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株式会社ユー・エス・エス

4732・東証プライム・サービス業

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株式会社ユー・エス・エス4732

事業内容

株式会社ユー・エス・エスは、中古自動車取扱事業者を会員とするオートオークションを全国規模で運営する中古車流通総合企業である。1982年に名古屋会場を開設して以来、全国に20会場超を展開し、2026年3月期のオートオークション出品台数は3,504千台(前期比9.4%増)に達する。

主要顧客は中古車ディーラー・輸出業者等の法人会員(現車オートオークション登録会員49,176社)であり、オートオークション事業を中核に、中古自動車等買取販売、リサイクル、オートローン・売電等の補完事業を展開するグループ構成となっている。

ビジネスモデル

会員である中古車取扱事業者がオークションに出品・落札するたびに、出品手数料・成約手数料・落札手数料の三種類の手数料を徴収する会員制プラットフォームモデルを採用する。2026年3月期の落札手数料収入は34,856百万円(前期比14.2%増)と最大収益源であり、専用端末(USS JAPAN)・インターネット(CIS)経由の遠隔参加サービスも手数料収入に貢献する。

車両売買リスクを負わずに取引量に連動した手数料収入を得る構造が高い営業利益率(オートオークションセグメント65.3%)を実現している。

企業の強み

現車オートオークション登録会員数49,176社(前期比2.1%増)、CIS登録会員数36,279社(前期比3.2%増)を擁し、2025年暦年のオートオークション市場シェアは43.2%に達する。全国20会場超の物理的ネットワークと遠隔参加チャネルの組み合わせが、競合他社が短期間で模倣困難な会員基盤を形成している。

2026年3月期のオートオークションセグメント営業利益率は65.3%(営業利益58,584百万円)に達する。車両売買リスクを負わない手数料モデルにより、出品・成約台数の増加が直接利益に連動する高収益構造を持つ。

2022年3月期から2026年3月期にかけて連結営業利益率は51.0%から52.6%へと改善傾向にある。

2026年3月期末の有利子負債残高は2,098百万円と極めて低水準であり、現金及び現金同等物は88,933百万円を保有する。営業キャッシュフローは43,913百万円を創出し、配当金22,475百万円・自己株式取得16,000百万円の合計38,475百万円を株主に還元した。

ROEは20.1%と自社目標(20%以上)を達成している。

エンヴァリスの着眼点

新車税制変更(環境性能割廃止)による新車登録台数増加や中古車輸出市場の底堅さ等、外部環境が好転する中、出品・成約台数が想定を上回り、売上高31,256百万円(+14.1%)、営業利益16,150百万円(+9.8%)を記録。これを受け通期予想を売上高121,800百万円(前回119,800百万円から上方修正)等に見直しており、進捗は良好。

ただし通期成長率7.0%は前期実績9.5%増からは鈍化しており、下期以降の反動増効果剥落に注意が必要。

自己株式取得17,999百万円等により純資産は前期末比20,693百万円減少し190,273百万円、総資産も27,098百万円減少し243,031百万円となった。自己資本比率は76.8%と依然高水準だが、株主還元強化に伴うバランスシートの縮小傾向が続く点は資本効率評価上のポイントとなる。

第1四半期の設備投資は支出ベースで1,200百万円(前年同期比26.1%減)だが完工ベースでは1,100百万円(前年同期比147.3%増)と大幅増加。主要会場の建替え・増設投資が実際の稼働段階に入りつつあり、通期計画(完工ベース7,800百万円)に対する進捗を注視したい。

一方、リサイクル事業の急拡大(売上+80.9%)は非鉄金属相場の市況要因を含み、持続性の検証が必要。

成長戦略

設備投資による会場キャパシティ拡大と総還元性向100%超の株主還元強化を両輪で推進

完工ベース設備投資が前年同期比147.3%増となり、主要会場の建替え・立体駐車場増設が稼働段階に移行。出品・成約台数の増加余地を確保し、シェア拡大に寄与する見込み。

インターネット参加サービス「CIS」の月会費改定等により、出品・成約台数増加を上回る収益拡大を実現。会員基盤拡大と料率最適化を継続する方針。

第1四半期にToSTNeT-3で自己株式10,332,900株(17,999百万円)を取得し、年間配当予想も56.40円に増額。信託型従業員持株プランの再導入(2026年7月処分完了)も従業員インセンティブ強化の一環。

最終更新: 2026年8月4日