事業内容
株式会社中京医薬品は1978年創業、愛知県半田市を本拠とする東証スタンダード上場企業。常備配置薬・保健品・ドリンク・医療品・日用雑貨等を営業員が一般家庭に直接配置・小売販売する「ヘルス・ケア事業」(売上高の59.3%)、同業他社・一般流通市場向け卸販売の「ライフ・ケア事業」(29.1%)、ミネラルウォーター宅配の「アクアマジック事業」(11.5%)の3事業を展開。
ほぼ全商品を自社ブランドとして外部委託生産し、全国に多数の営業所を構える。2026年3月期の売上高は6,569百万円。
ビジネスモデル
ほぼ全商品を自社規格に基づき外部委託生産したPB商品として展開し、営業員が一般家庭を定期訪問して配置・小売販売する。先用後利の「置き薬」システムにより顧客との継続的関係を構築し安定収益を確保。
卸売部門では他社ストアPBやEC事業で販路を拡大。売水事業ではウォーターサーバー定期宅配によるストック型収益を積み上げる。
企業の強み
北海道から鹿児島まで全国に多数の営業所を展開し、2026年3月期も藤枝・沼津・伊東・浜松西の4営業所を新規出店。顧客営業権(のれん)の購入により新規顧客を約2万軒増加させており、新株予約権発行による資金調達を成長戦略投資に充当する仕組みを継続している。
2026年3月に7年連続で「健康経営優良法人2026(大規模法人)」の認定を取得。スポーツ庁「スポーツエールカンパニー2026」にも6年連続認定。2024年4月導入の新人事制度・奨学金返還支援制度・階層別研修・プロモーター制強化など、人財定着と育成への継続的投資を実績として積み上げている。
ほぼ全商品を自社規格に基づき外部委託生産するPBモデルにより、2026年3月期の売上総利益率は56.6%を確保。仕入・原料コスト増加局面においても販売価格改定を実施し利益率を維持。
売水事業では半田ウォータープラントに最新鋭設備を導入し、2026年3月から新プラントが稼働、品質向上とコスト削減を図っている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期5,356百万円→2026年3月期6,569百万円と5期連続増収。営業利益は2024年3月期128百万円→2025年3月期106百万円と一時落ち込んだが、2026年3月期は127百万円に回復。
当期純利益は2024年3月期の赤字(△27百万円)から2025年3月期45百万円、2026年3月期83百万円と急回復した。外部要因として、夏季の猛暑・季節外れの高温が売水事業の受注増に寄与し、インバウンド消費回復や防災需要の高まりが保健品・飲料水需要を下支えした。
一方、仕入・物流コスト増加や人件費上昇(賞与引当金繰入額169百万円、前期比+19%)が販管費を押し上げており、2027年3月期は売上高減収予想(6,150百万円)と慎重な見通しを示している。
成長戦略
小売部門の生産性改革・卸売EC拡大・売水事業の顧客拡大を三本柱とした「トータルライフ・ケア」戦略
組織風土改革・プロセスマネジメント導入による販売スタイルの変革、訪問軒数と販売ご利用率の増加、委託販売強化、機動性のあるサテライトオフィス開設による新規顧客創造を推進。2026年3月期は小売部門セグメント利益74百万円(前期31百万円から大幅改善)と成果が出始めている。
雑貨商材・食品等のPB商品開発、OEM企画営業強化、EC事業への新商品投入加速による集客・売上増加を図る。2026年3月期の卸売部門売上高は1,909百万円(前期比+9.1%)と拡大したが、セグメント損失△22百万円と赤字が拡大しており、収益化が急務。
プッシュ型・プル型営業の戦略的活用による新規顧客開拓、代理店・取次店ネットワーク拡充、OEM製造受託拡大、新型ウォーターサーバー・新商品開発を推進。2026年3月から新プラントが稼働開始し、品質向上・生産効率化が進行中。防災・備蓄需要の高まりが市場環境として追い風。
2024年4月導入の新人事制度(奨学金返還支援・パフォーマンス連動処遇)のブラッシュアップ、階層別教育・1on1面談の仕組み化、組織連携による採用強化を推進。健康経営・女性活躍推進・AI/DXへの適応も課題として取り組む。7年連続「健康経営優良法人」認定が採用ブランド力を支える。
最終更新: 2026年7月19日

