事業内容
株式会社ジャストシステムは、1979年創業の国内ソフトウエア企業。個人向けには通信教育「スマイルゼミ」(幼児〜高校生・全16学年)、日本語入力システム「ATOK Passport」、ワープロソフト「一太郎」等を展開。
法人向けにはノーコードクラウドDB「JUST.DB」、営業支援「JUST.SFA」、BIソリューション「Actionista!」、教育市場向け学習クラウド「ジャストスマイル」等を提供する。単一セグメント(ソフトウエア関連事業)で運営し、2026年3月期売上高は51,515百万円。
自然言語処理・知識処理・検索技術を中核技術として、個人の生活向上と法人の生産性・競争力強化を価値提供の軸に据える。
ビジネスモデル
売上高の71.4%(36,776百万円)をサブスクリプション型ストックビジネスが占め、解約率低減による安定収益基盤を形成。個人向けは月額課金の通信教育・クラウドサービス、法人向けはSaaS型クラウドソリューションが中心。
有利子負債ゼロ・自己資本比率87.0%の財務基盤を活かし、ソフトウエア開発投資(無形固定資産取得2,954百万円)を自己資金で賄う高収益・高キャッシュ創出モデルを維持する。
企業の強み
2026年3月期のサブスクリプション型ストックビジネス売上高は36,776百万円(前期比10.4%増)で、全社売上高の71.4%を占める。継続課金モデルが収益の安定性と予測可能性を高めており、景気変動の影響を受けにくい収益構造を実現している。
2026年3月期末時点で有利子負債はゼロ、現金及び現金同等物残高は64,901百万円、自己資本比率87.0%。営業活動によるキャッシュフローは19,626百万円を創出しており、外部資金調達に依存せず積極的な開発投資・M&Aを実行できる財務的余力を保持している。
個人向け(スマイルゼミ・ATOK Passport・一太郎等)と法人向け(JUST.DB・JUST.SFA・Actionista!・ジャストスマイル等)の両市場に製品群を持ち、特定顧客層への依存を分散。2026年3月期は個人向け33,173百万円・法人向け18,342百万円と両軸で成長を実現した。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
過去5期の売上高推移は、2022期41,676百万円→2023期41,950百万円→2024期40,985百万円(一時的な落ち込み)→2025期44,551百万円→2026期51,515百万円と、2024期の調整を経て明確な加速局面に入った。営業利益も2022期17,166百万円→2026期22,492百万円と拡大し、営業利益率は43.7%に達した。
2026年3月期は法人向け事業の高成長(前期比34.8%増)とストックビジネスの積み上げ(36,776百万円)が主要ドライバー。外部環境として企業のDX投資需要拡大が追い風となった。
営業CFは19,626百万円(前期15,022百万円)と大幅改善し、期末現金及び現金同等物は64,901百万円を確保している。
成長戦略
AI統合・法人DX需要取り込み・ストックビジネス拡大による継続的増収増益
個人向け通信教育「スマイルゼミ」にAI機能「Coachez」を導入し、学習効果の向上と顧客満足度の改善を図る。また米国向けサービスの学年拡充により海外市場での顧客層拡大を推進。個人向け事業の前期比7.2%増を維持・加速させる施策として位置づけられる。
ノーコードDXツール「JUST.DB」に生成AIを統合し、企業のDX推進需要を取り込む。法人向け事業は2026年3月期に前期比34.8%増の18,342百万円を達成しており、AI統合による付加価値向上でさらなる成長加速を目指す。
サブスクリプション方式のストックビジネス売上高を拡大し、全社売上高に占める割合(2026年3月期71.4%)の維持・向上を図る。2026年3月期のストックビジネス売上高は36,776百万円(前期比10.4%増)を達成しており、安定収益基盤のさらなる強化を推進する。
経営指標として「1人当たりの営業利益額」の継続的拡大を重視し、既存商品の機能強化による顧客満足度向上と新商品・サービス開発による顧客層拡大を両立。2026年3月期の営業利益率43.7%(前期40.5%)はこの方針の成果を示している。
最終更新: 2026年7月19日

