事業内容
株式会社CAC Holdingsは1966年創業の独立系ITサービスグループの純粋持株会社。連結子会社22社・持分法適用関連会社4社を擁し、国内IT(グループ売上の約74%)と海外IT(同約26%)の2セグメントで事業を展開する。
国内では(株)シーエーシーおよび(株)アークシステムを中核に、システム構築・システム運用管理・人事BPOサービスを提供。海外では米国・英国・中国・インド(Inspirisys Solutions Limited)・インドネシア(PT Mitrais)等の子会社を通じてシステム構築・運用・保守サービスを提供する。
金融・製造・情報通信業種を主要顧客層とし、東京証券取引所プライム市場に上場している。
ビジネスモデル
主収益源は顧客企業向けのシステム構築・運用管理・BPOの受託サービス。長期継続的な顧客関係と業種特化の業務ノウハウを競争優位の源泉とする。
近年はデジタルプロダクト&サービス(Phase1で売上8,000百万円超を達成)の拡充により、受託依存からの収益構造転換を図っている。資金調達は主に営業キャッシュフローを源泉とし、必要に応じ金融機関借入等を活用する。
企業の強み
1966年創業以来、金融・製造・情報通信業種を中心に長期顧客関係を構築。2025年12月期の金融向け売上高17,896百万円、製造向け8,814百万円と特定業種への深い専門性が安定受注基盤を形成している。
米国・英国・中国・インド・インドネシアに海外子会社を保有し、海外IT売上高は13,306百万円(前期比4.5%増)。インド子会社Inspirisys Solutions Limitedの伸長が海外セグメントの増収・増益を牽引している。
CAC Vision 2030のPhase1(2022〜2025年)において、デジタルプロダクト&サービスの売上高が目標50億円を大きく超え80億円以上を達成。Phase2に向けた事業成長の土台が整備された。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
過去5期の売上高は47,935〜52,063百万円のレンジで推移し、2025年12月期は50,588百万円と前期比減収。営業利益は2021年12月期の3,697百万円をピークに低下傾向が続き、2025年12月期は2,580百万円まで落ち込んだ。
2026年第1四半期は売上高13,583百万円(前年同期比2.8%増)と微増収を確保したが、営業利益863百万円(同8.9%減)・調整後EBITDA1,156百万円(同7.0%減)と収益性の悪化が継続。親会社株主帰属純利益370百万円(同696.0%増)は政策保有株売却益(190百万円)による特殊要因が大きい。
通期予想は売上高51,500百万円(前期比1.8%増)・調整後EBITDA3,850百万円(同1.0%増)で据え置かれており、第1四半期の進捗率は売上高26.4%、調整後EBITDA30.0%と概ね計画水準にある。
成長戦略
Phase2でAI Transformation・M&A加速・新規事業創出により事業ポートフォリオを変革する
AI・データ利活用領域における独自アセットの強化と業界特化型ソリューションの展開を推進。顧客企業のAI活用ニーズ高度化・内製化進展を中長期的成長機会と位置づけ、従来型ITサービスからの収益構造転換を図る。
2026年第1四半期に株式会社JEMSを新規連結(のれん1,903百万円発生)し、M&A戦略を継続実行中。前年度M&A子会社2社の業績寄与も継続しており、国内ITセグメントの事業領域多角化と収益基盤強化に貢献している。
インド子会社を中心に売上高が前年同期比11.4%増と二桁成長を継続。受注高は前年同期比26.7%増の5,626百万円と大幅拡大し、受注残高も9,854百万円(同8.4%増)と積み上がっている。ただしハードウエア販売増加に伴う利益率低下(調整後EBITDA利益率15.4%→12.3%)の改善が課題。
政策保有株式の売却を実行し、2026年第1四半期に投資有価証券売却益190百万円を計上。投資有価証券残高は15,812百万円から14,502百万円へ減少。資本効率改善と株主還元(年間配当100円維持)を両立する方針を継続している。
最終更新: 2026年7月17日

