アイサンテクノロジー株式会社 logo

アイサンテクノロジー株式会社

4667東証スタンダード情報通信業

アイサンテクノロジー株式会社 logo
アイサンテクノロジー株式会社4667

事業内容

アイサンテクノロジーは1970年創業の名古屋発テクノロジー企業。測量用ソフトウェア「WingneoINFINITY」を中心とした公共セグメント(測量・不動産登記市場向けソフトウェア・機器・請負)と、MMS(モービルマッピングシステム)・高精度三次元地図・自動運転社会実装を担うモビリティ・DXセグメントの二本柱で構成される。

主要顧客は官公庁・測量会社・建設コンサルタント・地方自治体・交通事業者等。子会社4社(スリード・三和・A-Drive・秋測)を含むグループ体制で、測量技術から自動運転まで一気通貫で提供できる国内唯一の企業と自社定義している。

ビジネスモデル

公共セグメントでは主力ソフト「WingneoINFINITY」の定期アップデート・サポートサービス(ATM'S)によるストック型収益が安定基盤。モビリティ・DXセグメントではMMS機器販売、高精度三次元地図作成請負、自動運転車両販売・システム構築・実証実験請負に加え、販売後のサポートパッケージ商品化による継続収益モデルの構築を進める。

国土交通省補助金採択案件への参画が受注獲得を後押しし、年度末に収益が集中する構造を持つ。

企業の強み

創業来50年超にわたり培った高精度位置計算技術を核に、測量ソフト・MMS・高精度三次元地図・自動運転システムまで自社グループで完結できる体制を保有。2026年3月期に国土交通省「自動運転社会実装推進事業」全国67件中17地域に参画し、業界最多水準の実績を積み上げている。

「WingneoINFINITY」は測量・不動産登記市場で長年の導入実績を持ち、定期アップデート・サポートサービス(ATM'S)によるストック型収益が公共セグメントの収益基盤を形成。2026年3月期の公共セグメント営業利益率は18.1%に達し、前期13.8%から大幅改善。

Windows10サポート終了・作業規程準則改正対応が追い風となった。

株式会社ティアフォー・損保ジャパン・KDDI・三菱商事との資本・業務提携に加え、2025年9月にマップフォーへ出資。A-Drive株式会社を三菱商事と共同設立し、自動運転レベル4の公道走行許可(長野県塩尻市、2025年1月)を取得するなど、社会実装に向けた実績を着実に積み上げている。

エンヴァリスの着眼点

2027年3月期第1四半期は営業利益6百万円(前年同期△7百万円)、経常利益4百万円(前年同期△8百万円)と黒字化した。公共・モビリティ・DXともに受注件数・規模が前年同期を上回り、季節性の強い事業構造の中でも第1四半期時点での収益性改善が確認できる。

特別損失として投資有価証券評価損50,839千円を計上した結果、親会社株主に帰属する四半期純損失は△46百万円となった(前年同期は0.3百万円の利益)。これは一時的な評価損であり本業の収益動向とは区別して評価すべきだが、投資有価証券の価格変動リスクは今後も注視が必要。

モビリティ・DXセグメントは売上367百万円(+19.2%)と増収したものの、セグメント損失は△157百万円に拡大(前年同期△145百万円)。会社側も第4四半期に売上高が大きく伸長する見込みを事前に説明しており、通期業績予想(売上8,000百万円、営業利益850百万円)は修正なしで維持されている点は評価できる一方、下半期偏重の収益構造リスクは変わらない。

成長戦略

公共事業の収益最大化とモビリティ・DX社会実装の本格化で中計目標達成を目指す

測量設計向け三次元モデリングソフト「ANIST-Modeler」の発売を予定し、既存のATM'S保守サービスもAI活用・Web充実で顧客体験向上を図る。公共セグメント利益率は当第1四半期30.2%まで改善。

長野県塩尻市・東京都西新宿での定常運行開始に続き、ティアフォー・KDDI・ミックウェア等との連携を通じて自動運転バス(ティアフォーMinibus、ERGA等)の実装地域拡大を推進。

行政データや点群・都市モデルを統合・可視化するDEXIOの販売を開始し、行政機関・インフラ管理企業への導入拡大を目指す新たな収益源として位置付け。

最終更新: 2026年8月7日