシュを生む。運転資金は全額自己資金で賄い、無借金経営を維持している。

企業の強み

2025期の情報処理・ソフトウェア開発業務の営業利益率は31.0%(売上高18,703百万円、営業利益5,802百万円)。自社開発パッケージの横展開とシステム運用業務のストック収益化により、業界平均を大きく上回る高利益率を実現している。

売上高は2021期16,782百万円から2025期20,836百万円へ、営業利益は3,743百万円から6,271百万円へ、当期純利益は3,008百万円から5,374百万円へと5期連続で増収増益を達成。2025期の当期純利益は前期比19.5%増と加速している。

2025期末の受注残高は合計2,086百万円(前年同期比116.9%増)。うち情報処理・ソフトウェア開発業務が1,998百万円(同113.6%増)、機器販売業務が88百万円(同335.4%増)と大幅に積み上がっており、次期業績の下支えとなる可視性が高い。

エンヴァリスの着眼点

令和8年12月期第1四半期の親会社株主帰属純利益は1,475百万円(前年同期比18.0%増)と大幅増益。通期純利益予想5,501百万円に対する第1四半期進捗率は26.8%と概ね順調。

システム運用業務の堅調な推移がストック収益を下支えしており、外部環境が大きく悪化しない限り通期予想の達成蓋然性は高いと判断される。

総資産の約80%を投資有価証券(50,557百万円)が占める構造は、株式市場の変動が純資産・包括利益に直接影響する。令和8年第1四半期はその他有価証券評価差額金の増加により包括利益が2,571百万円と大幅プラスとなったが、前年同期は△554百万円と逆方向に振れた。

事業実態の評価に際しては営業利益ベースでの分析が不可欠であり、投資有価証券の時価変動を切り離した本業収益力の把握が重要。

経営者コメントでは、製造業・非製造業ともに景況感は改善しているものの、中東情勢悪化に伴う原油価格上昇が先行きの不透明要因として明示されている。外部要因として、原油高がユーザー企業のコスト負担を増大させ、情報化投資計画の見直しにつながるリスクは排除できない。

一方、AI関連需要の増加はIT投資の追い風として機能しており、両面の動向を継続的にモニタリングする必要がある。

成長戦略

情報システム資産活用によるサービス商品拡販とAI機能内蔵化で付加価値向上

自社データセンターと業種特化ノウハウを活用したシステム運用業務の受託拡大を重点課題とする。令和8年第1四半期においてもシステム運用業務が堅調に推移し、情報処理・ソフトウェア開発業務の売上高は前年同期比4.0%増を達成。ストック型収益の積み上がりが利益率改善を構造的に支えている。

自社が保有する情報システム資産をサービス商品として商品化し、積極的な営業展開を推進。令和8年第1四半期の経営者コメントでも「商品化の促進やシステム運用業務売上の拡大」を重点課題として明示。企業のIT化・デジタル化推進への関心の高まりを取り込む戦略。

各プロダクトへのAI機能内蔵化により付加価値を向上させ、運用負荷低減と顧客満足度向上を図る。市場環境としてAI関連需要の増加が製造業・非製造業の景況感改善に寄与しており、自社製品へのAI統合が差別化要因となることが期待される。

最終更新: 2026年7月17日