キッズウェル・バイオ株式会社4584
医薬品開発事業(キッズウェル・バイオ株式会社 単一セグメント)
バイオシミラー供給と再生医療開発を両輪とするハイブリッド型バイオベンチャー
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(連結通期) | 6,589百万円 | 5,082百万円 | ↑ |
| 売上総利益(連結通期) | 1,747百万円 | 1,640百万円 | ↑ |
| 営業損益(連結通期) | △138百万円 | 27百万円 | ↓ |
| 経常損益(連結通期) | △374百万円 | 5百万円 | ↓ |
| 親会社株主に帰属する当期純損益(連結通期) | △413百万円 | △21百万円 | ↓ |
| 研究開発費(連結通期) | 1,119百万円 | 767百万円 | ↑ |
| 総資産 | 6,088百万円 | 7,008百万円 | ↓ |
| 自己資本比率 | 26.4% | 19.1% | ↑ |
| 現金及び現金同等物期末残高 | 3,294百万円 | 2,995百万円 | ↑ |
| 1株当たり純資産 | 32.37円 | 30.50円 | ↑ |
事業詳細
バイオシミラー事業(上市4製品の原薬等供給)と細胞治療事業(乳歯歯髄幹細胞SQ-SHEDを活用した再生医療等製品開発)の2事業を展開。バイオシミラー事業の安定収益を細胞治療事業の研究開発投資に再投資する「安定と成長の両立」モデルを採用。主要顧客は千寿製薬(当期売上高3,468百万円、売上高比52.6%)および持田製薬(同2,240百万円、同34.0%)。全製造はCDMOへ外部委託するバーチャル型研究開発体制を構築している。
直近の概況
売上高は前期比29.7%増の6,589百万円も、研究開発費急増と棚卸資産廃棄損等で連結営業損失に転落
2026年3月期通期売上高は6,589百万円(前期比29.7%増)と増収を達成。供給価格改定の通期寄与と製造原価低減品への切替が貢献した一方、研究開発費が1,119百万円(前期比46.1%増)に急増。加えて中間期に発生したバイオシミラー原薬等の棚卸資産廃棄損125百万円、シンジケートローン組成手数料75百万円等の営業外費用計上により、営業損失138百万円、経常損失374百万円となった。翌期(2027年3月期)は供給価格改定・製造原価低減品切替の通期寄与により連結営業黒字化を見込み、売上高5,000~6,000百万円、営業利益100~600百万円をレンジ予想として開示。細胞治療事業では脳性麻痺臨床研究の中間解析結果公表、米国FDAとのPreIND Meeting完了、持田製薬との国内治験準備進捗等、パイプライン開発が大きく前進した。
主要プロダクト
成長ドライバー
- 供給価格改定および製造原価低減品への切替が翌期通期で寄与し、バイオシミラー事業の利益率改善が見込まれる
- GBS-007(ラニビズマブ)およびGBS-010(ペグフィルグラスチム)の堅調な市場需要継続による原薬等納品の安定確保
- GBS-001・GBS-011の先行品からの切替率80%超達成による安定的な市場シェア維持
- 細胞治療事業(GCT-103)における持田製薬との国内治験開始準備進捗および米国IND申請準備によるパイプライン価値向上
- Alfenax Biologics合弁会社設立・製造施設建設開始による中長期的な国内バイオシミラー製造・収益基盤の拡充
- 新規バイオシミラー共同開発(アルフレッサHD・カイオム・MBIとの3社連携)による複数候補品の細胞株構築進捗と将来収益源の多様化
- 2025年11月締結の総額2,500百万円シンジケートローン(みずほ銀行アレンジ)による財務基盤強化と資金繰り安定化
- AMED採択(腸管神経節細胞僅少症)・英国LYMPHOGENiX社との不妊症共同研究等によるSQ-SHEDの適応症拡大
リスク
- GBS-007市場でのアフリベルセプトバイオシミラーおよびバイオAG(オーソライズド・ジェネリック)の薬価収載・販売開始による競合環境変化と将来販売動向への影響
- バイオシミラー原薬製造を全て海外CDMOに委託しているため、海外物価上昇・円安による製造コスト増加リスク(売上計上タイミングと支払タイミングの時差あり)
- 継続企業の前提に関する重要事象:研究開発投資継続により一時的に期間損益がマイナスとなる可能性(ただし重要な不確実性は存在しないと判断)
- 細胞治療事業は研究開発投資先行ステージにあり、臨床開発の遅延・失敗リスクおよび追加資金調達リスクが存在
- バイオシミラー事業の売上高が千寿製薬(52.6%)・持田製薬(34.0%)の2社に高度集中しており、顧客集中リスクが高い
- 日本の薬価制度による年次薬価引き下げが継続的に利益率を圧迫するリスク
- 棚卸資産廃棄損(当期125百万円計上)に代表される製造工程上のオペレーショナルリスクが収益予想の下振れ要因となりうる
- 翌期業績予想をレンジ形式(売上高5,000~6,000百万円、営業利益100~600百万円)で開示しており、競合環境変化・臨床開発費用の不確実性が高い
最終更新: 2026年6月29日

