事業内容
エスケー化研は1958年創業の建築用塗材・化学建材メーカーで、建築仕上塗材事業(連結売上高の約88%)と耐火断熱材事業(同約11%)を二本柱とする。国内では大阪・神奈川・九州・名古屋・兵庫・埼玉・茨城の7工場体制を持ち、シンガポール・マレーシア・タイ・インドネシア・中国・香港に製造・販売子会社計12社を展開する。
主要顧客は設計事務所・建設会社・販売店・施工店で、新築市場とリニューアル市場の双方を対象とする。2026年3月期の連結売上高は109,707百万円。
東京証券取引所スタンダード市場上場。
ビジネスモデル
自社工場で建築仕上塗材・耐火断熱材を製造し、販売店・施工店を通じて建設会社・設計事務所へ供給する。製品は塗膜として完成するため、セミナー開催・社員教育・施工フォローを通じた技術サービスを付加価値として提供し、高耐久・高意匠・省エネ等の機能性プレミアム製品で価格競争を回避する戦略を採る。
事業運営資金は自己資金で賄い、無借金経営を維持している。
企業の強み
有報において「国内でナンバーワン企業としての地位を占めている建築仕上塗材事業」と明記。エスケープレミアムシリーズ・ベルアートシリーズ等の主力ブランドがリニューアル市場で高い採用実績を持ち、2026年3月期の建築仕上塗材事業売上高は96,168百万円と5期連続で増収を達成している。
2026年3月期末の自己資本比率は85.1%、純資産合計は174,759百万円。現金及び現金同等物は45,748百万円を確保し、有利子負債はほぼゼロの無借金経営を維持。財務活動によるキャッシュアウトは配当金支払1,618百万円が主体であり、事業投資余力は極めて大きい。
シンガポール・マレーシア・タイ・インドネシア・中国・香港に製造・販売子会社計12社を保有し、現地生産・現地販売体制を構築。国内では第一・第二技術研究所が連携し、2026年3月期の研究開発費は974百万円。基礎研究から施工技術開発まで一貫した体制で高付加価値製品を継続的に創出している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期88,282百万円から2026年3月期109,707百万円へ5期連続増収(5期累計+24.3%)。ただし増収率は2023年3月期8.3%→2024年3月期5.5%→2025年3月期5.2%→2026年3月期3.4%と逓減傾向。
2026年3月期の営業利益は12,218百万円(前期比1.8%減)と原材料価格高騰・人件費上昇が重石。一方、為替差益2,618百万円(前期は差損302百万円)の計上により経常利益16,967百万円(同14.1%増)・純利益12,252百万円(同14.2%増)と大幅増益。
セグメント別では耐火断熱材事業が売上高11,672百万円(同8.8%増)・セグメント利益1,786百万円(同14.2%増)と高成長を維持し、主力の建築仕上塗材事業(売上高96,168百万円、同2.8%増)の成長鈍化を補完している。
成長戦略
高付加価値製品拡販・耐火断熱材需要開拓・アジア展開の三本柱で持続成長を追求
バイオマス原料活用の超耐候・超低汚染無機塗料、省エネ型遮熱塗料、高意匠性塗材等を軸に、膨大なストックを持つリニューアル市場での販売を強化。2026年3月期の建築仕上塗材事業売上高は96,168百万円(前期比2.8%増)と着実に拡大している。
都市部大規模再開発・物流施設・データセンター向けの耐火被覆材・断熱材需要を継続的に取り込む。2026年3月期の耐火断熱材事業売上高は11,672百万円(前期比8.8%増)、セグメント利益率15.3%と高収益を維持しており、成長エンジンとして機能している。
シンガポール・マレーシア・タイ・インドネシア等アジア6カ国・地域の拠点を活用し、国内高付加価値製品・技術をアジア市場に展開。2026年3月期のアジア向け売上高は16,312百万円。なお中国拠点(SIKOKUKAKEN(LANGFANG)CO.,LTD.)は清算結了し連結除外となった。
バイオマス原料活用塗料や地球温暖化対応の省エネ型遮熱塗料を軸に、環境規制強化・脱炭素需要を取り込む製品ラインアップを拡充。既存取引先の深耕と新規開拓を並行して推進し、中長期的な需要基盤の多様化を図る。
最終更新: 2026年7月19日

